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多摩都市モノレールを楽しもう

昨日、武蔵村山市のお隣瑞穂町の「モノレールを呼ぼう瑞穂の会」主催「西多摩地域の魅力と将来について語る会〜多摩都市モノレールの延伸を見据えて〜」に参加しました。小池百合子東京都知事、西多摩地域の井上信治衆議院議員の基調講演がありました。

東大和市にある上北台駅から瑞穂町にある箱根ケ崎駅までモノレールが延伸する中で、武蔵村山市にも駅が5つできます。私は武蔵村山市の議員なので、普段武蔵村山市から瑞穂町を見ていますが、瑞穂町から見るモノレールに関する視点を知りたくて参加しました。

基調講演を拝聴し、この「多摩地域の魅力」を活かした駅や景観、駅前広場、まちづくりの大切さを改めて感じました。そして、普段はこれから延伸する上北台駅から箱根ケ崎駅までに視点がいきがちですが、多摩都市モノレールが、昨年「日本夜景遺産」に多摩地域で初めて認定されたことや、魅力的な駅が多いことからも、多摩センター駅(多摩市)〜上北台駅(東大和市)までの多摩都市モノレールについても改めてよく知り、また、瑞穂町から先にも思いを馳せながら「多摩都市モノレール」を沿線の市全体で愛し、多くのファンができるモノレールづくりを皆でしていきたいと思いました。

3月3日、10時〜16時まで、武蔵村山市の都市核地区土地区画整理事業地内にて、モノレールを呼ぼう!市民の会主催「いよいよ来るよ!みんなで乗ろう!モノレールフェスタ」が開催されます。皆さん是非ご参加ください。

令和3年9月にモノレールに関する一般質問をした内容を載せておきます。


清水彩子の一般質問(令和3年9月9日)
【モノレール沿線まちづくりの推進について】

先日、市議会新政会は、国土交通省に「多摩都市モノレール箱根ヶ崎方面延伸の早期事業化とまちづくりの支援を求める要望書」を提出いたしました。
モノレール沿線まちづくり構想では、モノレール新駅の各駅前や周辺の駐輪場の整備、交通結節機能の強化や武蔵村山市の顔となる空間形成などを目的とした2,450㎡を予定している交通広場の整備、歩いて暮らせる住環境の形成、土地の高度利用による住宅や商業・業務機能の集積の誘導、駅周辺に求められる行政サービス機能の整備・集約などが掲げられています。モノレール沿線まちづくり構想に基づき、具体的に施策を進める時期に来ていると考えられる事から、モノレール沿線まちづくりの推進について伺います。

【市長答弁】
多摩都市モノレールの箱根ケ崎方面への延伸事業につきましては、令和2年度より東京都において、事業化に向けたインフラ部の整備に係る現況調査及び基本設計等が実施されているところでございます。 
 そこで、市としては、モノレール沿線まちづくり構想に掲げるバス路線等の再編・交通体系の検討のほか、駅周辺・沿道の土地の高度利用や都市機能の統合、集約・集積といった優先施策を中心に、取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。

【清水彩子の再質問】
建設局のホームページで現在の新青梅街道の用地取得の進捗率を拝見いたしました。前年度より第1工区が12%、第2工区、11%、第3工区3%、第4工区、7%、第5工区2%用地取得が進みましたが、新型コロナウイルスの影響で、地権者宅に訪問できないなど、伸び率についての影響はあるのでしょうか。

(市の答弁)
東京都に伺ったところ、新型コロナウイルス感染症による用地取得への影響は現時点で生じていないとのことでございます。

(清水彩子)
影響はないとのことで、わかりました。よかったです。
「モノレール沿線まちづくり構想」を踏まえたまちづくりの推進には、関係する各部局間の連携、想定駅周辺の地権者ならびにまちづくりに関する市民団体等と連携して進めていくことが、その施策の効率かつ効果的な実現に不可欠であると考えますが、市民協働についてはどのようにお考えでしょうか。

(市の答弁)
モノレール沿線まちづくり構想におきましては、モノレール延伸後を見据え、本市の潜在的な力を最大限に発揮しながらまちづくりを進めていくため、3つの課題を挙げております。
 これらの課題に対応するために各種施策を掲げているわけでございますが、いずれの施策の実現においても市民の皆様、あるいは市民団体等の方々のご意見、あるいは連携というものは大変重要な要素の一つであると認識しております。
特に、3つの課題のうちの「良好な住環境の形成」については、市民の皆様との対話、協働が不可欠であろうと考えているところでございます。

(清水彩子)
市民の皆様と対話し、協働して、良好な住環境を形成していきたいというお考えはまちづくりをするにあたり、大変素晴らしいことだとおもいますので、そのように進めていただきますよう宜しくお願いします。
「都市核」「市の中心にふさわしい良好な中心市街地形成」の実現には、行政の各施策遂行において、部局間の枠を超えた各部局間連携による連続した空間整備が不可欠となります。
モノレール駅施設、駅前広場、区画道路、都市公園、さらには、ゴミ収集に関わる環境、都市核内の都市施設へのシームレスな移動を担保する公共交通計画等に関わる各部局では、各部局間連携についてはどのようにお考えでしょうか。

(市の答弁)
これまでもまちづくりを進めていくにあたっては、必要に応じて検討組織を立ち上げるなど、関係部局との連携に努めてきたところでございます。
こうした中、今後、モノレール沿線まちづくりを推進して、市の魅力を高めていくには、これまで以上に部局間連携が重要になってくるものと捉えているところでございます。

(清水彩子)
これからは、細かい部分でもっと連携が必要になってくると思いますので、関係部局が力を合わせて、より良いまちづくりの推進をしていただければと思います。
「駅前広場」整備についてですが、公共交通ゾーン、植栽、バリアフリー設備などは、法令等に基づき整備されていきますが、観光や移動などに必要と考えられる、サイクルポートやロッカー、観光案内板の設置など、市がデザインできる部分も多くあると思います。様々な課と連携をとって進めてはいらっしゃるとのことですが、今後まちづくりに特化した「まちづくり課」のような統括的な組織形態を設置するお考えはありますか。

(市の答弁)
駅前広場の整備などまちづくりの推進に当たっては、関連する部署の専門性を横断的に活用し、多角的な視点により取り組むことが重要であると認識しております。
その一方で、新たな組織の設置につきましては、その課題を最も効率的かつ効果的に処理するためにどのような体制が望ましいかを、組織全体における事務の配分も考慮しながら総合的に判断する必要がございます。
御質問のまちづくりに特化した統括的な組織の設置につきましても、こうした観点から、組織体制の全体的な見直しを行う中でその必要性を見定めてまいります。

(清水彩子)
モノレール延伸は、武蔵村山市において「まちづくり」における最初で最大の絶好の機会であります。
その機会を最大限かつ効果的に生かして、「都市核」のまちづくりを行うことにより、各部局間における情報共有が進展し、シームレスな行政運営の実現へと繋がることとなります。
さらに、「都市核」における連続性のある平面的な中心市街地形成の実現には、行政の行う公共空間の形成に加え、そこに連続する民有地における連続性のある空間形成が重要となります。
その実現には、地区内の地権者ならびにまちづくり組織とまちづくり部局との密接な連携が不可欠となりますが、都市核の市民協働についてどのようにお考えでしょうか。

(市の答弁)
都市核につきましては、本市の顔となる魅力あふれる中心市街地として、商業、住宅、行政サービス、医療、防災などの多様な機能を集積し、誰もが集まりやすい手段と場所をつくり、様々な世代の人々、地域内外の人々の交流が盛んなまちづくりを目指しております。
市民との協働につきましては、まちづくり条例のまちづくり基本理念に、まちづくりは、市民等、事業者、市の相互の信頼と役割分担のもと、三者の協働により行わなければならないとしており、令和3年7月に都市核地区の地権者等より、まちづくり準備会の組織が認定され、今後、まちづくりに関する情報を提供し、まちづくりの活動の支援に努めてまいりたいと考えています。
また、土地区画整理事業で計画されている4号公園は、市の中心に位置し、約6,000㎡と市内では大規模な都市公園となることから、公園づくりに関する市民懇談会を令和3年10月から3回に渡り開催し、市民からの意見を聞く予定でございます。

(清水彩子)
職員の皆様、日頃から汗をかいて一生懸命お仕事していただいていると感じておりますが、市民等、事業者、市の三者の協働で大切にしていただきたいのは、「皆で一緒にまちづくりを楽しむ」ということです。この場所はずっと残り続けますので、まちづくりに携わった三者にとって、いつかいい思い出として記憶に残るようであって欲しいと思います。それは職員にとっても思いますので、業務量が多い担当者への配慮や、心身の健康をお互い気遣いながら進めていただきたいと思います。

延伸が現実になりつつある現在、市内の地理的条件を前提としても想定される5駅に対して、「都市核」ならびに「東のサブ核」と「西のサブ核」の配置は必要事項であり、それぞれの「核」において「交通結節機能」を配置して主軸であるモノレールを中心に公共交通ネットワークを形成することが「集約型地域構造」の実現への必要最低条件となります。
第五次長期総合計画にて、本市の玄関口となる緑が丘地区と、中原・岸地区を東西のサブ核と位置付け、市民生活の拠点として、住宅のほか商業、生活支援機能などを集積することが示されていますが、「西のサブ核」として想定している「サブ核」実現は、今後の検討段階であり、現在の、政策上の裏付けが弱いと考えざるを得ませんが、延伸区間の基本設計が公表され、駅位置等が明らかになると、その「西のサブ核」検討にも大きな影響が想定されますが、現在の段階で想定されている検討開始時期を教えてください。

(市の答弁)
西のサブ核についての検討開始時期でございますが、現在策定中のまちづくり基本方針の地域別構想において、西のサブ核に関する検討も予定しております。

(清水彩子)
現在策定中とのことでわかりました。「西のサブ核」検討にあたり、武蔵村山市公共施設等総合管理計画では、(仮称)生涯学習センターの整備の検討などありますが、西部地区については以前から子育て支援の拠点がない事など課題としてあると思いますが、5駅周辺のまちづくりについては、子育てひろば、保育所など民間の福祉施設の誘致や公共施設等の集約はお考えでしょうか。

(市の答弁)
モノレール延伸により想定しているNO5駅周辺のまちづくりに関しましては、新青梅街道沿道地区街づくり計画において、サブ核について、駅周辺に生活に密着した利便性の高い施設の集積を促進し、地域の生活拠点としての魅力や利便性の向上を図るとしております。
また、平成30年12月策定されたモノレール沿線まちづくり構想では、駅周辺に求められる機能、子育て支援、観光、その他行政サービスなどの、整備・集約について検討するとしております。
第五次長期総合計画においても、市民生活の拠点として、住宅のほか商業、生活支援機能などを集積するとしていることから、まちづくり基本方針の策定に合わせて地域の生活拠点として、生活利便機能の導入などを検討するものと考えております。
今後、公共施設等の集約や再編の段階で関係部局との調整を行い、検討して参りたいと考えております。

(清水彩子)
充実していくことがわかりました。計画的に進めていただいているようですが、西側の課題を各部局と確認しながら魅力や利便性の向上をよろしくお願いします。瑞穂まちとの繋がりが最も持てる位置の駅となりますので、交流が深まることも期待しています。

都市核、サブ核などの発展に伴い、商業・サービス機能などの集積についての検討が進んで行きますが、現在「産業振興ビジョン」を策定中でありますが、駅位置が定まらない現時点での策定と定まった後に目標として具体的に描くビジョンとでは、異なってくると思うのですが、「産業振興ビジョン」は、駅位置が定まりまちづくりが具体化した時点で改訂されるのでしょうか。

(市の答弁)
駅位置が定まった際に産業振興ビジョンを改訂するかというご質問かと思いますが、駅位置の確定に伴い産業振興ビジョンを変更する必要がある場合には、改訂することになるというところでございます。

(清水彩子)
わかりました。これから策定される「産業振興ビジョン」ですので、駅位置の確定に合わせた改訂が必要となるかどうかはわかりませんが、明確なビジョンを皆で共有していくためには、場合により改定が必要だと思いますので、その時は宜しくお願いします。

都市核地区につきましても、交通計画の必要性があり、区画整理事業地内においては、区画整理課、その外周に存在する都市計画は都市計画課、さらには一定のタイムラグを経て検討が開始されると想定される公共交通機関の運行ルート設定は交通企画・モノレール推進課が所管となり、本来「都市核」全域における「移動」の最適かつ効率化が最終目標でありますが、その政策遂行において各担当部局の更なる連携が必要となり、政策実現に向けては、時間軸を踏まえた総合的な政策が不可欠であると考えます。

それぞれの地域が持つ多様な個性や、都市機能の集積、東京の強みでもある高密度な鉄道ネットワーク、市街地の水と緑の空間などを最大限に活用することで、にぎわいと魅力のあふれる持続可能なまちづくりができると考えます。
部局間連携、市民協働なども強化し、産業、観光、医療、福祉、防災、環境など複合的な視点でありながら一体感のあるまちづくりを進めていただきたいと思います。以上で私の質問は終わります。

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