【グアム旅行記】マリアナ諸島の先住民族チャモロ文化を訪ねて

画像1 先日、私の誕生日のお祝いで家族でグアムに行ってきました。ひととき寒さから抜け出しマリアナ諸島南端に位置する常夏の島で楽しんできました。グアム国旗の背景にも描かれている恋人岬に行きました。タモン中心部から車で10分ほどの場所にあり、タモン湾の北端に突き出るように位置しています。海抜123mの高台の上には見晴らしのよい展望台があります。恋愛成就のワースポットとしても有名で、ハート型の南京錠に願い事を書いて「ハートロックウォール」と呼ばれるフェンスに鍵をかけると永遠の愛で結ばれる、というジンクスもあります。
画像2 展望台からの眺めは、タモン湾からイパオ岬、オロテ岬まで一望できる大パノラマの絶景でした。
画像3 展望台から見た波打ち際です。
画像4 恋人岬という名前の由来は諸説ありますが、スペイン占領下時代に美しいチャモロ人の娘が父の決めたスペイン人将校との結婚に抵抗し、チャモロ人の恋人と一緒に家から逃げ出しこの岬に着くと、お互いの髪を結び合い崖から身を投じた、という悲話が一般的に語られているそうです。
画像5 グアムで最も華やかな街であるタモンに宿泊しました。たくさんのリゾートホテルやビーチ、レストラン、ショッピングセンター、エンターテイメント、スパ等、あらゆる施設が徒歩圏内に在する楽しみが凝縮されたエリアです。
画像6 タモンの街並みです。
画像7 綺麗な白砂浜が広がるホテル前のタモン湾ビーチで海水浴をエンジョイしました。透き通った海水と抜けるような空がとても気持ち良かったです。
画像8 人も少なくのんびりと水遊びができました。
画像9 旅行者向けの人気路線バスでグアムの移動に便利な赤いシャトルバスです。
画像10 タモンエリアから車で15分ほど南下した場所に、グアムの首都ハガニアがあります。そこに建つ白亜の聖母マリア大聖堂は、グアムで一番大きく格式の高い教会です。1669年にディエゴ・ルイス・デ・サン・ビトレス神父によって設立されました。マリア像と鮮やかなステンドグラスが美しく神聖な雰囲気でした。隣にはかつてスペイン総提督邸のあったスペイン広場が広がっています。
画像11 スペイン広場の向かいにグアムミュージアムがあります。古代チャモロ時代から現代までのグアム文化を伝える博物館で貴重な資料が数多く展示されており、建物自体もオブジェのようで魅力的です。
画像12 ハガニアにはチャモロ・ビレッジがあります。グアムは現在アメリカ合衆国の準州ですが、グアムをはじめとするマリアナ諸島の先住民はチャモロ人と呼ばれています。グアムには紀元前3000年頃から東南アジア系の同じ文化や言語を持つ人々が次々と定住し、その移民がチャモロ人の祖先だと言われています。チャモロ・ビレッジは、観光客や島民がチャモロ文化の美術品や工芸品、屋台の料理などを求めて集まる観光スポットです。毎週水曜日の夜にナイトマーケットが開催されており、ダンスショーも行われるなど賑わっています。
画像13 チャモロ・ビレッジの夕焼けです。
画像14 ラッテ・ストーンは、古代チャモロ時代の中でラッテ時代と呼ばれた時期にマリアナ諸島で作られていた石柱群で、上に頭石が載っているのが特徴です。宗教的な意味合いを持つと言われることもあれば高床式建物の土台であると言われることもあり、実体はまだ解明されていないそうです。
画像15 ハガニア湾は、ハガニアの北側でタモン湾の南に位置するビーチです。パセオ公園は、ハガニア湾の突き出た人口の半島にあって南北に長く美しい海辺があり、島の人々が悠々と日常を過ごすローカル感が漂う場所です。
画像16 青い海に打ち寄せる波が真っ白に映え、マリンスポーツやバーベキューだけでなく釣りも盛んな地区です。公園の南側に大きな野球場もあります。
画像17 ハガニア湾の夕陽の美しさは息を吞むほどで日が落ちるまでずっと眺めていました。波音を聞きながら最高に満たされた時間を過ごすことができました。歩いて行ける小島も魅力的です。
画像18 ハガニア湾の夕陽2
画像19 ハガニア湾の夕陽3
画像20 パセオ公園には自由の女神像もあります。大きさは本物の10分の1のサイズで、1950年にアメリカのボーイスカウト協会から寄贈されたものです。記念板は破損してしまい現在新しいものとなっていますが、当時の記念板には「アメリカ合衆国の自由を勝ち取った我々祖先の信念と勇気を讃え、アメリカボーイスカウトは永遠の忠誠の誓いとして自由の女神の複製を贈る」と書かれていたそうです。海に向かって凛々しく佇んでいます。
画像21 グアムで一番の人気を誇る「フィッシュアイ」でアイランドカルチャー・ディナーショーを堪能しました。
画像22 ラグーンと滝に面したオープン・エアー・スタイルのレストランは、トロピカルな雰囲気でいっぱいでした。歌とウクレレが奏でる南国の音楽、太鼓と掛け声のライブ演奏、男女それぞれのトップダンサー達による迫力満点のパフォーマンス、火を駆使した圧巻のポリネシアン・ダンス、どれも素晴らしくハイレベルで感動しました。食事も豪華なグルメで、美味しいシーフードや肉料理を満喫しました。
画像23 グアムは、16世紀にマゼランによって発見された後、3世紀以上に渡りスペインに統治されていました。様々な戦闘や第二次世界大戦中には日本の占領下にもあった歴史を経て、1967年にパンアメリカン航空がグアム~日本間の航空路線運航を開始しました。これによりグアムに近代的な観光産業がもたらされ、以降経済と産業の多様化及び拡大が続いているそうです。
画像24 グアムの豊かで素晴らしい歴史的遺産がグアム島発展の礎となっているとのことです。様々なできごとに翻弄されてきたグアムの歴史に思いを馳せ、美しい大自然に抱かれながら平和の有難さを改めて痛感しました。そして、全てのことに心から感謝しその思いに浸ることができました。とても楽しく素敵な旅でした。

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