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バッドエンドに見えるハッピーエンド

※ネタバレ注意!TBS系毎週金曜22:00〜放送のドラマ「MIU404」第4話「ミリオンダラーガール」のネタバレ含みます。

もう死ぬみたい
つまらない人生
誰が決めたの
弱くてちっぽけな女の子
逃げられない 何もできない
そんなの嘘だ
自由になれる
わたしが助ける
最後に一つだけ

詩だ、と思った。こんな力強い、心にまっすぐ入ってくることばの列を私が見たのは、

TBS系ドラマ「MIU404」の中でだった。

脚本は「アンナチュラル」「逃げるは恥だが役に立つ」の野木亜紀子、主演は綾野剛と星野源の二人。警視庁・機動捜査隊という警察の初動捜査を担当する部署の物語。

上の引用は第4話「ミリオンダラーガール」の登場人物・青池透子が死の直前SNSに投稿したもの。上の1行が一回のつぶやき。この投稿順番というのもドラマの重要な謎解きとなっていた。

青池透子は、この回の事件の「加害者であり被害者」。勤務する会社が不正にえている収入に気付きその金を横領し逃走している最中、銃で撃たれながらも逃げ続け国外脱出するために空港へ向かうバスの中で出血多量で死んでしまう。だけど、彼女は「最後にひとつだけ」自分の願いをかなえている、という話だ。

 会社が不正を行なっていることを知らないまま働き始め経済的にもギリギリの生活で、でもまじめに生きようとしていた彼女。誰にも相談できず誰からも助けの手を差し伸べられなかった彼女が、助けたいと思った存在を見いだし救いの一手をうって死んでいく。

起きたことを外から眺めただけならただ悲惨なだけど、彼女が最後に見ていたのは何だったのか?

こんなに訴える力を持った作品に出会うと、私の言いたいことをこんなにも言ってくれてるのだから、私はうっとり見ているだけでいいのかもと思ってしまう。

今も冒頭の引用部分を何度も読み返している。こういう詩を書きたい!どうやったら書けるんだろう?しばらくは詩の投稿ができる気がしない。

ふだんはテレビなど観ないという人が多いと思いますが、

ドラマ「MIU404」、興味をお持ちの方はぜひご覧下さい!










読んでくださって本当にありがとうございます☆