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noteで今年出会ったこと〜マン島とカラス〜

noteを始めて一年以上たった今でも、SNSに対する苦手意識はずっとある。

特に小説以外の、気持ちや考えを書いた文章を読むことが苦手。どんな気持ちで入力しても、「あ」と「あ」の違いは見た目にまったく現れないから、どの色なのか、強さはどのくらいか、本当に書きたかったのは「あ」ではなくて「ん」なのかと、私は放っておくといつまでも、手がかりのない中知ろうとしてつかれてしまう。

ずっとフォローして、記事を読んでいる人たちは、文章以外の手がかりをくれる人たち。ヘッダー画像選びのセンス、出かけた風景や生活の様子の写真、絵や料理、ハンドメイドの作品、楽しいおしゃべりや、ピアノやギターの演奏などの音声配信。

そこから伝わる人となりがあれば、自分になじみがないことが書いてある記事も、楽しく読める。

例えば、バイクのこと。

わたしのバイクのルーツ。マン島。
アップダウンのある、波のように上ったり下ったりする道。
周囲は街だったり、高原だったり。

そう。
視界の最後に海が見える。

さちとピースさんが書く、バイクから見た世界が好き。

ここに書かれたマン島の風景。見てみたい。私は、自動車ですらペーパードライバーで、バイク乗りなんて多分一生縁はないのだけど。

マン島、どこにあるんだっけ?

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Wikipediaより引用。マン島はグレートブリテン島とアイルランド島に囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島。

マン島といえば、マン島TTレース。

島の公道を使って一周60kmを走るオートバイレース、マン島TTレース(世界選手権からは除外)は、世界でもっとも歴史の長いオートバイレースとして有名。

普通の道路をバイクで競走する、想像しただけで、スリリング。

さちさんの記事にリンクが貼ってあった動画。


私はバイクは乗らないけれど、ひとり旅が好きだ。バイクのスピード感はないけど、その土地の風を全身で、大地の感触を自分の足で確かめていくことは好き。歩きながら、自分と話すのが好き。バイクツーリングと、一人歩き旅、もしかしたら、意外と近い時間の過ごし方なのかも。




で、トップ画像をもう一度見ていただきたいのです。何だと思います?

これは、実は、マン島の紋章!

右に描かれているのは、カラス。カッコいい!

なぜカラスなのかは、日本語サイトでは見つけられなかった。


私にとってのカラスは、少なくとも去年までは怖い鳥という印象だった。

マンションの中層階に住んでいて、ベランダに生ゴミのゴミ箱を置いているのだけど、ゴミ出しの日、ゴミ箱から袋を取り出して、ほんの10分足らず置きっぱなしにしてしまったら、

カラスに見つけられて袋を破られ、中のゴミを漁られてしまったのだ。

カラスは人間の7才程度の知能があると言われている。きっと、視力も良いのだろう。お食事の詰まった袋を見逃してはくれなかった。

私のマンションはよほどカラスに気に入られているらしく、一度は自転車置き場の自転車ハンドルに何羽も止まっていた。近くで見るカラスは大きく堂々としていて、威圧感がすごい。


今年note上で出会ったカラスといえば、あとりえあっしゅさんのこの連載。


あっしゅさんが、巣から落ちたところを保護したカラスのひな、ジュールとの日々を、出会いから旅立ちの日まで綴られた文章たち。

これを読んでくださっている方は、すでに連載中から読んでおられた方が多いとは思うけれど。

あっしゅさんとジュールは、愛にあふれた関係をきずき、日常を過ごしていくけれど、お互いが違う生き物である、という尊敬を持ち合って過ごし続けた。

あっしゅさんの、自然に対する知識やまさにエシカルな振る舞いがあってこそ。ジュールにも、そんなあっしゅさんの思いを十分が伝わったのだろう。


noteで今年出会った、もう一羽のカラスは、

闇夜のカラスさん。



異世界や近未来が舞台であっても、この世界とは別に、確かに存在する世界を描いて、そこにいる人たちの気持ちや振る舞いを通して、私の考え、感情を揺さぶってくれる作品たち。

最近の作品の中で、特に私の印象に残った作品。

SFだけど、私のいる世界の近未来、いや、現在この世界のどこかでは起こりつつある物語。

これは、母親として泣けました。



カラスのジュールと、闇夜のカラスさんのおかげで、2021年、私の心の中の、カラスへの印象は、劇的に向上した。


ヘッダー画像の、マン島の紋章のカラスが、カッコいいなあとうれしく眺められる、noteにいたおかげで、そんな出会いがあった。


私の知っていることなんて、この世界のほんの一粒、ふた粒。

これから先、知らないことに出合うことで、私はどんなふうに感じていくのだろう。

来年もまた、未知の世界に出会っていきたい。






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