２０２１年９月結の香盤はとにかく凄かった、と思う。
踊り子さんのコースが決まると「おっ！次はこの人と入るんだ！」とか段々喜べることも増えてきて、それによってスト客の皆さんもフットワークがとにかく軽い方々が多いので、もう旅のチケットを取ったり宿を探していてTwitterのTLを見ているだけでも楽しい。

の、だが。

９月結の馴染みの横浜ロック座の香盤を見た瞬間、度肝抜いた。

まずはロック座が誇る”ひとみたん”こと、西園寺瞳嬢！
同じオタクの血で繋がる（と信じている）様々なキャラクターを演じさせたら逸品の前田あこ嬢！
そしてまさしく唯一無二！表現力の化け物、エアリアルも素晴らしい武藤つぐみ嬢！（しかも浜は４年ぶりとのこと）
祭音３景で心を持ってかれた冷血の将校を演じた、金髪の「月」。存在が幻想、鈴木千里嬢！
そして、彼女を見つめるぜーんぶのお客さんの心を持っていっちゃう超アイドル、原美織嬢！

ポラ館はじめてはちさとさんでしたが、もう神に空から神をぶつけてきたかのような香盤に各々の推しファンたちが、まずざわめきましたよね。
「どうする？」
「え、通うでしょ？」
「ってか、横浜住む？」
そもそも横浜ロック座のキャパ、そんなに広いわけではないのにどうなるのかって...。
私は平日に行きました。でもやはり女性ファンが多かった、そして皆普通にかぶりに座っていってた。強い、こういう時の女子は容赦ない。良い席で見たいものね（私はいつも通り、女性優先席）

そんな感じで９月結の横浜のはじまり、はじまりー！

１、西園寺瞳さん

ふわふわとした印象の瞳さん。
しかし今回はとある武将に扮する歴史もの。
時は戦国時代、しっかりとした扮装で現れるも、きりりとした顔つきで
「敵は本能寺にあり！」
時には味方であり、忠誠を誓った殿であり、残忍な悪魔であり、自分が守りたかった領地の人々やプライドを踏み躙った男。
そいつを今から殺しに行く。
その決意を、本能寺での戦いを華麗な舞いで見せてくれました。
時折、セリフも入るのですがその時の”受け”の言葉が
（わぁ...まるでそれを予想していたかのように、ある意味の愛みたい）
って思えて。お前からワシを殺しに来ると予想していたわ！なんて。
最後には殿は自害し、武将は殺されて終わりかと思いきや、黄色の甲冑で嬉しそうに盆で踊る姿。
「平和な世にするため、麒麟は現れる」
そんな言葉を思い出すくらい、たとえそれがifの世界線だとしても幸せな光景で胸がじーんときました。

２、前田あこさん

「俺たちのあこ嬢」というべき、踊り子さんとしてもヲタとしても素晴らしい成長を遂げている踊り子さんの一人です、個人的にとても応援したいしこれからの成長が楽しみなお一人です。（なんでワンダラ1stの時、ストにハマらんかったんや...）
今回は皆大好き「チャイナ娘」と「前田大サーカス」の２種目でした。
チャイナ娘は前にも拝見したのですが、どうやら千里さんからスワンのポーズのアドバイスをもらったらしく指先も足先もとっても丁寧で綺麗で、思わず見惚れてしまいました。
それを伝えると「千里お姐さんに教えてもらって！」と本当に嬉しそうでした。そして大サーカスでは前田節全開！言うこと聞かない猛獣（？）を調教しようと必死な団長だが、宥め謝りやっと心が通じ合った猛獣使い。１人と１匹で見事に盆でポーズを決める自信に満ちた顔。あこさんはキャラクター作りがとても上手な方だと思うので、楽しい演目ももちろんもですが、何か怖い演目とかも良さそうですね。妖怪とか。
そんなこんなで「夫」と言う煉獄さんと、「夫の恋人」であるたんじろくんのアクスタもやっとお渡しできて良かった良かった。次は香山蘭さんの大漁祭の勇姿で初参加されるあこさんも拝見する予定です！

３、武藤つぐみさん

まさか横浜でむとさんに出会えるとは！あのSNA並みのコンパクトなステージでどうするのかと思いきや、盆の上に演出上でエアリアルリングをつけて回るという演出を。
今回は「メイブルー」と高崎美佳さんからの借り物の「ハロウィン演目」
メイブルーでは、もうなんと言うか進化しすぎて私たちも盆に沈みゆくオフィーリアと一緒に冷たい池の中に漂っているそんな謎の宇宙感を感じました。

ハロウィンはとにかく悪戯っぽい顔で、でもみかるんさんの世界観も表現しつつ少し怪しげな真っ黒なコウモリドレスで「とりっく・あ・とりーと？」（どうしてもむとさんになるとひらがなになりがち）とお菓子をばらまき始める悪戯こうもり。
そしていつもの脚立が登場し、衣装をほぼ脱ぎ捨てるとリングを付けるとひょいと乗ると皆大好き高速回転。そこでの足を広げてのポーズは相変わらず本当に綺麗。でも片足だけ引っ掛けて頭で遠心つけてぐるぐるぐるーって回るのめっちゃ好き。伝われ、そろそろ（伝わるか！）
しかしやはりステージを降りると、普通の女の子。今回はフルバのカフェ限定のトレポスカを偶然持っていたのでプレゼントに。どうやら推しさんも出たらしくて良かった。
今回はリングに座ったところを撮らせてもらったけど、リングって動くからほんっとムズカシイネー。

４、鈴木千里さん

つ、つ、つ、つ、ついに千里さんですよ。
覚えておられますか？祭音３景の衝撃を。あの氷のように冷たく真っ青なカラコンに軍服で沙羅様のお尻をスパンキングして、無表情で咥えタバコをしていた方のことを。
全女性スト客（と言っても過言でない）の心を掴んだ（その後の浜野さん、大見さんも続いていくが...）チサトスズキさんのことを。
浅草ではポラ館のように会話を交わすことはできないので、私は祭音以来のはじめまして！となりました。ちさとさんファンの方に「本当に千里さんって存在するんですかね？会話できるんですかね？（失礼だな）」とツイで聞くと「大丈夫！私たちもいつもえっ？存在するんだ...って気持ちで見てるから！」と謎の励まし方をされ、横浜に向かった私。
特に２演目目のすっと現れた時に、見える背景が変わったんですよね。衣装はシンプルな長めの白いシャツにタンクトップ、そして白いパンツだったのですが

一気に世界がウユニ塩湖になった。

さらっとした２ブロックのボブの金髪が靡くたび、特に千里さんはフィンガーダンスというか手の動きがなめらかでキレがあってとっても綺麗で、時に

いつしか、ヨーロッパの古い街角になって

ニューヨークのマンハッタンの夜景が見えて

盆での踊りが終わって、最後にダンスを持ってくる演出の時には

青空と、淀みがない波打ち際と、真っ白な砂浜が見えた。

こんな経験は初めてだった。
演目にストーリーというものはあまり感じられなかったけど、まるで世界旅行をしているかのような不思議な感覚にさせられた。
勇気を出して、震えながらポラに並ぶ。
「わあ、おはよーございまーす」

スズキチサトさんがシャベッタぁぁぁぁぁぁぁぁーーーー！！！

「は、は、は、はじめましてぇ、あのぅ、アヤメと申します」
腰が抜けるかと思った。にこやかでまるで３景の冷たさなんて微塵もなく、優しげなお姉さんがそこにいた。まず、祭音1stに参加された踊り子さんでご希望される方に「薄明の君」を献本させていただいていて、了承してくださったのでやっとお渡しすることができました。嬉しい...。
そして３景と今の演目の素晴らしさを伝えると、すごく恐縮されたたけどポラコメで本のお礼とか書いてくれてて、その字の可愛らしさと綺麗さにうっとり。存在したね、
あとやっぱり思ったけど、れいかさんが「太陽」だとすると、しっとりとした千里さんは「月」なんだと思った。互いに決して会える存在ではないけど、それでも背中合わせに支え合ってるって感じで。

５、原美織さん

はーい！HでMなみーんなの妹！原みおりんプロです！
横浜で前、はじめてのファーストインプレッションが「犬と猫...」だったので、何だか嬉しくて。それから祭音2rdでの1景では、マイクロビキニで場内にいるお客さんの心を鷲掴みするようなウインクの嵐と、最前列でもみおりんスマイルが飛んでくるという徹底ぶり。
ポラコメも丁寧で「可愛い」を確実についてくるまさにプロ！だと思っております。
今回、拝見したのは２周年作の「一寸法師」
お茶碗に乗って悪者を退治する可愛い演目。次第に成長していって美しいドレスを纏う法師。舞台でもお客さんとも目線を合わせ、狭い花道から盆へ移動するにももちろんファンサは欠かさない。盆へ移動して見事な身体の柔らかさを使いつつ、笑顔を決して絶やさないポーズはさすが。でもその間でも場内にいる前方、中方、後方、そしてタンバさん、リボンさんにも目線を配る。いつもながらその気配りが凄いと思う。
そして最後にほぼ何も纏わずに手には、細い剣を構える。
これから立ち塞がる苦難や困難にも負けないという強い決意が見えたようで胸がぐーっと熱くなった。

さて、ポラ時間だがもちろん演目や祭音、そして犬と猫になぜかうちのわんこを参加させてしまった早とちりを謝りながらも、ポーズ指定でお願いしたのは
「空から高橋からヴァイヴスを受信する原美織の姿」
であった。どうしても木葉ちゃんとうのりおちゃんと原みおりんのあのネジが吹き飛んだ動画が好きで、頼みたかったのだ。屋上で受信する際の謎の踊りは撮影した監督からどうしても！と頼まれたものだったらしい。二人して大爆笑。
それから目を合わせると二人で謎のゼネラ受信して遊んでました。めっちゃ楽しかった。
（余談ですが、その後の浅草メイドバーのみおりんさんの時にもゼネラ様ごっこを懲りずにしてました）

そんなこんなで、もうお腹いっぱいになった横浜香盤。
久々に一人参加でしたが、女性で来られてたむとさん推しの方にリング撮影のこつとか伺ってすごく助かりました！こういうのあるからストっておもろいよね！

そんなこんなの横浜レポでございました！！！