アヤメ

只の色んなサブカルが好きなオタク女性が書き綴るストリップと踊り子さんの備忘録。 劇場で…

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只の色んなサブカルが好きなオタク女性が書き綴るストリップと踊り子さんの備忘録。 劇場で見た「人生劇場」って小説や漫画よりも面白い。

最近の記事

ずっきゅーーーーん!!と、ちぃくまは、ちぃくまなのだ!(2023年10月結 川崎ロック座)

1.西園寺瞳さん 「ハロウィン演目」 昨年も拝見したハロウィン演目、見ないとなんとなく物足りなくなる 「ひとみたんハロウィンワールド」 ひとみたんさんの、可愛さと、怪しさと、そしてそのひとみたんさんの 細身が堪能できる作品です。 お衣装も可愛いし、やはり特筆すべきは「額縁」 この演目のひとつの要だと思います。盆の上で額縁の外に出たがっている ひとみたんさんがするんって額縁をすり抜ける。 でも額縁は、すごく、すごく、小さいのです。 ビックリする、それをするんって通り抜けること

    • 徳永しおり写真展 「Freja」レポ

      2023年10月28日 高円寺 gallery33 southにて 高円寺駅周辺の喧騒から歩いて10分ほど。 小さいけどとても静かなギャラリーで、徳永しおりさん初の写真展が行われていました。 その名は「Freja」 今回の写真集のタイトルになった言葉です。 真っ白な壁に掛けられたのは、アンティーク調の額縁に入った写真たちと ポスター型の大きな2作品でした。 インスタやツイッター(X)で掲載されていたお衣装での写真が並んでいます。 そして横には「夢のゆくえ」の衣装もそっと飾ら

      • 貴方は浅草に咲く、真っ白な薔薇

        Peace Love Rock 2nd season(サラソニ当日ver) 1景:原美織さん 周年の川崎以来のみおりんさん。 今回はPLRのメインビジュアルにもなってる仮面を被って登場です。 普段のみおりんさんは、可愛いイメージがあるんですが、浅草のみおりんさんって 人外(人形)だったり、ちょいワル(今回のヒールガール)みたいなの凄くいいなって思うんです、振り幅が凄くて。 今回のお気に入りは、M1の群舞の時に見せる「わっるそうなにやりとした笑顔」です。分かる方、伝われ、お

        • 進化する意味、歩みを止めぬ演目 〜継承されていく「反戦歌」〜

          (この文章は2023年6月30日に執筆しました) 私にとって「反戦歌」という演目は、自分の心や人生観を変えた大きな作品です。 2021年4月から、スト活をはじめた私。 ストリップをお勉強する中で、踊り子新井見枝香さんのコラムで蘭さんの「反戦歌」を知り強い興味を惹かれていました。 そして香山さんがそっとTwitterで呟かれていた一言・・・。 「今年で最後になると思います」という言葉に導かれるように、同年7月中、私は香山蘭さんの「反戦歌」をSNAへ見に行きました。 1演目が

        ずっきゅーーーーん!!と、ちぃくまは、ちぃくまなのだ!(2023年10月結 川崎ロック座)

          2023年5月10日「踊り子 徳永しおり LAST DAY」レポート

          2023年5月10日 踊り子 徳永しおり LAST DAY 川崎ロック座 もう、5頭から1ヶ月がたとうとしています。 上手く言葉にできず、気持ちもなかなかまとまりませんでしたが こうやって文字に残しておこうと思います。 普段は全身全力でストと向き合うため、二回目ぐらいまでが限界で帰路につく私。 しかし、その日はほぼプンラスでした。 推しの踊り子さんの最後は、実ははじめてだったかもしれません。 (現在、休業中の香山蘭さん以来) 徳永しおりさん。 ファムファタール3rdを終え

          2023年5月10日「踊り子 徳永しおり LAST DAY」レポート

          文学フリマ東京35レポとか、次なる思いとか徒然と。

          約半年前の、文学フリマ東京34。 それまでコミックマーケット(以下コミケ)には何度も参戦したことはありましたが、文学フリマは初めてでした、もちろん一般参加です。 偶然、スト客のリーマンさんとも会って、互いにあまりの会場の熱気に圧倒されました。 私はお上りさん状態で、様々な本がずらっと並ぶ中を工夫を凝らした設営や、取り扱うジャンルの広さに「こんな文字づくしの世界があるんだ!」と感激したことを覚えています。 そして 「私も今度は出す側で、ストリップの魅力を伝えたい!」 と決意して

          文学フリマ東京35レポとか、次なる思いとか徒然と。

          ストリップ劇場での迷惑行為について、客の一人として思うこと。

          これは私自身の個人的見解として、まずはご覧いただければ嬉しいです。 私は、ストリップ劇場が好きです、踊り子さんも好きだし、静かにそれを紳士的に 見つめるお客さんの視線、少しアナログでゆったりしたレトロ感、皆で叩く手拍子、拍手、そして何より劇場のスタッフさん達の情みたいなものがとても好きなんです。 今回に限らず、劇場で心身ともにいやな気分をしたということ。 私がストに行き始めてからも、TLで時折そういう思いをした方の話が出てきます。 女性が特に、ですが男性でもあると思いま

          ストリップ劇場での迷惑行為について、客の一人として思うこと。

          暖かな視線、流れる涙、優しい船出。

          11月の川崎ロック座を思い出すと、少しセンチメンタルになる。 SNAで初めてストを見て、その後、推しとなって私を魅了してくれた香山蘭さん。 お腹に新たな命を宿し、それでも最後まで10周年とお客様と踊り子さん、そして劇場に感謝を告げて、静かに休業された週だった。 残念ながら、大漁祭には参加できなかったが後半と楽日に滑り込んで行くことができたので、その感想をつらつらと書いてみようと思う。 他の5名の踊り子さんたちも、実力揃いの素敵な香盤だった様に思います。 1、前田あこさん我

          暖かな視線、流れる涙、優しい船出。

          「ほーんの少しだけ寂しかったけどねっ!」

          びしょ濡れ。 朝は雨なんて降っていなかったのに、駅を出たらどしゃぶりの雨が空から降り注いでいた。 ううう、寒い。冷たいけど行きたい...。ということで川崎ロック座へ。 辿り着いた時には、髪の毛ぐしゃぐしゃ、アウターびしょびしょ、スカートぐっしょりでしたがスタッフさんは暖かく出迎えてくれました。 名物の亀さん2匹は「やってられまへんわー」と言わんばかりに、屋根つきの場所に既に避難。 さて、10月結の川崎も大変熱く推し踊り子さんのおひとり、木葉ちひろさんの3周年という特別な週で、

          「ほーんの少しだけ寂しかったけどねっ!」

          秋の新作祭りにスト客、心はうっきうき!

          10月結のSNAは熱かった、いや、どこの劇場も熱いは代わりはなかったが出演されている踊り子さんのほとんどが「新作」を引っ提げて登場していた。 だから、さすがに劇場に乗られている時にはレポは書けなかったのだ。 やっと書ける、嬉しい。 SNAでは、ちょうど行った日が熊野あゆさん(あゆくまさん)の3周年お祝いの日でした。わーい!ちょうど縁起の良い日に見に行けて有り難かったです! しかも早めにいばらきさんと並んだおかげで待ち時間は寒かったけど、その後に食べたみた葉のラーメンが心身沁み

          秋の新作祭りにスト客、心はうっきうき!

          聖ロック座女学園 学園七不思議の回+

          本作はロック座所属の踊り子、徳永しおりさん(@tokunagashiori)原案のキャラクター設定に沿った、完全な二次創作小説となります。 注!:超フィクションです 注!:敬称略 注!:二次創作苦手ならページをそっ閉じでお願いします。 聖ロック座女学園 -はじまりの風- 空から木々を揺らし、一筋の風が吹いた。 広い運動場で走りながら、自主朝練に汗を流していた10年J組の沢村れいかは 不意の強い風に足を止める。 「凄い風だなあ、調子狂っちゃうよ」 ぐっと屈伸運動をしつつ

          聖ロック座女学園 学園七不思議の回+

          本当に大切なものは、隠しておくものだ。

          本公演「秘すれば花」の意味を調べた時に、まず目に飛び込んできたのがこのタイトルだった。 なるほど、大切なものほど目に見えないんだよ、かつてサンテクジュペリの「星の王子さま」の狐もそう言っていた(大好き) そんな「大切なもの」をそれぞれの景で見せてくれた、秋の浅草。 時には華やかに、そして時には心の芯まで凍る、ファンキーでクレイジーな「秘すれば花」略して「秘す花」のレポのはじまりはじまりなのです。 今回は2ndの皆さんを綴りたいと思います。 開演アナウンスはトリを務める徳永し

          本当に大切なものは、隠しておくものだ。

          妖精、中華娘、イケメン、幻想、超絶アイドル

          2021年9月結の香盤はとにかく凄かった、と思う。 踊り子さんのコースが決まると「おっ!次はこの人と入るんだ!」とか段々喜べることも増えてきて、それによってスト客の皆さんもフットワークがとにかく軽い方々が多いので、もう旅のチケットを取ったり宿を探していてTwitterのTLを見ているだけでも楽しい。 の、だが。 9月結の馴染みの横浜ロック座の香盤を見た瞬間、度肝抜いた。 まずはロック座が誇る”ひとみたん”こと、西園寺瞳嬢! 同じオタクの血で繋がる(と信じている)様々なキ

          妖精、中華娘、イケメン、幻想、超絶アイドル

          川崎に咲き誇る秘密の花園♡

          「聖ロック座女学園・番外編 約束の地♡カワサキ」 その日もカワサキは雨だった。 聖ロック座女学園の謎の転校生、徳永しおりは一軒のストリップ小屋の前に佇んでいた。 「...ここが川崎ロック座、調べがいがありそうね」 しかし入り口を塞ぐは、2頭の貫禄ある大きな亀。しかし瞳はとてもつぶらで可愛い。 (ここを通りたければ...分かっているな) 貫禄がある亀たちは、しおりをちらりと見つめる。 しおりは怪しげな微笑みを浮かべると、隠し持っていた銀タッパーにたんと積まれた新鮮な刻んだ果物

          川崎に咲き誇る秘密の花園♡

          ストリップ劇場は、最強の刺激だ。

          2021年9月頭、10日中8割は雨だった。8月末までのうだるような暑さはどこへやら。 一気に湿気と気温の変化が押し寄せてきて、偏頭痛と鬱々が身体を包む。 「あーしんどい」 と個人的に思いながらも、それはツイッターから覗く踊り子さん達の書き込みでも如実に伝わった。 毎日ずっと雨だということ。気温の変化や低気圧からの身体の変調、そしてなかなか終わらず規制規制のこの時勢などで、踊り子さん達も大きな声は出せないものの「お越しください」という気持ちと笑顔が毎日流れてくる。 かくいう私も

          ストリップ劇場は、最強の刺激だ。

          その瞬間、空間が真空に、雲晴れて青い空。

          午前中、美容院へ行っていた私はその後、何とか横浜ロック座に行くためにタクシーを捕まえて日ノ出町駅へ向かっていた。 そういやタクシーなんて終電を乗り過ごした時か、飲み疲れてもう歩きたくないと言う時しか乗らない贅沢な乗り物。それに白昼から乗ってでも見逃せない香盤があった。 8月頭の横浜ロック座。はじめはあんなにマイナーだ、常連が強い、入り口が入りにくいとか言っていたのに今では慣れてしまった。というかあの広さが癖になってきた。 ロック座系列の中にも特徴が色々あって、圧倒的劇場感のS

          その瞬間、空間が真空に、雲晴れて青い空。