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実際どうよ?フリーランス1年目。開業の経緯

自己紹介

私は現在38歳。取得済み資格は24個。
そして、業界の異なる4社での会社員経験があります。
 
2019年に割と深刻な鬱になり、長らく休職をしていましたが、結局2021年に退職しました。

退職後はあまり自分に負荷をかけないよう、身の丈に合った生活をしていました。
コロナが流行った時期でもあったため、非常に穏やかな日々を過ごしていました。
 
しかし、もともとバイタリティがあるタイプだったため、徐々に自分の体力と気力を持て余すようになりました。

そこでFacebookに近況をUPしたところ、複数の人から「時間があるなら手伝ってほしい」とのお声をかけていただきました。
 
声をかけてくださった相手は元同僚。

期待に応えられるか不安もありましたが、私の働きぶりを知ってのことだろうと思い、二つ返事で承諾しました。
 

どうやってお金をもらうか・申告するか

そこで生じたのが「どうやってお金をもらうか」問題。
 
視野の狭い私は
「アルバイトでもないし、源泉徴収はどうしたらいいのだろう。先方に頼むわけにもいかないし・・・ええと・・・・なんだ・・・?起業・・・?」
と悩み始めてしまいました。
 
会社には定款があって、資本金や出資金があって、顧問の弁護士、司法書士、税理士、社労士がいて・・・・うわあああああああ
 

何から手を付けたらよいのかわからず、東京都が運営しているスタートアップハブ東京(多摩)に起業相談を申し込んでみました。

起業に必要な申込用紙(?)をもらって、提出先を聞きに行こうと思ったのです(笑)
 

そこで早速、
「フリーランスではだめなのでしょうか?」
と聞かれました。

私は長らく会社員だったので、その時は「会社を作る」という選択肢しか頭にありませんでした。

 
「株式会社じゃないと取引できない業界じゃなければ、フリーランスの方が身軽ですよ」
と言われたのですが、その時点ではまだ会社を作る気でいました。

 
すると単刀直入に、
「売り上げは800万円くらいありますか?」
と聞かれたのです。

 
沈黙・・・
(へい?そんなあるわけないじゃんよ~!)
 
 
「800万円くらいないと、会社を作っても申告作業だけ増えてあまりメリットがないですよ。フリーランスでいいんじゃないですか?」
と言われ、納得。
 

その後、細かい話を聞き、フリーランスとして開業することを決断。

これで「どうやってお金をもらうか問題」が解決。
晴れてお手伝いができる見通しが立ちました。


独立前に洗い出すポイント

私の場合は後付けになってしまいますが、自分の経験を踏まえていうならば、起業・開業前には下記の3点については押さえておく必要があるでしょう。
(私はたまたま揃っていました)
 

①    お客さんはいるのか?
お客さんがいない場合は、本業または副業を通して「あなたにお願いしたい」と言ってくださるお客様を増やしていくのが先決でしょう。

正直、最初は知り合いですら買ってくれないものです。たとえそれが1,000円、2,000円のサービスであってもです。

なので、あまり楽観的に見積もらないほうがいいでしょう。

 
②    どんなサービスを提供するのか?
会社員の場合は、会社からお金をもらいます。

一方、個人事業主を含めた経営者は、サービスの対価としてお客さんから直接お金をいただくことになります。
そのため、お客さんにどんな価値を提供するのか明確に答えられなければならないわけです。

明確に答えられれば、自分の言葉でLPを制作することができます。

自分のLPの大枠すら自分の言葉で書けないようであれば、起業のタイミングではないでしょう。

 
③    生活はどうするのか?
当たり前ですが、生活の見通しができてないと起業は勧めないです。

売上ゼロが1~2年続いても何とかなりますか?
貯金や失業保険、家族の援助などの保険はありますか?
 
いずれにしろ、なるべく早いうちに生活できるようにしないと、気力がなくなってしまいます。

SNS運用で集客するから大丈夫だと考えている人もいるようですが、少し楽観的過ぎるかもしれません。
SNSはデータを用いて確率と効率の観点からお客さんを集めるものです。

何事にも効率を図るためには、初めのステップとして「質より量」の時期があります。
つまり、効率を図るためには時間がかかるのです。

時間を節約したければ、マーケティングの講座を受けてみるのもよいでしょうが、100万円単位の授業料がかかります。
 

結局今どうなん?

私は売上よりも「自分の好きな人と仕事をする」ことを重視しています。

自分の貴重な人生を、会社で仕事の押し付け合いをしたり、言いたいことを言えずに我慢したりすることに使いたくないと思ったからです。

だからマーケティングでよく使われる「顧客リスト」という言葉も「客単価」という言葉も「教育」という言葉も好きではありません。
「稼ぐ」「成功」という言葉も使いません。


自分の好きな人が私を指名してくれたら、一緒に楽しく一生懸命働きます。
それに尽きます。

そしてWEB経由で私を知って、選んでくださったお客さんには、出し惜しみをしません。(合わないお客さんはストレートにお断りしています)

そんな風に考えているので、売り上げは少ないですが、自分のコアな部分を大切にした働き方をしているので、ストレスはなく、自己肯定感も上がり、人生に厚みがもたらされました。
 

もう、元の生活には戻れないと思います。
だから開業してよかったです。


お読みいただきありがとうございました。


あやめ総合サービスの事務代行(4事業の中の1つ)

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