見出し画像

当たり前だけど車椅子ユーザーだってお出かけしたい

どうも。近距離モビリティ・WHILLのユーザーになって5か月が経ったイマニシです。
外出時だけとはいえ、電動車椅子での生活は正直QOL爆上がりで、もっと早く出会えていたらなと思うほど。
もちろん、段差があるがゆえに入店を諦めたり、エレベーターになかなか乗れなかったりと厄介なことはあります。
でも、「転けるかもしれない」という怪我の不安から解放された状態で出かけられるって素晴らしい!

私は映画館で映画を観たり、ライブに行ったりするのが好きだったので、家にいるしかない状況が少し苦痛でした。
車椅子を手にしたことで、いままで諦めていたことが少しずつできるようになり、自己肯定感がさらに上がっているように思います(もともと自己肯定感は高いですが・笑)。

車椅子ユーザーのSNSでの炎上

少し前に車椅子インフルエンサーの方のXでの投稿をきっかけに、SNS上でいろんな意見が上がったのをご存じでしょうか?
概要はこんな感じです。

私の考えとしては、イオンシネマ側が車椅子ユーザーへの対応をスタッフ個人の裁量でやっていたのが最大の問題だったと思っています。
そこは企業としてマニュアルをしっかり徹底する必要があったのではないかと。

あと、この車椅子インフルエンサーの方が、いままでOKされていたことが突然拒否されて悲しい気持ちになるのは当然だと思うんです。
ただ、介護に関わっていない人に車椅子ごと持ち上げてもらうことの危険性をご本人はあまり感じた経験がなかったのかなと。
車椅子生活が長い方ですし、「なんとかなる」って感じで車椅子ならではの困り事を乗り超えてきてたけど、今回は意図せず外野からいろんな賛否が出たんでしょうね。

今回の炎上は、車椅子ユーザーである私から見てめちゃくちゃしんどかったです。
私はラッキーなことに、車椅子ユーザーである自分への”ヘイト”をダイレクトに感じた経験が一度もありません。
だからこそ、SNS上には車椅子ユーザーへの信じられない数のヘイトが集まっていて、正直恐怖を感じたし、気持ち悪さも覚えました……。

一番嫌だったのが、彼女と同じ車椅子ユーザーからの「私は無理に映画館なんて行かない、あなたも我慢すれば?」という声。
いやいや、なんで我慢を強要するのよ……。
そうじゃなくて、「車椅子ユーザーも映画がもっと観やすくなるといいですよね」となるもんじゃないの?

車椅子での映画館って実際どう?

私も今年に入って、車椅子で映画を観に行ったことがあります。
私が行ったのは最前列にしか車椅子席がない劇場で、映画を観終えたときは首が痛過ぎて、しばらく映画館は行かないかも……となりました。
WHILLは座面が高いから、それも仇となったようです。

車椅子で映画を観るしんどさがあまりに衝撃で、帰宅後すぐに劇場にメールをして、改善は可能なのか、観やすい劇場はどこなのか等、質問しました。
私が訪れた「109シネマズ」の場合は、大半の劇場が車椅子席を最前列に設けているそうです。
あと、3列目くらいに車椅子席があるスクリーンを教えてもらいましたが、私の観たい作品がそこでやるかはわからないから賭けすぎる(笑)。

自分の行動範囲で車椅子席が最前列以外にある映画館はたしかにほかにも見つかりましたが、いくつかのスクリーンだけだったりして、だいぶガチャ感強めです。
ちなみに、日比谷界隈の映画館は車椅子席が見やすそうな場所にあるようですが、人の多い山手線を利用して片道1時間の道のりの映画館に行くというのは、それだけでハードルが高い……。

車椅子ユーザーからすれば、映画を観やすい場所で観たいだけなんですけどねー。
あと、ブランケットとかクッションが借りられるなら、足を上げるためのスツールも貸してくれたらうれしいのに。
車椅子ってずっと座ってるから、めちゃくちゃ足が浮腫むんですよね……。
なので私も車椅子での外出時は2〜3時間に1回、立ち上がってお手洗いに行くようにしてます。

障害者割引が適用される意味とは

映画館の場合、障害者手帳を見せると割引が適用されて半額になります。
おそらく「介助者が居ても利用しやすいように(2人で1人分の料金)」ってことだろうけど、「見づらい席だけど我慢してね」って意味もあるような……。

普通の料金払ってもいいから、足が悪くても映画が観やすい席が使えたら一番なんですけどね。
私の場合、段差が上がれない&劇場の低い椅子からの立ち上がりに不安があるから、段差のない最前列でも座席は使えません。
理想はすべてのシネコンで、中央もしくは後方に車椅子席があって、足を置くためのスツールの貸し出しがあること!

声を上げることの大切さ

私が今回の騒動で良かったと感じるのが、結果的にイオンシネマと車椅子インフルエンサーさんが対話できたことです。
直接イオンシネマに問い合わせたほうがスムーズだったとは思うけど、結果オーライかと。

この一連の炎上後、私は企業に車椅子での不便さを伝えるようになりました。
たとえば、「せっかくスロープがあるのに買い物カゴが置かれていて入れない業務スーパー」。
こちらはホームページから「買い物カゴの位置を変えてほしい」とメールをしたら、すぐにカゴの置き場所を変えてくださったそうで、次こそは私もお買い物したいと思っています。
あとは、「車椅子には意味のない段差解消スロープがある入れないモス」にもご意見メールをさせていただきました。

バリアフリー設備が実際に利用しやすいかどうかって当事者にしかわからないことで、企業はやらなきゃいけないからやってるだけなことが多いと思うんです。
実際、以前の私の実家は宿泊業を営んでいましたが、杖歩行だった当時の私にはバリアがありまくりでした。
それでも手すりやスロープはあるから営業許可が出ている状態。
当事者からすると「なんのためのバリアフリーなの?」となっていました。
実際の声は企業は知らないから、伝えて気付いてもらうことって大切なはず。

企業側はバリアフリー設備を導入するコストがかかるので抵抗感はあると思いますが、高齢化が進む日本において実用的なバリアフリー設備にすることで、長期的には利益が上がると思うんですよね。
実際、日本には400万人を超える身体障害者がいて、そのうち車いすユーザー数は200万人(全人口の1.57%)に上るそうです。
「人口の1.57%」と聞くと少ないですが、「200万人」って多いのでは?

私はその200万人のうちの1人で、そんな私が声を上げることは小さすぎる声かもしれません。
それでもこれから先の人生を車椅子で生活するのなら、諦めることなく声は上げ続けたいと思っています。

最近の1枚

先日、SixTONESのライブを観に東京ドームに行った。杖の頃はライブに行くのが怖かったから、車椅子があって本当に良かった!ライブは最高すぎて、さらにSixTONESが好きになった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?