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中学時代の思い出から批判を受け入れることを学んだ

中二の娘(もうすぐ中三)の部活(女子バスケ部)での悩みを毎日のように聞いている。はっきり言って解決策はない。
「あと3か月だからね。頑張れ」
毎回そのように言って締めくくる。娘も誰かに聞いて欲しいだけで、最早解決策が無く、自分には何もできない事を悟っているのでこれで十分といった所だ。

娘が部活での悩みを話すと、いつも思い出すことがある。
それは私が中学生時代に、テニス部のキャプテンを務めてた時の話だ。


当時女子テニス部は同じ学年だけで17人の大所帯だった。
色んなメンバーがいたが、比較的他の部活の女子軍団に比べて穏やかなメンバーが揃っていた。その中で、私は特に「テニスが上手い」わけでも「頭がいい」わけでもないのに、ただ一点「面白い」というだけでキャプテンに選ばれた。常に敵対視していた顧問からも、「部をまとめるのは平山しかいない。平山がキャプテンなら自ずと皆ついてくると思う」というお墨付きを貰った。

ただ私は、人に流されやすく、調子に乗りやすかったので、副キャプテンには「テニスが上手い子」と「頭がいい子」が選ばれた。これで部内の調整を取るという、今考えるとなかなか戦略的な人選だったと思う。おかげさまで最後の大会は団体戦で東京都ベスト8まで進んだ。

そんな青春まっただ中の、未だに忘れられないエピソードがある。
活発な部活動だっただけに、同学年で17人もいれば数人は幽霊部員も発生する。それは仕方のないことだったし、テニスは個人競技なので全員が全員試合には出れるけど、皆が皆平等というわけではなかった。大会で勝ち残ることが予想される団体戦のメンバー6人(+1組)がメインでの練習となることもあった。なんだかんだでそこはスポーツの世界だから仕方のない事だった。

幽霊部員の話に戻るけど、常に2、3人の幽霊部員が存在している中に、K美という女子がいた。K美はバリバリのヤンキーだった。私は基本的にヤンキーの事は怖がる人間で、自ら腰巾着となる要素があったけど、なぜかK美の事は怖いと思ったことはなく、とても仲が良かった。

K美は1年生の時は熱心に部活に取り組んでいたものの、家庭環境の複雑さもあって、部活もポツリポツリとしか参加しなくなり、そのうち学校にも来なくなった。
私はK美と仲が良かったし、K美に学校に来て欲しかったし、また一緒にテニスをやりたかった。だから私は久しぶりに学校に来たK美に、放課後の練習に出るように誘った。K美は「今更自分は・・・」と言っていたけど、私の説得でその日の練習に参加した。もともと部活のメンバーとは仲が良かったK美は、すぐに皆と溶け込んで楽しく練習が出来た。私はK美に「また部活に来なね。みんな待ってるから」と伝えた。

めでたしめでたし

ではなかった。

その日の練習後、私は副キャプテンのM子に言われた。

「アヤさん・・・今日K美を誘ったのはアヤさんでしょ?
今日のアヤさんの態度、よくなかったよ。いくらK美と仲が良くて、K美に部活に来て欲しかったのはわかるけど、周りの一生懸命練習しているメンバーの気持ちを考えたら、キャプテンの権限でK美を優遇するのは良くないよ」

「優遇したつもりは無かったけど・・・」

「優遇してたよ。本来ならずっと練習に出てないK美なんて球拾いだよ。そうでしょ?」

「・・・」

「はっきり言ってサーブもまともに入らないのに、試合形式の時に優先的にK美を使ってさ、アヤさん友達だからって優遇してたでしょ?」

「・・・K美が久々に部活出るって言うから私嬉しくって。周りが全然見えてなかった。M子・・・ありがと」

「一年生だってさ、ビビッてたと思うよ。いきなり金髪の先輩が来てさ、怖いと思ったと思うよ。アヤさんそこはさ、キャプテンの権限で決めちゃだめだよ」

「ごめん。わかった。これからはちゃんと相談する」

「うん。私もはっきり言っちゃってごめんね」

その後私たちは抱き合って泣いた。(青春)


この出来事は、なぜか大人になってからも、30年以上たってもずーっと覚えてる。たかだか中学生の部活での出来事なんだけど、

暴走したリーダーを止めるのはサブの役目で、リーダーはサブの意見もしっかり聞かなければならないし、サブもきちんとリーダーに意見を言える人でなければならない

だからね、私はどんなに自分が駒い人間だとしてもしっかり意見は言いたいのよ。新入社員の時に上司に物申して「生意気」だの「常識外れ」だの散々言われたけど、そう思われる上司も上司なんじゃないの?誰かがはっきり物申さなかったからお山の大将になったんじゃないの?
アンタちゃんと意見聞けてる?
アンタちゃんと批判を受け入れられてる?


私の周りには常に「毒舌家」がいる。
「はいはいそうですね」というイエスマンだけを置いておいたら、自分が甘やかされて暴走するのはわかってる。だから常に、
「アヤちゃんそれは違うよ」という人が必要で、ありがたい事に私にきちんとそういう事を言ってくれる。本当にありがたい存在だ。


強い主張をする際はそこに必ず批判はつきものだと思う。
批判が怖いから何も発しない、何も表現しない、それはそれで平和に過ごせるかもしれないけど、メンタルに余裕がある時は批判覚悟で強い主張をしてもいいと思う。
そこで案の定批判が来てしまっても、それを一旦受け入れて、それならば自分はどのように表現すれば良かったかを考えればいいだけだ。


うーーーーん
なんだか頭がゴチャゴチャしてしまって、上手い事表現できませんでしたw
中学時代の思い出と、批判が怖くて表現できないジレンマと、それでもやっぱり色んな意見が大事だということが、なんだかグチャグチャしてしまいました。でもまぁそういうことです。


今日も読んでくれてありがとうございます。








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