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母はかわいいおばあちゃん

うちの母は御年78歳、自他共に認める「かわいいおばあちゃん」です。
もともとは、元気で明るく朗らかで4人の子どもを育てたパワフルママでしたが、最近は年も取ったのですっかり「かわいいおばあちゃん」に定着しました。

私は、将来は母のような「かわいいおばあちゃん」になりたい。そんな母のかわいいエピソードについて、これから少しずつ書いていきたいと思います。


今から数年前だったと思います。

私が階下の実家に行くと、母がリビングで一人新聞を読みながらブツブツと文句を言っていました。

「全くもう・・・病気じゃないんだから・・・そんな事で悩むなんて本当にバカらしい。本当の病気の人に対して失礼よ。全くもう・・・」

恐らく、新聞の人生相談を読んでいるのだろう。
母はたまに、こんな風に新聞を読みながらブツブツと呟く事が多いが、今回はなんだかわからないけど少し怒っているようだった。

しかしながら、人の悩みというものはそれぞれだ。それに対して相談しているのだから何も怒る事は無いだろうに。

そこで私は母に聞いてみた。

「お母さん、それ何で悩んでいるんだって?」

すると、母は一言・・・




「 ホ 〇 ケ イ 」


と答えた。

思わぬ母の言葉に戸惑う私に対して、母は

「全く!病気じゃないんだからさー、そんなんで悩む必要ないのよ。全く、何考えてるのかしら?手術したいって言ってるけど、本当の病気に対して失礼しちゃうわよね。」

っと、プンプンしながら新聞を閉じ、リビングを後にしていった。。。


お、お母さん・・・
た、たしかにね、確かにホウ〇イは病気じゃないよ。だけどさ、悩むのよ、悩んでいると思うのよ。手術したいくらい悩んでいるのよ。私は男じゃないからわからないけどさ、悩んでいるからこうして新聞の人生相談にも相談してるんだから、そこはね・・・

っと思って、母が読んでいた新聞をもう一度開いてみた所、そこに書いてあったのは、




豊胸手術をしようか悩んでいます


お、おかあさん!!!!

豊胸だから!

それ、「ほ〇けい」って読むんじゃなくて、「ほうきょう」って読むから!!!

お願いだから間違えないで。確かに、悩み的には似たような悩みかもしれないけど、「豊胸」と「包〇」じゃまるで違う話になるから!!!

ハァ、ハァ・・・


ちなみに母は中卒で美容師になったから、ローマ字は読めないし、漢字もちょっと怪しいから、こんなエピソードが生まれてしまうのです。

でもね、そんな母が私は大好きなんです。

いつまでも、かわいいおばあちゃんでいて欲しいと思っています。。。


ご、ごめんなさい。し、下ネタになっちゃいました💦


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