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息子のバイト先に謝罪に行った日

いやはや、タイトル通りです。
うちの息子は現在19歳の大学生、隣県に一人暮らしをしています。
そんな息子のバイト先に、先週末私は謝罪に行って参りました。
はい、母として。
そうですよ、母としてやらかした息子のバイト先に謝罪に行ってきたんですよ。

一体何が起こったんだよ?


昨今の社会現象と共に考えるべきことですので、今回は恥を忍んで書きますね。
読んでいただいて、
「アヤさんはバカ親で、息子さんはバカ息子だな」
と思って頂けたら幸いです。そしてお子様を育てている子育て中の方には、反面教師にして頂ければ尚幸いです。


「お母さん、すみません」
それは一本の電話から始まった。
なんだなんだ?

オレオレ詐欺か?振込め詐欺か?母さんごめんなさい詐欺か?

なんて事はない。
息子のLINE電話からかかってきているのだから、本人以外にありえない。
そこで私は息子から衝撃的な言葉を聞かされた。

「お母さん、実は・・・
お母さんに大変ご迷惑をおかけしてしまうのですが、実はバイト先の飲食店で盗み食いをしているのがバレてしまって、エリアマネージャーからこっぴどく怒られたのですが、自分はまだ未成年ということで、保護者に来てもらって一筆書いて貰わないといけないとの事で・・・お母さん、大変ご迷惑をおかけしますが、こちらに来て頂けないでしょうか?」

っということ。

息子は某飲食チェーン店で夜中にアルバイトをしている。
朝方、帰宅の際にテイクアウトメニューを勝手に作って持って帰ったことが店の監視カメラでバレてしまったのだ。対象になったのは、同じ大学の先輩含めて3人、バレなきゃいいだろうと、組織ぐるみ?でちょいちょいやっていたとの事だった。

はぁ(溜息)

昨今のバイトテロの序章とみなされて、店舗も厳しく取り締まっているのでしょう。

バイトテロとは?
アルバイト・従業員が職場で正しくない行為、またその様子をスマートフォンなどで撮影。TwitterやYouTubeなどのSNS・動画共有サイトに投稿して炎上する不祥事のことである。典型的には、飲食店や小売店の従業員が、勤務先の商品(特に食品)や什器その他の備品を使用していたずら・悪ふざけを行い、SNS上で炎上することである。SNSへの動画投稿が容易になり、事案は年々増加している。
発生した企業・店舗(およびグループ会社・同業者全体)に対する社会的なイメージダウンを引き起こすのみならず、返金や商品の返品・交換および消毒、最悪の場合は発生したフランチャイズ店舗の契約解除・閉店や巨額の損害賠償請求も発生することから「アルバイトによるテロ行為」として「バイトテロ」と呼ばれる。

Wikipediaより引用

はぁ(溜息)

ここまではしてないけど、まぁ、店舗としては「危ないバイト野郎は、さっさと取り締まらないと大変な事になる」という事なんでしょうね。

ちなみに私は昨今のバイトテロに関しては、多かれ少なかれ今始まった事ではないと思うのです。
私が約30年前に居酒屋でバイトをしていた時も、バイト仲間が「日本酒」に水を混ぜて出したり、焼き鳥を一本食べてから出したりして(私はやっていませんよ)。私の地元の友人の宮沢なんて、夜中のコンビニでバイト中に客の女の子とやっちゃったりしていましたから。(いやコレは嘘かほんとかわかりませんけど)

「SNSで可視化されただけ」で、以前からバイト野郎のやべー行為はあったと思うのですよね。って、思うじゃなくて実際ありました。

とは言うものの、こうしてバイトの取り締まりが厳しくなってしまったからと言って、息子を擁護する程私はバカ親ではない。
いや、バカ親だけど。

そんな訳で先週末、謝罪に行ってきました。

私は深々とエリアマネージャーに頭を下げ、一筆書いて事なきを得ました。
「二度とこんな事が無いように言い聞かせます」
なんて言ったけど、私も口先だけで、当の息子も何とも思ってないだろう。

今も昔も、社会人になる前の学生のバイト野郎なんて、仕事というものを舐めているのだから、大した事だと思っていないのがわかる。
だって私もそうだったから。



ただ、今回かかった費用の

電車賃2,000円と、菓子折り2,000円と、お茶代2,000円と、罰金1,000円、合計7,000円

この7,000円は、息子が就職したら返してもらう約束をしました。
息子は「次のバイト代が出たら返すよ」と言っていたけど、
私は「あえて就職するまでの3年間、このお母さんに迷惑をかけた7,000円を忘れないで欲しいと思ってるのよ。だから3年後に就職して初任給が出た時に返してもらう。7,000円を安いと思うか高いと思うかは、アンタ次第だから。まぁ、奨学金を払うよりは断然安いと思うけどね!」

謝罪の後、私と息子はファミレスに残り、私はビールを頼み、息子にご飯を食べさせ、大学の話や今後の就職の話等をしました。
別れ際に駅で、

「髪の毛切りなよ!髭も剃りなよ!鼻毛も切りなよ!」

と言って去る母に、息子はまるで虫を追い払うような仕草で見送ってくれました。


いつまでたっても息子はかわいい

やっぱり親バカな私なのでした。


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