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Day4

もう旅の折り返し。時間が過ぎるのがとても早い。幾分疲れがたまり始めていて、もともと頑丈にできていないうえに歩き回っていたので、今日こそはトラムで東へ西へ。これまで歩いて回っていた距離をガタガタ揺れるトラムの二階からゆっくりと眺めた。

セントラルでは高級ブランド前を陣取るヒトたちが押し寄せていた。バックの中には露店で売り捌く為に持ち込まれた様々な品物が詰め込まれているんだろうか。生きる力を改めて感じられる光景。日本だったら即刻退去を命じられるのか..。

トラムを降りた先の市場では威勢の良い声が入り乱れていた。店頭の魚が悶えながら身をよじらせ棚から滑り落ちようとしている。無国籍に鮮やかにひしめき合う彼らの姿をフィルムに焼き付けた。

一頻り回り終えたら更に歩き始める。近くには競馬場とフットボール倶楽部の施設が。駐車場のわずかな隙間からのぞきみる。とても丁寧に管理されている鮮やかな緑の芝が一面に広がっていた。きっと、ここにも光と影があるんだろう。

近くの教会ではミサが執り行われ賛美歌が響き渡る。日本に生まれ育ち信仰心とは無縁の生活をしている自分だけれども、理不尽や恐怖心や日々の雑念から一瞬でも解き放たれ、心穏やかになれる時間を探しているのは、どこの国をルーツに持つモノでも変わらないんだろうね。

しばらく街中を徒歩で回り再びトラムに乗り込みケネディタウンへ。さながらリゾート地といった感じのベイエリアに沿うように、ここにも超高層マンションが立ち並んでいる。街の喧騒から逃れてしばらくベンチに座り込み、波の音に耳を傾ける静かな時間。オープンカフェではのんびりと座り込んだり、おねだりを決め込むワンチャン達がちらほら。束の間の休息を求めるのは人間でも誰でもきっと変わらないんだろうね。

夕方はホテル近くの市場を巡る。乾物屋の前ではコンテナから順次段ボールが下ろされ、忙しなく働く男達の姿が。店先では威勢の良い掛け声を繰り返し客達の対応に追われている。路上で繰り広げられる様々人間ドラマやライブ感に引き込まれた。

さてさて、5日目はマカオに参ります。



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