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【映画07】〈Amazon Original〉シンデレラ(2021)

西洋の可愛いドレスが映画で観たいな~と思ったときがありました。
きっとよく知る童話シンデレラならそれを叶えてくれるはず!
ということで探していたところ、Amazon Primeでオリジナル版『シンデレラ』があることを知りました。

概要を全く知らずに観始めたのですが、冒頭からミュージカルチックにはじまり、どうやら私の知っているストーリーとは少し違う雰囲気。

再生を止めて調べてみると、なんと”現代風シンデレラ”なのだとか。
それもそれで面白そう!
ということで、観てみることにしました。


※この記録にはネタバレを含みます。前情報を入れずに楽しみたい方は視聴後に読むことをオススメします。気になる方はぜひトレーラーをご覧ください。





◆概要

みんなが良く知る童話シンデレラが現代版になったら?
そんな疑問を形にしたのがこちらの作品です。
古風なことは取っ払い、新しい要素がたくさん入っています。
ストーリーもミュージカル調に進んでいくので、全体的に明るく楽しい雰囲気。
観た後は前向きな気持ちになれること間違いなしです!


まさに令和版シンデレラ!

日本でいうと”令和版シンデレラ”、海外的には”21世紀のシンデレラ”でしょうか。とにかく新しかったです。時代は童話シンデレラの時のままですが、登場人物たちがかなり現代的でした。
まずは、シンデレラ。継母と姉2人と共に住んでいて、童話ではひどい扱いを受け虐げられています。しかしこの作品では継母は多少は冷たいですが、姉たちとは仲が良さそうでした。しかも、ドレスづくりが得意でいつか自分の店開きたいという夢を持っています。
王子であるロバートも自分が王位継承者であることは分かっているものの、古い慣習やしきたり、常に監視されているような日々に不満があるようでした。
童話では、シンデレラはお城である舞踏会で初めて王子と出会いますが、この作品ではその前に王子がお忍びでシンデレラに会いに行きます。そして、お店を開く人脈づくりを理由に舞踏会へ誘っていました。現代風のシンデレラは自分の力で道を切り開きたい、才能あふれる前向きな女の子なのです。なんて現代的なのでしょう。
登場人物として一番印象に残っているのが、シンデレラの手助けをする魔法使いです。この作品では”ファビュラス・ゴットマザー”という名前らしいのですが、衣装が金ピカでジェンダーレスなかんじ。キャラ的な意味でもなかなかインパクトがありました。
そして、何といっても童話との一番の違いはラストの展開でしたね。なんと、王子のプロポーズを一度はお断りするシンデレラ。しかも、ガラスの靴を残していくのは同じですが、落としていくのではなく、この作品では投げ捨てていってました。ちょっとこれはイメージを壊すんじゃないかな~と思いましたが、それ以外のイメージも壊しまくってますからね。あとはオリジナルキャラとして王子には妹がおります。この妹ちゃんも良いキャラしてました。


音楽も現代アレンジでカッコいい!

全体的に音楽がとても良かったですね。
群衆で踊りながら歌うシーンが大好物な私からすると、いつものシンデレラと違って驚きはしましたが最初からつかみはバッチリでした。
何曲か、すでにある歌のアレンジもありました。特にお気に入りだったのはこちらの曲。

Somebody to Love(Queen)

大勢で歌うのにふさわしい曲なので、聞いていて楽しかったです。歌詞もストーリーにピッタリ。なんたってクイーンの曲ですから。

もうひとつは作品オリジナルの曲のようですが、ゴージャスなドレスで踊る女性たちとラップがカッコよくて印象に残っています。

Whatta Man and Seven Nation Army Song

優雅な舞踏会の雰囲気が変わりますね。最後にチェロをぶっ壊す女性にびっくり。爽快な表情してますね~!

何より主演のカミラ・カベロさんの歌声が素晴らしい!力強い歌声は現代版シンデレラにピッタリでした。
面白かったのは、考え方の古い王様だけ歌が下手だったところ(笑)
あとは町のお触れ役?の人が基本ラップなのですが、それもかっこよかったですね。
最後もお祭り騒ぎってかんじで終わってスッキリでした。


個人的にテンションが上がったポイント!

個人的にこの作品でテンションが上がったポイントがありました。
それがキャストの顔ぶれです。
まず、人間になったネズミの一人としてジェームズ・コーデンさんが出ていたことです。
彼はアメリカの人気番組「The Late Late Show with James Corden」の司会者。洋楽にハマっていた時に『Carpool KARAOKE』というコーナーが好きでよく見ていました。

このコーナーで歌上手いな~と思っていたので、ピッタリな役でした。そして、調べてみるとなんとこの作品は彼がプロデュースや原案に関わっていたんですね!司会者だけでなく、俳優やプロデューサーまで。手広いです。

もう一人テンションが上がったのが王妃役のミニー・ドライヴァーさん。
つい最近『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』で観たばかりでした。
一つ目の鑑賞記録として書いた作品です。

あのときはヒロイン役。この作品では王妃、つまりは母親役ではあることに時代の流れは感じましたが、あれから24年経っても作品の中で活躍されているんですね。しかも歌がお上手!(本当に歌われているかは不明ですが)再会を果たしたようで嬉しかったです。


◆総評

私はこの現代版シンデレラ結構好きでした。
時代が変わると、物語も変わっていくものです。もちろん、童話のシンデレラのファンタジーでロマンチックな雰囲気も好きですが、現代の要素を入れるとこんな感じで変わるのか、と観ていて興味深かったです。
王子と結婚してお城で暮らしたら自分のやりたいことができない。それよりやりたいことをやって自分の人生を生きていきたい!という自立したシンデレラに前向きな気持ちを分けてもらいました。
最初に観るきっかけとなった”可愛いドレスが見たい欲”も充分満たしてもらいました。

ちなみに今の子どもはストーリー的には童話のシンデレラと現代版のシンデレラ、どちらのほうが好きな子が多いのでしょう?観ていてちょっと気になったことでした。


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