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母のこと

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津軽人のちゃかしでもつけ、母と言う人を、自分の力で描き出してみたいと思う。
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記事一覧

【ショートショート】お返し断捨離(ノンフィクション)✧♡

 働くようになってから、実家に帰ると、そこかしこにあふれているどうしようもないものを片付…

あやのん
1か月前
70

布団の思い出✧♡

 布団から思い出すことは、母の準備してくれた重い冬の布団である。  冬が来ると、母は重い…

あやのん
3か月前
72

本を書く✧♡

 父自身の本、父について書かれた本、まとめて4冊が家にあった。  1冊はある青年が出版した…

あやのん
3か月前
79

目に見えない世界①「虫の知らせ」

 目に見えない世界を意識したのはいつからだろう?    きっとそれは子供たちの好きな怪談話…

あやのん
10か月前
38

月夜の想い出

 小学生の頃、今日はお月見だ!と学校から帰った後、すすきを取りに出かけた。あてがあったの…

あやのん
7か月前
40

雪の降る青森に来て、観て✧♡③

 2022年12月、奈良君の誕生会が弘前市で行われると言う。  同級生がやっているスナックで、…

あやのん
6か月前
56

田辺聖子の万葉散歩②

 さて、後編は、特にココロ動いた好きな歌を並べてみたい。  この歌はドラマチックでおかしい。「青馬」というのは白っぽい毛の馬であろう。恋人のもとへそっと訪れる男は、闇にまぎれやすい黒や栗毛の馬に乗るであろうに、よりによってこの恋人の男は、白い馬で意気揚々と来るのである。「面高夫駄」という言葉も諸説あって一定しないが、面高は顔を高くあげたさまのことらしい。夫駄はブチのことをいうか、ともいわれるが、荷を高く積み上げた馬だろうか。(中略)皇女は叱られて面を伏せ、恰好だけは謹慎の風

大鍋の季節✧♡

 母からもらったアルミの大鍋がうちにある。  母は公(おおやけ⇒本家?)の家の娘で、いつ…

あやのん
6か月前
46