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「世界一のアニメーション企業の今まで知られなかったお金の話」の読後感

【壮大な夢と成功も挑戦と失敗から】
この本を読んだ読後感。それは「"青空"を見上げる爽快感」。
そうあのトイ・ストーリーでカウボーイとスペースレンジャーが目指した小さな小宇宙のように。世界は狭くて、偽物の青空が広がっている。

終始お金の話の本なのに、こんな気持ちになるのは多分、幾層にも"夢"というオブラートに"お金"が包まれているからだと思った。

本題
映画トイ・ストーリー。
実はキワキワスレスレの状態から今の栄光を掴んだ裏に何があったのか?
この本「世界一のアニメーション企業の今まで知られなかったお金の話」では元弁護士が瀕死のピクサーをスティーブ・ジョブズと一緒に一流ブランドに育て上げる軌跡がお金の側面から描かれている。

実は私が専門学校で3DCGの専攻に進んだのはトイ・ストーリーの影響。

それまでCGのシの字も無い人生だった私が、大学受験勉強しまくる同級生を横目にバイトしまくり当時流行った初代iMacを手に入れ、進んだ世界。
言わずと知れたスティーブ・ジョブズが大成功に導いた、それまで全くなかったあのカラフルなApple製品の一つだ。
2年間で実写映像の方に舵を切ったけど、専門学校の同級生は有名なゲーム会社で頑張ってると聞いている。

だから、ピクサーでのスティーブ・ジョブズの働きやトイ・ストーリーのクリエイティブは知っていたもののこの本を読んで、どんな美しい夢と成功も氷山の一角として小さく見えているだけでその下にはスレスレの挑戦と失敗が積み重なっているんだなと知って感動した。

60億の私財を無名のピクサーに、湯水のように支援し続けていたスティーブ・ジョブズ。

彼の激情な噂とは裏腹に、この本に登場する彼は人の意見を聞いて委ねて任せて良好な関係を気づく姿が描かれる。

信頼して信念のために進む目的が一致していればなんでも出来ると思わせる。

結果、ピクサーはトイ・ストーリーは続編が5つ、ミスターインクレディブル、モンスターズ・インク、ファインディング・ニモなどヒット作を連発。

夢のトップ一流企業であるディズニーとの交渉やIPO、株式公開前後の緊張と興奮が描かれる本作は、エンタメやクリエイティブに関わる、いや全人類に読んでほしいリアルな夢とお金の話。

ジョブズさんはビリオネアとなり膨大なお金を得るが、病の運命をお金では覆せなかった。

本の最後、筆者もお金と地位を得ても、精神的安らぎと安定を広める新たな活動に挑戦をしている事が書かれている。
華々しいビジネス界で活躍した彼が行き着く先は人間本来の姿だった。

私は今、もがいている。
でもやっぱり限界のちょっと上の努力と目標は持ち続けたいと思った。

一度は夢を見て、そして現在は市井の一員としてワーママをしている。
そんな人のこそ読んでほしい。
「無限の世界へさあ行こう!」バズ・ライトイヤーはそう繰り返す。
ママだって誰だって、夢を見たっていいのだ。

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