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何度もみる夢

こんにちは❤ 

シンガポール在住11年のあやこと申します。

このノートでは、ひたすら自己開示していきます。

私のいわゆる自伝みたいなものです。


とある私の所属するラボで記憶の強いものをリストアップしていくワーク

をしたところ、ふるーい記憶がいくつも出てきて、

あまりにも、久しぶりに思い出した記憶たちでしたので、

そのままにするのがもったいなくて、

思い出せる限りを肉付けし、こうして、文におこしました。



自分のことを普通の主婦だと、嘘ぶっていたけれど、

こう書いてみると、やはり、あんまり普通とは言えない、

私の半生の断片をシェアしています。

私に限らず、あらゆる人の人生に普通なんてありません。


私のメンターによれば強い感情が伴ったものしか記憶に残らないという事で

すので、これから書くことは、楽しい嬉しいばかりのお話ではございませ

ん。


むしろ、辛かったことを主に覚えている幼少期ですが、

今はとても幸せで、わりに丁寧に、自分らしく楽しく暮らしていますし、

客観的にみても自分が不思議ちゃんだった事はあれど、大変な目にあ

ったという事はなく、むしろ平々凡々なお嬢ちゃんでした。


始まり 始まり・・・✨


今から約30年前、あ、嘘だ40年前→なぜサバ読む😂

私は会社員の父と専業主婦の母の元に産まれました。

長女ということもあり、赤ちゃん時代の写真がかなりの枚数残っています。


シンガポールに持ってきたアルバムを見ると、

髪の毛はTROLLのようにふさふさと逆立って、頬はふくよかで、

「大切に育てられてたんだなぁ」

とカメラ越しに私を見ていた父の愛が伝わります。


私の持つ一番古い記憶は、

坊婆婆と呼ばれる産婆をしていた父方の祖母の叔母が、

(父のことを「坊!坊!」と呼ぶのでその名がついたらしいです。)

私を産湯に入れてくれている時の、さらしのようなやわらかい木綿の布が

ぬるい湯を含んでゆらゆらと身体にまとわりつく、肌の感覚です。

今思い出しても、うっとりするくらい気持ちのいい、

やわーっこい、優しい記憶です。

赤ん坊の頃から、初の内孫ということで、

家中のアイドルだったに違いありません😂 写真の数からして。


ところが、そんな私の幼少期は、妹が産まれてからハプニング続きでした。

その頃、父の実家から離れ、建設会社で働く父の新潟の現場近くに住んでい

ました。新潟の社宅は階段しかなく、部屋は2階か3階にありました。


母は、赤ちゃんの妹を抱えて、

出かけるたびに階段を上り下りしなくてはならなりません。


その頃、私は2歳半くらいでしょうか。記憶はほとんどありません。


あるのは夢の記憶です。

どうも出かける際、階段からコロコロと落ちた事が何度かあるようで、

なぜか、そのときの夢をたまに見るのです。


母の気を引くためにわざと落ちたのか、

母の抱っこする妹のお尻に押されたのか、

まだ小さかったから、よく覚えていません。

でも、何度も繰り返し見る同じ夢。

今も記憶に残っているその夢。


夢の中で私はコロコロと転がって階段の下までたどり着き、

「見て!私、落ちても大丈夫なんだよ!」

とドヤ顔で母を見上げ、大丈夫であることを伝えます。


小さな頃から何度もみている夢で、ある日、

6歳くらいの頃だったでしょうか、

母にこの夢の話をしたとき、

「またあの夢見たよ、ほんとに転がったんだっけ?

それともただの夢なんだっけ?」

とあまりに不思議に思ったので聞くと

「もうその話するの辞めて」って涙目で言われました。


それ以降、私はこの夢を見ても母に言えなくなりました。

母はその事で後ろめたさや罪悪感を持っているのかもしれません。

もしかしたら、ただ私が何度も言うから、母が怖がったのかもしれません。


ただ、この母の反応から

「私は母に疎まれて、つき落とされたのではないか」と、

勝手に不安に思った時期がありました。

いや、もしくはつい最近まで、潜在意識下では憤りを感じていたのかも

しれません。


記憶を辿ると突き当たる、母の戸惑いや罪悪感。

私はこれ以上掘ってはいけない記憶と認識して蓋をしていました。


私はメンターに教わり、この時の小さな私を思い浮かべ

「大丈夫だよ、無理して笑わなくていいよ。

そのままのあなたが大好きだよ。

痛かったね。」と、転んだ身体を起こしてあげ、抱きしめてました。

小さな私は声をあげて泣きました。

「傷ついたよね、痛かったよね、もう大丈夫だよ、

私が側にいてあげるよ。」

その時言ってもらいたかった言葉を言ってあげます。

私達はいつだって自分を癒やすことができます。

過去を思い出すのはときに痛いですが、面白い発見があります。


癒やしきれていないインナーチャイルドが、

ずっとその記憶を握りしめている限り、

何度も同じ痛みを繰り返してしまいます。

辛かった感情を受け止め、その記憶を解放します。


私の持つ古い記憶たち。

どんな記憶もぜんぶ宝物で大切な気づきを与えてくれますね。


つづく

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