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デンマーク留学はじめました🧜‍♀️

※1ヶ月だけの留学で4月からは予定通り研修医になります(予定)

お疲れさまです。
あやたかです。国試勉強中あまり飲み食いしていなかったので、せっかく試験後みんなにご飯誘ってもらっているのにあまり食べられずしょんぼりしている日々です。

ところで、
コロナのせいで延期になっていたデンマーク留学がついに実現しました〜🇩🇰
3年前に立てた仮説はもはや回収されつつある(後述)のですが今は今でデンマークに来る良い機会なので、どんなところに何をしにいくかざっくり綴るnoteです。


1. なぜデンマークなのか(3年前の動機)

そもそもの動機は2019年のオランダ留学まで遡ります。

当時から労働者の幸福や生きがいというような分野に興味があったので「キラキラ働ける社会の秘密を探る!」というテーマでトビタテの支援を受けてオランダに留学し、ラボで神経系の研究をしながら、働き方や職業選択に関するアンケートを配ったりインタビューを実施していました。

その中でオランダの人々は

「自分が好きだからこの〇〇を選んでやってるんだ〜」
「何がしたいか分からないからバイトしながらギャップイヤーしてるの」
「土日は何かを達成するための時間というより
自分を休ませてメンテナンスするための時間」

などなど、自分の感覚や気持ちを大事にして週末の予定も1年後の予定も決めているように映りました。それと同時に、当時の私よりはるかにふんわりした計画で生きている彼らは、何となく満ち足りていて余裕があるようにも見えました。

一方私は、自分なりに医学部に来たい理由はあったかもしれないけど、よく考えてみれば、

社会的に安定した地位を得たい とか
もう将来を考える機会から逃れたい とか
周りの大人に評価してもらえるかも とか

自分の心ではなくて社会的な評価のために意思決定をしてきたのかもしれない。土日に予定パンパンにして充実している人生ですよと不特定多数の誰かにアピールすることでなんとなくずっと心にある虚無感から目を逸らしていたのかもしれない、と気がついてしまいました。

それから「私が本当に好きなこと、やりたいこと、幸せだと思うことは何?」「このまま土地も人も勉強内容もピンと来てない場所に居続けていいの?」と思うようになり、
「納得感を持って次の進路選択をする」「自分の幸福を追求してみる」
をテーマに4年生の丸一年を休学することにしました。

当時の休学計画は上記の目的を達成するために、以下のようなタイムラインを予定していました。
(今思うと人生で一番苦しかった時期にも関わらず2週間くらいでそれぞれの居場所確保を始めるのがものすごく私という人間を物語っているなと思うw)

1. インターン(8ヶ月):働く人の幸せを実現しようとしている会社で、自分自身も幸福に働いてみる
2. エジプト(1ヶ月):ピラミッドの見えるホステルで住み込みで働きつつぼーっとする
3. デンマーク(3ヶ月):幸福度世界1の国で教育・環境による幸福感や自己肯定感醸成の秘密を探る

実際にはコロナ禍の影響でエジプトとデンマークには行けず、代わりに京都のお寺で1ヶ月ライトな修行生活を送ってみたり倉敷の病院でシャドーイングさせてもらったり、とても実りある暮らしをしました。

結局1年間休学した結果、「幸せになった!」というよりもすでに存在した身の回りの幸福を認識できるようになり、自分なりの納得感を持って大学に戻ることにしました。休学前も幸せではあったもののそれがよく分かっていなくて、「これは多分不幸!今よりもっといい状況があるはず!」と信じて空回っていた気がするな、と今では思います。

復学時のお気持ちnoteはこちら👇


2. 現在の動機

そして時が経ち実習と就活と国試を経てデンマーク留学のチャンスが再び現れました。(2019年に大学から留学用の奨学金をもらっており、それを延期してもらっていた)

計画自体は3年前のものなので、他にも知りたいことがあり、やや改変+追加で今回の機会を活かす予定です。

休学時はデンマークの代わりに京都の禅寺に住んでいたのですが、今回もいつもと違う場所に身を置く体験として、京都前に近しいワクワクを感じています。
引き続き自分の生活や健康についていつもと違う場所で検証してみたいと思います(もう今十分幸せだけどね)。やはり新天地に身を置くみたいなことが多分好きなのだと思われ、一生こういった機会を模索し続けそうな気がします。

今回の留学で追加したテーマは「児童福祉」です。精神科の実習とそれに付随する体験、情報収集で1年前くらいから興味を持ち始めました。子どもの幸福度が高い国デンマークで様々な学校や子どもを支援するシステムや施設を見学する予定です。
また書きます。


3. 行く先の学校

今回の留学先は デンマーク独自の学校形態「フォルケホイスコーレ」 です。デンマーク国内に70校前後あり、試験や成績評価がないことや民主主義的思考を育む場であること、好奇心や知的欲求を満たす場所であることが特徴です。

その中でも今回私が行くのはAvnø Højskole というホイスコーレで、エコビレッジ(持続可能性を目標としたまちづくりのコンセプトやそのコミュニティのこと)内にあることが特徴です。
色々と興味深いのでその気になったらまたnoteを書きます。


4. コース内容

今回の私のコースは HEALTH, HAPPINESS AND GREEN LIVING でThe purpose of the courseは以下の通りです。

This course is a unique opportunity to deepen your understanding of how life works and learn how to design various aspects of your present and future. This includes your health, home, career, projects, as well as a community, a garden, an economic system, and more, so they become sustainable and contribute to the transition that needs to happen already today.

このコースは、暮らしに対する理解を深め、自分自身の現在と将来のさまざまな側面をデザインするためのユニークな機会です。これには健康、住まい、キャリア、プロジェクトだけでなく、コミュニティ、庭、経済システムなども含まれます。それらを持続可能なものにし、すでに起こっているべき変化に貢献します。(chatGPTと私の共同訳)

…分かるような分からないようなですね。私も実際に暮らしてみないとピンとこない部分が多そうなので気が向いたら都度noteを書きます。いずれにせよ忙しく暮らしすぎた数年から距離をとって自分の生活について考える機会にはなりそうだなと期待しています。

その他のホイスコーレと同じく先生や他の学生と共同生活を送ります。事前にもらった資料によればstimulant-free environmentということでfree from sugar, coffee, alcohol, food additives, and other stimulantsらしいですが、個人の選択なので自分で持ち込んで摂取するのはOKそうです。心身にどんな変化が訪れるか楽しみです。


5. 今回の心づもり

これまでの留学やその他の活動では目標やマイルストーンを置きまくっている人生ですが、
今回は(お金をもらっている以上自分で宣言した活動内容は実施しますが)、いつもとは違う環境に身を置いてゆっくり過ごそうと思います。数年おきに旅したり寺に行ってそんな時間を持って、何か考えたり気が楽になったりしているので、今回もそんな機会になればな〜というのがメインの意図です。

「デンマーク留学行くぜ!」と伝えると、「国試終わってまで勉強しに行くってアンタ…」という反応をもらいがちなのですが、
まあそこまで勉強の色が強くない留学であるということに加え、
昨年実習中に2週間休みをとって元同学年(その子は6年生、私は休学留年で5年生)の親友とギリシャとロンドンを旅行して卒業旅行欲はかなり満たされました。
そのため、今年(2回目の卒業旅行チャンス)はいっぱい好きな国を巡るというよりは知的好奇心を満たすためにこの長い春休みを使おうと思っています。
このことに関して「ダブるのも悪いことばかりじゃないね」と思えるのが私の幸せの閾値が下がったというか「幸せを認知できるようになった」ということを物語っている気がします。(昔は留年したら世界が終わると思ってた)

後半になればなるほどふんわりした記載や未来の自分への丸投げ(「また書きます」)が増えてきて、自分の書く体力の衰えを感じて笑っています。
インスタを見れば大体どんな暮らしをしているかわかると思いますので、よければご覧くださいませ〜ではまた~

お高いプリン購入費に使います。