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イギリス中学受験事情

さて今回のハーフターム(秋休み)で私が渡英した理由の一つは、「受験勉強に付き合う」です。

ここでいう受験勉強とは、ISEB(Independent Schools Examination Board)が実施している、私立小学校(プレップ)から私立中高校(シニアスクール)へ進学する際に11歳、または13歳で受けるテストの対策です。

教科は、英語・数学・非言語論理的思考・論理的思考の4科目です。
非言語論理的思考=ノンバーバルリーゾニング、論理的思考=バーバルリーゾニングの2科目は、日本ではあまり馴染みのない科目ですが、イギリスにおいてはメジャーな科目です。
今年開校した安比のハロウの入試科目にも、
非言語論理的思考の科目がありましたね。

試験は全て、パソコンで行われます。
Y6になった時点で、一人一人ラップトップを購入します。授業でも個人のラップトップを使用します。
パソコンによる試験なので、最初の数問の解答率からそれ以降の問題は其々異なってきます。
つまり、最初の問題を間違えると、どんどん簡単な問題になります。反対に、正解率が高いと、どんどん難しくなっていきます。

算数は、一緒に解く事がかろうじて出来ますが、正直、VR(バーバルリーゾニング)、NVR(ノンバーバルリーゾニング)は頭の硬い大人には難しい問題です。
私の役目は、午前中1時間だけ、集中して練習問題に取り組むように促すだけ。。。

遊んでるのか?と思わせるメモ書き

とはいえ、こんなに自主学習するのはアジア人の特徴です。
ヘッドマスター(校長先生)からは、ハーフタイムの過ごし方として試験勉強だけではなく、美術館に行ったり、散歩をしたり、スポーツをしたり、家族や友達と過ごす事もそれ以上に大切な事、と休み前に連絡がありました。

実際問題、ISEBのコモンエントランスのスコアも大事ですが、そのあとのそれぞれの学校の面接がとても重要とされています。
面接では、様々なことを聞かれるので、芸術面やスポーツ面などのジャンルでどのくらいの経験値を話せるか、はとても大切です。
そのためには普段から、豊かに過ごす事が大事なんですね。

勉強だけでは良い学校には入れない、ということです。
その点でいうと、日本の受験制度は公平性はあるのかな、と感じています。

とにかく、ハーフターム中は午前中は試験勉強をすることを目標に過ごしました。
あとは、お城や美術館に行ったり、料理教室に行ったり、、、
とにかく忙しい毎日です!
イギリスの受験勉強は親も忙しくも、楽しい時間を子供と共有できる貴重な経験になりました。

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