あややん🔥色々クリエイター

小説、図解、イラストなどを作成。 ワクワクに正直に生きてます。 小説「Little …

あややん🔥色々クリエイター

小説、図解、イラストなどを作成。 ワクワクに正直に生きてます。 小説「Little Diamond」を全力で執筆中。 X(Twitter)では創作活動や日常のことを発信。 罵倒されたいんDAO、BLUECHIPで活動中。

マガジン

  • 小説【 Little Diamond 】

    ファンタジー小説です。科学と魔法が混在する世界。人生を自らの手で切り開いていく若者たちの、挑戦と成長を描きます。 頼りなくて繊細で、それでいて柔軟で軽率な登場人物たちにワクワクしてみませんか?

  • Little Diamond外伝 騎士団長の宝物

    魔法と科学で世界を創る、小説「Little Diamond」のサイドストーリー。 騎士団長サチの多忙な1日を描いた作品。 若者の挑戦や成長がテーマの本編と違い、育むことや、チームで動くこと、大人の成長にスポットを当てています。 全6話(完結)。

最近の記事

Little Diamond 第11話

第11話 日常のカタストロフィ 11‐1 ユウト視点 今日は午後からみんなで武器屋に来ていた。 ジュリちゃんが注文した防具ができ上がったから受け取りに行く、って。 武器屋にあまり縁のないエミリは、好奇心から「私も行ってみたーい!」ってなって。 オレは特に用はなかったけど、1人で留守番もなんか寂しいから。 せっかくだからジュリちゃんに良さそうな魔法装備を考えてみようかなぁ……ってついてきたわけだった。 そう広くない武器屋の店内には、ありとあらゆる装備品が所狭しと山積

    • ファンパスへの挑戦

      色々クリエイターのあややんです。 メインの活動は小説、NFT、イラスト、AIアート、WEB素材作成など。 web3コミュニティでは主に、BLUECHIPでストーリー添削、罵尻ロマ子様の養豚場で豚活をしているぶひ。 少し前からファンパスを始めたので、そのことについて備忘録的に思考や気持ちを深掘りして言語化していこうと思う。 ファンパスに期待した価値私が今回ファンパスをやってみる価値があるなと思ったのは次の理由から。 1.誰かに頼るということに挑戦できる 2.自己肯定感を高

      • Little Diamond 第10話

        10話 穏やかならぬ休日10‐1 武術大会、本戦出場が決まった翌朝。 あのドンチャン騒ぎがウソのように、とても静かな朝だった。 そう。昨夜は誰もが予想した通り、酒場では大宴会が行われた。 常連のお客さんたちはみんな、自分の手柄のように私の勝利を喜んでくれたのだ。 料理や酒を運んでいくと必ずという感じで「まぁ一杯」と言われ、その度にドリンクをいただくことになるのでお腹がいっぱいになってしまう。 もちろん私はお酒は飲めないから、ソフトドリンクだけど。お酒だったら真っ先に

        • Little Diamond 第9話

          前回までのあらすじ 父に内緒で家出してきた王女ジュリア(15)は、魔法使いの青年ユウト(18)と一緒に、全国規模の武術大会に出場することとなった。 首都から近い、ククルの町で行われた予選大会。 かつてこの国最強と謳われた母親仕込みの格闘技を武器とするジュリアは、大柄な格闘家、魔法忍者、詠唱系魔法使いを知恵と工夫で撃破していった。 一方、酒場と道具屋でバイトを掛け持つフリーターのユウトは、人を傷つけることを嫌う優しい性格ゆえに、苦戦続き。 しかし剣士やお色気ダンサー、

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        • 小説【 Little Diamond 】
          12本
        • Little Diamond外伝 騎士団長の宝物
          6本

        記事

          Little Diamond 第8.5話 ⑥

          前回までのあらすじ 首都内西部にある、魔法科学研究所が襲撃された。 目的は、未解明の強い力を秘めた魔法石「ミデアストーン」だった。 敵は幻術魔法を得意とする「マムシのジーネ」率いる盗賊団・幽幻会。 北門での応戦のあと騎士団長サチは研究所に急行したが、到着した時にはすでに、彼の最愛の妻・カーラが人質に取られてしまっていた。 騎士団医療課長であり研究チームリーダーである彼女は、万が一のため研究データを保護するべく所内に残っていたのだ。 怒りの感情に飲まれ暴走しそうになるサ

          Little Diamond 第8.5話 ⑤

          前回までのあらすじ 騎士団幹部が出払っている隙を狙って、首都が襲撃された。 敵は幻術を得意とする魔法使い「マムシのジーネ」率いる盗賊団「幽幻会」である。 首都西門を襲撃させた大型を含むモンスターの群れは、騎士団長・サチと諜報工作部隊長・正影らによって無事殲滅。 北門では2小隊が原因不明の全滅に追いやられ、急ぎ到着したサチはおとりとして奮闘するが、正影による狙撃もなぜか失敗に終わる。 その後現れた敵数人を相手に、サチはひとりで応戦することに。 敵の術中にハマり気力も

          Little Diamond 第8.5話 ④

          前回までのあらすじ 人手不足の中、盗賊団の率いたモンスターの群れが来襲。 首都を守るため、騎士団長サチはみずから出撃することとなった。 救護支援として医療課長である妻カーラと、親友である諜報工作部隊長・正影と共に、彼の愛鳥「闇疾風」の背に乗りモンスターの群れの目の前へ降り立った。 正影の人間離れした戦闘能力のおかげで大型モンスター4体を撃破。 その後到着した臨時編成の小隊と実戦経験が少ない西門警備隊も、サチの指揮と思いがけない魔法での援護により、無数の中~小型モンスター

          Little Diamond 第8.5話 ③

          前回までのあらすじ 首都からほど近いククルの町、武術大会予選の会場。 医療スタッフとして従事する妻カーラの元へ、会場視察の名目で弁当を届けに来た騎士団長サチ。 すれ違いやハプニングもあったが、やっとのことで彼女との甘く幸せなひと時を過ごすことができた。 しかし、その小さな平和は緊急事態の一報によって破られた。 大型モンスターの群れを率いて、盗賊団が首都に接近中だという。 武術大会の警備に人員を割いているため、首都警備が手薄となっているところを突いてきた。すぐに作戦を

          Little Diamond 第8.5話 ②

          前回までのあらすじ 医療課長として現場従事中の妻カーラに弁当を届けるべく、首都からほど近いククルの町で開催中の、武術大会予選会場にやってきた騎士団長サチ。 急に振られたサプライズスピーチもそつなくこなすが、その観客の中に信じられない姿を見つけてしまった。 王都内で護衛しているはずの王女だった。 私服に着替え彼女を探すも、広い会場の人混みの中での捜索は不可能に近い。 途方に暮れそうになったところへ、通信が入った。 8.5 騎士団長の宝物 ②8.5‐7 通信をつなぐ。

          Little Diamond 第8.5話 ①

          あらすじ 魔法と科学が共存し文化を築いてきた世界。 高い壁と厳重な警備体制により平和が保たれていた首都へ向けて「モンスターの群れが侵攻中」との一報が、騎士団本部に入った。 運悪く今は、国が主催する大規模イベント警備のため人員不足。対モンスター戦の主力部隊も定期討伐のため留守……最悪のタイミングだった。 真昼間に正面玄関から堂々と襲撃、という不自然な状況に不穏な気配を感じるも、即時の対応を迫られた騎士団長サチは臨時部隊を編成し自ら討伐に走る。 大切なものを守るため、彼

          Little Diamond 第8話

          8 天敵8‐1 2人で闘技場のそばまで行くと、周囲はずいぶんざわついていた。 人が多すぎて舞台の様子を見ることができない。 黒い魔法使いとイカツイ鎧の剣士との試合……。 遠目に見た感じでは、にらみ合いが続いていたのだが。 背の高いユウトも背伸びしている。 ……と思ったら、足は地面から離れて30センチほど浮いていた。 「ゴメン、ジュリちゃん。手つないでもいい?」 「……へ?」 そう言って有無を言わさず手を取られた。 「バランスとりづらいんだよね、これ」 上のほうから

          Little Diamond 第7話

          7 突破の導線7‐1 「だぁぁぁぁーー!!!マジかーー!!!」 絶叫してガックリと肩を落とし、うなだれるユウト。 心の底では分かってはいたものの……。 私だってこんな日が来ないことを願っていた。 今朝の抽選でユウトとの対戦が決まったのだ。 ただし、今日ではないけど。 武術大会予選、3日目。 勝ち上がった12人が、今日からは3ブロックに分かれてのトーナメント戦となる。 それぞれのブロックの優勝者、つまりこの予選大会から3人に、本戦への参加権が与えられる。 ジュリア

          Little Diamond 第6話

          第6話 背中を預ける6-1 ……どれくらい経っただろうか。 ユウトが芝生の上で昼寝を始めてから、たぶん1~2時間ほど? 依然として死んだように眠っている。 不安になって、耳を近づけて呼吸を確認する。 ……うん、大丈夫。 ちゃんと生きてる。 日も傾いた午後。 少し高台に陣取ったおかげで、3つの闘技場の様子が遠目にだがよく見える。 4回戦目に私が出場予定の第3闘技場では、3回戦目が始まっている。 そろそろユウトを起こさないと。 軽く肩をたたく。 「ユウトー、そろそろ起

          Little Diamond 第5話

          ◆前回までのあらすじ◆ 武術道場で最強を達成し、父に内緒で家出した王女ジュリア (15歳)。 魔法学校卒業後、上京するも目的もなく未だ就活中のユウト (18歳)。 2人は首都からほど近いククルの町の、宿屋を兼ねた酒場で出会う。 店の手伝いを通じて仲を深めていった。 そんなある時、国が主催する全国規模の武術大会に出場することを決める。 予選1日目、初戦をお互い無事に勝ち上がった。 5 見えざる毒牙5‐1昨晩はすき焼きをモリモリ食べていたユウトだったが、朝ごはんも変わら

          Little Diamond 第4.5話

          第4.5話(Side story) 魔法の作り方4.5-1 目覚まし時計と同時に起き、二度寝しないように窓を大きく開け放つ。 ああ。 今日もいい天気だ。 ……寒いけど。 布団で温まった体が冷え切らないうちにうちに着替えを済ます。 テキパキと魔法装備をピックアップし、持ち物を確認する。 今日は「仕事の日」だから。 普段ならギリギリまで寝てるし、自慢じゃないがオレは二度寝肯定派だ。 つまり、今日は特別に気合が入ってるってこと。 なんせ「魔法使い」としての仕事だ。

          Little Diamond 第4話

          第4話 ユウトの作戦4-1 第3闘技場の近くまで行くと、係員の声が聞こえた。 「ユウトさーん!次の試合に出場予定のユウトさんはいませんか~?」 すぐに気付き、ユウトは手を挙げて小走りで駆け寄った。 「はいはーい!ここです、ここでーす」 「ユウトさん?もうそろそろ始まるので、テントにいてくださいね」 係員もそれほど切羽詰まった様子ではない。 よかった。遅刻したわけではなかったようだ。 「うい!了解ッす!」 ユウトもリラックスした様子だ。 「じゃあ、私は観客席から見て