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1000字でファッション雑学【クレープソール】とは

平日は毎日 #ファッション雑学  を書いていますが、週末にはファッションに限らず日々の雑記を書いています。
今日は平日なのでファッションの話。

今回は「クレープソール」について書いていこうと思います。

【クレープソールとは】

クレープソールとは、ゴムの木の樹液から作られた天然ゴムを主原料として作られたアウトソールのことを言います。
クレープソールの最大の特徴ともいえる柔軟性、そしてクッション性が合成ゴムには出せないやわらかい履き心地を実現しています。
レザーソールや合成ゴムとは違い疲れにくいというのも魅力です。
また、グリップ力にも優れているため地面の感触をしっかり掴むことが出来ます。
【クラークス】デザートブーツ、ワラビーが特に広く知られていますね。

【クレープソールが出来るまで GEORGE COX 】

さて、クレープソールについて知るためには外せないブランド、それがイギリスのシューズメーカー【GEORGE COX (ジョージコックス)】です。
ジョージコックスは1906年にイギリスの靴製造の聖地と言われるノーザンプトンでジョージ•ジェイムズ•コックス氏により設立されたブランドです。
1949年にドレスシューズに世界で初めてゴム底を使用したブローセル•クリーパーズを発表します。

今までになかった履き心地で発売当初は話題になったラバーソールでしたが、見た目も変わっていた為から人気はすぐに下火になってしまいます。
しかし、ロンドンの不良少年集団であるテディボーイズが、このラバーソールをこぞって履くようになります。

このテディボーイズがラバーソールを愛用した訳が、見た目の奇抜さ、そして革靴のソールと比べ足音が響きにくかったからだと言われています。
夜中の闇に紛れて悪事をする際の利便性だったようです。
1970年代後半にはセックス•ピストルズ、ザ•ダムド、ストラングラーズなど、パンクバンドのメンバーたちがラバーソールをパンクファッションへ変化させたことで、ストリートのパンクスへ広がっていきました。

【Clarks (クラークス)】

そして、もうひとつ重要なブランドがClarksです。
1950年にClarks社がチャッカーブーツのデザインをもとに開発したシューズが先に書いたデザートブーツです。第一次世界大戦中に英国陸軍が砂漠(desert)行軍用にデザインした軍靴をベースにしたという説や、素材の革の色が砂漠を彷彿させるものだっという説もあるようです。
スエードやベロアの一枚革で作られたこのシューズは、ソールにクレープソールを採用した歩きやすいアングル丈のショートブーツ、それがClarksの代表作デザートブーツです。


と言うわけでクレープソールについて書いていきました今回ですが、クラークスが流行する背景にはモッズがいたり、ジョージコックスの流行の背景にはパンクがあります。
ファッションとカルチャーはイコールであり、そこカルチャーを深掘りすると、同時にファッションの歴史も知ることになります。

是非、そんな事も気にしてファッションを楽しんでもらえたらいいのかなと思います。

それでは、また書きまーす!

#ファッション雑学
#クレープソール
#ジョージコックス
#クラークス

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