ビジネスデザイナーに学ぶ、これからのビジネスの向き合い方

IDでのふたつの学び

佐々木さんは伊藤忠にビジネスマンとして8年勤務後、イリノイ工科大学Institute of Design修士課程(通称ID)に留学されました。そこで得た大きな学びとしてふたつご紹介いただきました。

・超・多様性
デザイン思考や論理思考、その他を有機的に組み合わせた新しいアプローチが必要。
・創造性非依存の再現性のあるアプローチ
創造性やインスピレーションに依存せず、高い再現可能性を持った規律的プロセスとして新規事業創出を行う。


「puzzle」と「mystery」

そして、世界には2種類の問題があることをお話しいただきました。

「puzzle」と「mystery」です。

puzzleには論理思考・資源投入で解決可能・答えがありますが、mysteryはシステム思考・デザイン思考・プロトタイピングなど色々な思考体系を投入しないと解けない問題です。(いわば、デザインでいう「Wicked Problems(やっかいな問題)」のことですかね。)

総合格闘技化するビジネス

アップルやテスラがAIやテクノロジーなど様々な分野で事業展開するように、ビジネスはあらゆる領域を考慮しなくてはいけなくなってきていると、佐々木さんは仰います。
それを佐々木さんは、総合格闘技化するビジネスと表していました。

グローバルアジェンダとの接続

複雑で答えのないVUCA時代である現代は、まさにmysteryが多く存在しています。変化が早く、あらゆるものがつながりをもつ現代社会において、気候変動やジェンダー、多様性の問題などのグローバルアジェンダの接続を意識することを重要視していました。

社会的課題を自分ごととして捉ければ企業としての責任を果たしているとは言えないという時代が来ているのです。

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