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細部

あなたは何魔ですか。わたしは付箋魔です。
読んでいる本のグッとくるところの縁にぺたりと貼っていき、読み終えたときには結構な量の付箋たちが本のあちらこちらからはみ出しているのを見れば、不恰好だけれど妙に充実感もあるものです。東京に越してからは、部屋にものが増えすぎないように電子書籍を読むことも増えて、付箋を貼る機能こそあれど、あれはもう全然だな。まったくもって貼った感なし。そんなわけでわたしは付箋魔です。

しかしやっぱり良きところに付箋を貼るという行為。なにか勉強臭がするというか、参考書や学術書にこそ似合うものなのだろうけど、俺は漫画なんかにもがんがん貼ってゆくので、こないだ友人に大好きな漫画『違国日記』を貸したところ、おびただしい量の付箋に爆笑された。しかしいざ読んでみると「西岡ここ良いと思ったんだ」と意外な楽しみ方が出来てよかった、とのことだった。

漫画といえば、田島列島の短編集『ごあいさつ』の頬杖。このコマ何度見てもグッときちゃう。

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