sweet and sour love#2
4月はコピーやコピー紙の補充などで終わった。
彼とはあれから一緒にご飯を食べることになって嬉しい。
今日からは5月なので新しい事をするんじゃないかと思って心配になっている。
私はいつも通り待ち合わせの場所へ向かう。
私は挨拶をする。
「おはようございます!」
「おはようございます。では行きますか。」
「行きましょう!」
私たちは会社へ向かってる途中私は彼に話しかける。
「今日から5月ですし新しい仕事教えられるんですかね?もしそうだったら心配です。」
「もしかしたらそうかもしれませんね。心配しなくても上司とかがちゃんと教えてくれますよ。」
「私マイペースだから仕事の要領悪いし…」
「そこまで気にしなくても大丈夫ですよ。何とかなると思いますよ。」
「ありがとうございます。」
彼の言葉で少し安心した。
私たちは会社へ着くと会社のみんなに挨拶をする。
「おはようございます!」
「2人ともおはよう!」
と挨拶をすませお互いのロッカーへいきお互いの場所へつく。
私は『物静かな人と仲良くなるには』と検索をしスマホで見ていた。
そこに書いてあったのは『質問をたくさんする』『悩みごとを持ちかける』と書いてあった。
朝礼が始まり社長の話があり朝礼が終わる。
僕たちは上司に呼ばれた。
「2人ともこっちに来てもらってもいいかな?」
「はい」
私たちは返事をし上司のところに行く。
「明日から君たちにはパソコンで書類を作ってもらいたい。2人ともパソコン初心者と聞いてるからある程度は教えるが分からなかったら先輩や私の所に来るように。」
「分かりました。」
「今日は1日パソコンの使い方を教えるから明日からは書類などを作ってくれ。」
「分かりました。よろしくお願いします。」
私たちは上司にパソコンの使い方を教わる。
初めてのことだったのであっという間にお昼になった。
私たちはいつも通りカフェへ向かいいつもの席につく。
彼はオムライスを注文して私はサンドイッチを注文して食べて会社に戻る。
午後からの仕事が始まる。
私たちはまた上司にやり方を教わっていた。
私はメモをしないと何も覚えられないので一生懸命話を聞きながらメモをとってる。
チラッと彼を見ると話を聞くだけで何もメモをとってなかったのでびっくりした。
午後も上司に教わりあっという間に時間が過ぎ帰る時間になった。
私は更衣室に行き帰る準備をしていたら先輩が入ってきた。
「おつかれさまです。」
「おつかれさま。明日からパソコンで書類とかを作るみたいだね。」
「そうなんです。明日から出来るか心配です…」
「初めてなんだからそんなに心配しなくても大丈夫よ。もし、分からなかったら私とか上司に聞くといいよ。」
「ありがとうございます。」
「そう言えば聞きたいことあるんだけど聞いてもいい?」
「何でしょうか?」
「〇〇さんと仲良さそうだけどもしかして付き合ってたりする?気のせいだったらごめんね。」
「あっ…えっと…そんな関係じゃないです。同期だから話しやすいんです。」
「そうなんだね。教えてくれてありがとう。」
「はい。」
私はそんな事を聞かれるとは思っていなかったので戸惑った。
周りからみてると付き合ってるようにみえるのかなと思ったが私は彼ともっと仲良くなりたいと思っている。
不思議と彼といると落ち着いたり安心したりはする。
私は帰る準備が終わったので先輩に挨拶をして会社を出る。
「お先に失礼します。おつかれさまでした。」
「おつかれま。また明日ね。」
「はい。」
会社を出て歩いていると前の方に彼がいたので少し早歩きをして後ろから声をかける。
「〇〇さん!一緒に帰りませんか?」
「構いませんよ。」
と言われて無言のまま一緒に帰る。
何か話したいけどさっきの先輩の事が頭に浮かんだ。
こうやって一緒に帰ってるだけでもやっぱり付き合ってるようにみえるのかなと思ったりしていたらマンションにつく。
やっぱり彼と一緒にいると何故だか落ち着くし安心する。
マンションの中に入り一緒にエレベーターに乗る。
エレベーターの中に2人だけの空間が出来る。
一緒に帰る時だけにしかない空間で私はこの空間が好きだったりする。
私の部屋がある3階についたので私は降りて挨拶をする。
「おつかれさまでした!」
「おつかれさまです。」
私は手を振ろうとしたけど急に恥ずかしくなり手を振るのをやめた。
私は部屋へ行き今日は何故だかいつもだと手を振れるのに恥ずかしくて振れなかったと思った。
とりあえずご飯を食べてゆっくりお風呂に入り少しだけのんびりしてから眠りについた。
朝いつもよりはやく目が覚めた。
今日ははやく起きたのでゆっくり準備する。
そして彼と待ち合わせの場所へ行き挨拶をする。
2人は無言のまま会社へ向かった。
僕たちは会社へつき挨拶をし準備をすませお互いの座席へ行く。
私は朝礼が始まるまでイヤホンをしてネコの動画をみる。
朝礼が始まり社長の話が始まる。
社長から話があり
「 今月の中旬に新入社員の歓迎会をする予定だ。来れる人は来るように。新入社員の2人も来れたら来てくれ。」
私たちは返事をする。
「分かりました。」
と言い朝礼が終わる。
上司から私たちは呼ばれた。
「今日から書類などを書いてもらったり作ってもらったりしてもらうね。」
「分かりました。」
と私たち返事をし上司から仕事を受け取る。
「2人とも書類を作ってくれ。期限は今月末までだからいそがなくても大丈夫だよ。」
「分かりました。」
と言い私たちは仕事につく。
私はメモをみながらやり始めたが最初から難しい。
一生懸命メモをみながら頑張って進める。
あっという間にお昼の時間になった。
私たちはいつものカフェへ向かう。
向かっている途中に私は彼に話しかけた。
「今日から書類を作ることになりましたね。」
「そうですね。」
「すごくもたもたして何も作業が進まないです。今月末までに終わるかな。」
「ゆっくり失敗してでも良いのでやっていけばいいんじゃないですかね。」
「そうですよね。勇気出ました!」
「それなら良かったです。」
と言いながら喋っていたらカフェについた。
彼に勇気をもらったので午後も頑張れそうだ。
カフェへつくと私たちはいつも通りのものを注文をして商品が届き無言で食べる。
彼が食べている姿をみていると安心する。
私たちはご飯を食べ会社へ戻りお互いの席につき午後が始まるまでスマホを見て過ごしていた。
午後が始まり仕事を始める。
私はメモをみながらやっていたのだが分からなくなってしまい先輩に話しかけた。
彼をみるとメモをとってないのに進んでるような感じだったので私はすごいなと思った。
「先輩、少しだけお時間よろしいでしょうか?」
「どうしたの?全然大丈夫だよ。」
「ここが分からなくなってしまって…」
「それはこうするといいわよ」
「あ、出来ました!ありがとうございます!」
「また、分からないことがあれば全然聞いてね。」
「助かります!」
と言いながら書類を作ってるとあっという間に帰る時間になった。
私は更衣室に行き帰る準備して先輩に挨拶をして会社を出る。
会社を出ると前の方に彼が歩いていたので追いつくように歩いて彼の名前を呼ぶ。
「〇〇さん!一緒に帰りましょ!」
「構いませんよ。」
私は彼に今日なら言えそうな気がしたので勇気を振り絞って話した。
「〇〇さん、毎日一緒に会社へ行ってて帰りは別々に帰ったりすることもあるわけなんですけど今度から一緒に帰りませんか?」
「僕でよければ構いませんよ。迷惑じゃなければ」
「いいんですか!全然迷惑じゃありません!」
私は勇気を振り絞って良かったなと思った。
断れるかと思ってたから本当に良かった。
私たちは明日から一緒に帰ることになった。
その後は私たちは無言になりマンションについた。
エレベーターにのり私は3階で降りる。
「おつかれさまです!また明日!」
「おつかれさまです。また明日。」
と言って私は手を振って彼と別れる。
私は部屋へ行き嬉しい気持ちでご飯を食べてお風呂に入りゆっくり眠った。
5月中旬になった。
私たちはいつも通り会社へ行き仕事をして一緒に帰ると言った感じであっという間に中旬になった。
今日は新入社員歓迎会だ。
私はお酒が飲めないから飲まされないか心配になりながら私は準備をして待ち合わせの場所へ行った。
会社へ行きいつも通りお互い仕事をする。
お昼になり私たちはカフェへ行く。
カフェでいつも通り注文して商品が届きお互い食べる。
私から彼に話しかけた。
「今日は仕事がはやめに終わって居酒屋で新入社員歓迎会ですね。」
「そうですね。僕はあまり人と関わるのが苦手だから心配ですね。」
「そうなんですね。そうなるとあまり行きたくない感じですか?」
「行きたくないと言うより緊張って感じですかね。」
「そうなんですね。私は楽しみですけどお酒を飲まされないか心配で…私お酒飲めないので。」
「飲めないんですね。ちゃんと断ってくださいね。」
「出来ますかね?上司とかだと断りずらいなって」
「断ったとしてももし、飲まされて体調が悪くなったらすぐに帰りましょう」
「そうですね。」
と言い話が終わる。
彼は結構心配してくれたので嬉しかった。
私たちは仕事を一生懸命してたらあっという間に新入社員歓迎会の時間になりみんなで居酒屋へ向かう。
居酒屋へ行くと私は男性先輩の隣だった。
彼の方をみると上司の隣だった。
男性先輩の隣なのでどうなるか心配しながら飲み会が始まる。
「4月に新入社員が2人入ってくれました。そして一生懸命頑張ってくれています。みなさんも初心を忘れず一生懸命頑張っていきましょう。乾杯!」
会社のみんなで乾杯をする。
男性先輩に話しかけられた。
「〇〇ちゃん、〇〇くんと実は付き合ってたりするの?」
「そんな事ないですよ。同期です。」
と私は男性先輩に色々聞かれたが上手いこと話をそらしたりしていた。
1時間たった頃だ。
男性先輩がかなり酔った感じで絡んできて私にお酒を飲まされてしまい私は気分が悪くなってしまった。
それを見ていた上司は男性先輩を叱っていた。
彼は私に歩けるか聞いてきたけど首を振ることしか出来なかった。
すると彼は私をおんぶしてマンションまで送ってくれることになった。
彼の背中はでかくて暖かく眠ってしまった。
「〇〇さん!起きてください!」
私はハッとして目が覚めた。
「すみません!寝てしまってました。」
「部屋はどこですか?」
「303号室です。」
「分かりました。つきましたよ。」
私はやり取りを覚えていない。
私を運んでくれたということは彼に部屋を見られたってことだから恥ずかしい。
次の日私はお昼ぐらいに目が覚めてすぐに彼に感謝の連絡をした。
『〇〇さん、昨日は本当にありがとうございます!助かりました!』
と連絡をすると返事が返ってきた。
私はその返信を読み嬉しい気持ちになりゆっくり過ごした。
下旬になり私は焦っていた。
書類がまだ半分しか終わってない。
彼をみるともう終わったみたいだった。
「焦ってそうだけどかなり厳しい感じですか?」
彼に話しかけられてびっくりした。
「まだ半分しか出来てなくて…」
「僕も手伝いますよ。そうすれば今月末までには終わるでしょう。」
「いいんですか?」
「はい、僕でよければ全然大丈夫です。」
「すごく助かります!本当にありがとうございます!」
今月末最後の日
彼のおかげで私の仕事はギリギリ今月末には間に合った。
私は彼にすごく感謝をした。
彼はすごく真面目で優しくて頼もしいなと思った。
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