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かき揚げとお正月

1年で1番好きなお正月まであと少し。
昔から私はお正月が1番好きだ。

何をするでもないし、大きなイベントがあるわけでもない。

一日中だらだらしてお蕎麦を食べて、コタツで紅白を見て、毎年恒例の壁倒立しながら年を越す。
少し寝て、日の出を見て今年も一年平穏な日々になりますようにと祈る。

幼馴染に会ってトランプをして、人生ゲームをする。
おばあちゃんのお家に行ってなかなか会えない親戚に会ってご馳走を食べる。
箱根駅伝を見ながら、胸を熱くして、今年も頑張ろうと強く思う。

派手なお正月ではない。
インスタ映えするような写真もない。

ただ、大切な人たちと美味しいものを食べて、たわいもない話をして、笑う。

大袈裟かもしれないが、そんなお正月があるから、私は1年頑張ろうと思える。

あと、何回お母さんの作ったお蕎麦とかき揚げで大晦日を過ごすことが出来るだろう。

あと指折り数えられるくらいなのか、それともまだまだ先は長いのか。

それは正直わからない。

ただ、私が大晦日に自分でかき揚げをあげる時は、大切な人が出来た時なのだと思う。

そう考えると少し寂しいけれど、きっとそれは幸せな事。

お母さんがしてくれたことを、私も大切な人に返していくことが小さな夢。
だから、大晦日にかき揚げを揚げるのも夢の1つ。

そんな風に思いながら、今年もコタツでダラダラ過ごす。

来年はお母さんと一緒にかき揚げをあげるのも悪くないかな。

少しでもお母さんのような優しい人に近づける一年になるといいな。

いつまで続く事はないからこそ、
1日を大切に
日々の生活を大切に
目の前の人を大切に
来年も一歩一歩進もう。

#エッセイ

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