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【言語化プロジェクト】小室絵美さん#13 がんが教えてくれたこと

言語化プロジェクトでは、自分の情熱である"世界中どこに産まれても希望をもてる世界"に向けて活動中の私が日々の中で学んだことについて綴ります。


●変化していく価値観


30代の後半を生きている今、振り返ってみると自分の価値観は大きく変わってきたものだなぁと思う。日々学ぶことがあり、その積み重ねで価値観が変化していったり、人との出会いや強烈な体験でほとんど瞬時に変化することもあった。生きて経験できることへの感謝は今から8年前に後者で得た価値観。


●がんを経験した


30歳で卵巣がんがみつかった。今も尊敬している私のヒーローのような夫と、天真爛漫そのもの、エネルギーと愛の塊みたいな当時2歳の息子と海辺の街に何不自由なく暮らしていた。両家の両親も遠方だけど健在で、愛をもって息子を見守ってくれ、帰省するたび笑顔があふれるそんな幸せな暮らし。でも当時はその幸せにほんとうには気付いていなかったなと今は思う。絶賛イヤイヤ期の息子の対応に手を焼いたり、はじめての子供との暮らしで夫に不満をぶつけていた。

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 そんな中、初めて受けた人間ドックで再検査になりみつかった卵巣がん。全く予期してなく、診察室で医師から告げられた悪性腫瘍の疑いという言葉の意味を理解したのは診察室を出てからだった。すぐに大きな病院で検査し、入院、手術とスケジュールが決まっていった。入院するまでの間、毎日欠かすことなく夜中に目が覚めて隣で眠る息子と夫の寝顔を見てボロボロ泣いた。そのとき、あぁ、こんなにもこんなにも恵まれていたのに私はそのことにずっと気づいていなかったなぁと。今までも変わらず目の前にあったのに、全く見えてなかったものが見えるようになった瞬間だった。

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無事に手術が終わり。新緑の中公園へ駆けていく子供の後ろ姿を、あたたかい風に吹かれながら追いかけたときの身体中に満ちる幸福感が今も忘れられない。


●経験できるということ


 日々の中で眉間に皺をよせるような不可解なことや、しかめっ面になるような夫婦喧嘩とか今ももちろん沢山ある。でも、がんを経験する前と違うのはそれがどんな経験でも経験できることへの感謝。生きて経験できることがどれだけ恵まれていることなのか、教えてくれたがんに感謝している。

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※現在、このプロジェクトには4人の参加メンバーがいますが、「私も言語化プロジェクトに参加したい!」「私も何かやりたいけど何からやっていいかわからないと思っていた!」という方は、
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基本的には、武衛鮎の「パーソナライズヨガ」のクラスを一度受講していただいた方が対象となりますが、条件の詳細などをご案内させていただきます。


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