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2024年2-3月:独身女 35歳になる前の卵子凍結 記録 - ② 調査 クリニックへの事前相談と職場の理解の必要性について


卵子凍結を考え始めると、今度は一体どこのクリニックがいいのか。また自由診療のため各クリニックの値段設定はそれぞれ独自にされており、セット価格で一律にされているところもあれば、総額一体いくらかかるのかわからないところ。各項目の単価は記載されておりそこから試算すれば、ざっくりとした予想をたてられるところなど様々。
独身者の卵子凍結を行っているクリニックの数は限られているのでそこから絞り込んでいくことになりそうです。1-2か月かけて通院が必要なので、やはり行きやすいところがいいのかもしれません。
では本題に入ります。

卵子凍結クリニックに問い合わせを行ってみた結果


卵子凍結の情報収集を進めている中、HPでお問い合わせフォームのあるクリニックに問い合わせてはみました。そこでわかったことは、
卵子凍結を行っているクリニックは不妊治療を行っているということ。
不妊治療の一環で、精子と受精させた卵子(胚と呼ぶらしい)を凍結する方法もあるのだとか。
よく考えると、卵子凍結をしその後の妊娠が目的なので不妊治療や体外受精を施術しているクリニックでないとできない、あるいはそうした実績が多数あり評判の良いクリニックがよいと気付きました。

今回問い合わせたクリニックは2つは、大阪、1つは料金明瞭で費用も安価であった東京のクリニック。
しかし、どこもお問い合わせフォームの回答はぼや~っとした回答しか返ってこない。

費用についてのざっくりな回答はあったものの、スケジュールについて聞いてみると
「オンライン診療もやっておりますのでそちらでお答えします。」
とのこと。初診はなんと 4,400円+予約代 1,000円で 20-30分程度だと思われるため
相談だけに 5,500円もかかる…。
無料カウンセリングを行っているクリニックもあるかもしれませんが、基本的にどこもカウンセリングという名でも、問診(診療)としてお金が発生する様です。

そうすると、何個か比較をしたくても相談するだけでお金がかかってしまうので
料金やHPやSNSやYoutubeなどを活用してある程度情報収集をした上である程度絞った方がお財布には優しい。
納得するまで!という方は 3-4クリニックのカウンセリングで15,000 – 20,000円といったところかと思います。

スケジュール調整の難しさ


調べていると、生理の2日後から卵子誘発の注射(自己注射でも、苦手な方は病院ででも)を打ち始め通常は1回の排卵期で1個の卵子が排卵されるところ、複数できるようにし、そしてさらにその卵子を受精ができる状態に育ていくというもの。

そのため、凍結する卵子の採卵日は卵子の成長具合を見ながら調整を行っていくらしく検査をして、では2日後にしましょう。とか、

もう少し注射(卵子誘発の)を打って2日後に様子をみてから決めましょう。
とか日程の確定が難しいことがわかりました。

もし遠方のクリニックを希望する場合は、生理が始まりある程度排卵誘発の注射を打った後の診察以降、1週間程度はいつでも通院できる状態にしておく必要があると感じ、近場のクリニックの場合でも会社を休む日や、通院のための半休など計画的にできなさそうなので、職場の理解も必要と感じました。
また卵子採取後の2-3日はそれなりに痛みもでる様です。

遠方のクリニックに行く場合は会社が在宅勤務や、他事業所での勤務を柔軟に認めてくれるかといった制度がないとなかなか厳しい。
中には、職場には在宅勤務としておきクリニックでの待ち時間は長いのでパソコンを持ち込み仕事しながら対応をするたくましい方もいらっしゃる様です。

土曜日の診療を行っているクリニックもありますが、卵子凍結だけでなく不妊治療を多くの会社員が土日勤務と考えますとかなり混みあいそうです。

採卵日はさすがに確定できないので、1日は休む必要が出てくると思います。これだけでしたら職場に言わなくてもできそうですが、その過程の通院で少なくとも半休は必要な日がでてくるんじゃないかなと思いますし、
採卵後は痛みで通勤しんどいかな?なんて思います。

企業によっては福利厚生で費用を補助したり、休暇制度をもっているところもある様ですし、いろんな企業と職場環境、価値観が柔軟になっていくといいなと思います。そして個人の選択・キャリアとライフイベントのバランスが尊重される世の中になっていってほしいと思います。

 遠方のクリニックの検討。大阪→東京


私の調査の中では東京のクリニックで、患者によりそっており、実績も多そうかつ、費用も明瞭なクリニックにできれば行きたいですが自分は大阪在住なので通院が厳しそうでした。
(片道は夜行バス+ぷらっとこだま を使用した4-5回分の交通費と1週間分の宿泊費・5万円程度 を入れても5年間の保管期間と想定するとプランによっては大阪より抑えられるパターンもありました)

卵子保管専門サービスの検討


クリニックで凍結した卵子を保管してくれますが、保管を専門的に行っているところの方が安心かと感じました。理由はセキュリティ、免振、温度管理などが徹底されており
クリニックの場合は保管専門業者ではないので、もちろん厳重に管理はされていると思いますが他の業務もありますので保管品質の徹底。という点では専門業者が長けているかと感じました。
こちらの方が費用を抑えられるケースもあれば初期費用もかかりますのでクリニックで保管してもらった方が安価なケースもあります。
私はGrace Bankというところで保管前提として、5-6年の保管でシミュレーションをしてみましたがクリニックの設定料金により大きく差が出ました。

他、LIFE BANKというカウンセリング、クリニック紹介、卵子保管とトータルサービスを行っている企業もありました。こちらの提携クリニックは現在東京のみです。
メリットは、三井住友海上保険と協業し万が一卵子破損時に保険が保険料無料で付保されます。
参考
(業界初の様です)
三井住友海上案内資料:0221_1.pdf (ms-ins.com)
LIFEBANK:卵子バンク~卵子保管のコンシェルジュ~LIFEBANK (life-bank.jp)
LIFEBANKさんは問い合わせてみましたが、返信も早く親切でした。
 
また一方で、クリニックから卵子保管専門サービス業者への保管場所への移管時のリスクがデメリットかと思います。滅多にないと思いますが輸送時の事故などです。
せっかく採取した卵子が壊れてしまうのは絶望感ありますよね。
こうしたときに、保険でお金がおりると少しは気持ちがマシなのかもしれません。
もう1回採取する際の資金にもできますし。
一方で、いざ凍結した卵子を使用しようと、何年後かに持ち出したときに事故にあったときはお金では解決できない悲しさがあるものと想像しました。

まとめ


調べれば調べるほど、どこのクリニックで行うか。保管はどこでしてもらうのか悩みの深みにはまると思います。
私としては、やはり1回でできるだけ多く採取してほしいこと、遠方は移動の時間もとられ身体に負担がかかりそうなので自分の居住している大阪で行おうと考えています。
お金はかかりますが、将来の選択肢を残しておきたい。
そして忘れてはいけないのが、卵子凍結したからといって将来それを使って妊娠できる確率は100%ではないこと。理想は自然妊娠であるということ。
そのため卵子凍結は、自分の安心材料。お守りがわりにしようと思っているのでできる限り費用を抑えるクリニックでやりたいと考えています。
そして将来自分がどこに住んでいるかわかりませんので、専門機関で保管してもらうのがよいかと考えています。

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