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「ジェイン・エア」阿部知二訳がどうにも読みたくなってきた

「ジェイン・エア」のことをあれやこれや書いていたら、どうにも阿部知二訳を読みたくなってきた。ぼんやり読みたいを通りすぎて、無性に読みたくてたまらない。頭の心がウズウズするというか、胃の腑がモゾモゾするというか、腰が落ち着かないというか、もう、こうなるとじっとしていられない。

古書で安ければ手に入れたい。そう思っていくつか検索してみたんだが、「現在お取り扱いができません」のオンパレードである(どうでもいいが、「お取り扱いができません」というのは妙な言い方ではないか? 「お取り扱いできません」でええんちゃうん?)。

やむを得ん。大阪府立図書館を検索する。一応、公立図書館で最大の蔵書数をうたっているので困ったらここに来る。ダメなら広域検索になるが遠方の図書館で見つかってもやはり入手は困難である。などという心配は無用で大阪府立図書館であっさり見つかった。

河出さんの世界文学全集なのか。1966年と言えば、私の生まれた年ではないか。というのはどうでもよくて。阿部知二訳は文学全集にしか入らなかったのか。それで入手が難しいのか。しかし。なにやらひっかかるものがある。その全集、近くの図書館になかったか。いや、そもそもがオースティンの『高慢と偏見』の阿部知二訳もその河出書房の世界文学全集で読んだのではなかったか。いやいや、もう、図書館のどの棚にあって、どんな装丁だったのかさえも手に取るようである。とは言うものの、いくらなんでもこの記憶だけで図書館に体当たりするのは無謀というものである。検索しよう。

ほら、あった。

え?
閉架図書?
閉架になったのか。あるいは、私の記憶とは違うものか。でも、同じ出版社の世界文学全集を幾つも持つというのは、さしもの図書館でも考えにくいか。とりあえず貸し出しはできるようだ。後でたずねてみよう。



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