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キャリアのための自己分析:キャリア・アンカー診断

いつまでも、何か喜びを感じることのできる仕事が続けられればいいな、と思います。

仕事にやりがいを感じるためには、仕事をするうえで自分が何を優先しているかを知ることが必要。そんな、キャリアにおける自分の価値観を知るための古典的な分析方法「キャリア・アンカー」を紹介してみたいと思います。

「キャリア・アンカー」とはエドガー・シャイン博士が提唱するアイデアで、長期的なキャリアの拠り所となる「軸」を意味するもの。長い人生には転機となる大きなイベントがいくつか起こり、その時々で仕事に対する具体的な希望は変化しますが、人にはそれぞれ「仕事を続けるうえでこれだけは譲れない」という軸(キャリア・アンカー)が必ずあるのだそうです。

このサイトにある40個の質問に答えることで、診断することができるので、興味のある方はぜひ。
キャリア・アンカー診断ツール

キャリア・アンカーは以下の8つのカテゴリーに分類されます。

カテゴリー① 専門・職能別能力

いわゆる専門職・スペシャリスト系で、「自分の技能を応用し、技能をつねに高いレベルに向上し続ける機会」に高い価値を見出している人。一方で、管理業務や経営のマネジメントにはあまり関心がありません。

カテゴリー② 経営管理能力

組織の管理を担い、マネジメントすることに喜びを感じるタイプです。自らの管理能力を発揮できる高い地位を望みます。

カテゴリー③ 自律・独立

どんなことも自分の裁量で決めたい人。自由を最も重視するタイプです。自営業やフリーランスの仕事や、企業に働いていても業務時間や仕事のやりかたなどに自由のきく職種を選択しがちです。

カテゴリー④ 保障・安定

安定した雇用を重視する傾向がある人。同じ職場で安心して働き続けられることが最も大切であり、逆に仕事の内容や高い地位にはあまり関心がありません。

カテゴリー⑤ 起業家的創造性

リスクを恐れず果敢に自らの才能を発揮して、組織や企業を創造しようと試みる人。自分自身の価値を成功ではかろうとするため、成し遂げるまでは努力を惜しまず、失敗もいとわない傾向があります。

カテゴリー⑥ 奉仕・社会貢献

他人や社会の役に立つことに生きがいを感じるタイプです。自分の収入や地位といったことへの興味は少なく、社会貢献できる仕事を好みます。医療や福祉、教育関係の仕事に就く人も多いのがこのタイプの特徴です。

カテゴリー⑦ 純粋挑戦

このカテゴリーにキャリア・アンカーがある人は、挑戦することそのものに最も価値を見出します。新規の事業を手掛ける・障壁のある困難なビジネスに挑戦する・複雑で多面的な状況を乗り越えるといったことに喜びを感じるのがこのタイプの特徴です。

カテゴリー⑧ 生活様式(ライフスタイル)

キャリアもまた、ライフスタイルを形成する要素のひとつと考えていて、プライベートや家族の時間とのバランスを大切にします。

ちなみに私は①かと思いきや、カテゴリー⑥の奉仕・社会貢献タイプになりました。このサイトのテストでは1種類のアンカーにしか該当しないけれど、本当はきっと複数のアンカーを持っていて、それぞれ重さが違うというイメージなのかな。

(参考)エドガーH.シャイン著『キャリア・アンカー 自分のほんとうの価値を発見しよう』白桃書房


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