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【ワーホリ】いきなりローカルジョブに挑戦してみたら

今私は、オーストラリアのアデレードという都市でワーホリをしています。というと、「アデレード?どこ?」となる方も多いのではないでしょうか。アデレードはオーストラリアの南中央に位置する、オーストラリア第五の都市です。人口は広島市とほぼ同様、都市の規模感は仙台市くらいです(私の感覚ですが)。日本人が多く住んでいるシドニー・メルボルン・ブリスベン・ケアンズ・ゴールドコーストなどの都市に比べ、アデレードはあまり日本人を見かけません。たまに日本人に出会うと、お互いめっちゃテンションが上がります(笑)。

そのような都市なので、「ほとんど英語がわからない」「今まで英語で人と話したことがほとんどない」という方のワーホリ先としては、あまりおすすめできない都市です。英語が苦手な日本人が最初に働く場所として定番の日本食レストランですら、日本人が働いていない、もしくはかなり少ないので、英語で最低限の意思疎通はできないと難しいです。

ということで、「日本食レストランでも英語が必要なら、せっかくならローカルのレストランで働いてみよう!」と思い、ローカルレストランの求人メインで応募しました。そして、運よくベジタリアンレストランのキッチンハンド(調理補助)として雇ってもらうことができました。

とはいえ、私の英語レベルも全くもって高いとはいえず、自分の言いたいことを言うことは大体できるものの、ヒアリングは人によって8割聞き取れたり、4割しか聞き取れなかったり、まちまちです。

そんな状態で、ノー日本人・オール英語環境に行った私ですが、リーダー格のインド人おばさんがゴリゴリにインド訛りなものだから、さあ大変。今まで聞いたことのない単語ばかり喋っているように聞こえて、半分もわかりません。cucumber(きゅうり)を「クルカンバル」と言ったり、hamburgerを「ハンブルガル」と言ったり、何回聞いても聞いたことのない単語に聞こえます。インド人はWednesdayを「ウェドネズデイ」っていうのも、本当だったんですね。とにかく指示が聞き取れず、何をしていいのかわからなく、おばさんをイラつかせまくりです。

ただ、インドおばさんの英語が聞き取りにくいのは他のメンバーも承知のようで、他のメンバーがおばさんの指示をちょこちょこ訳してくれて、なんとか動くことができたのと、働き始めて2,3週間すると、おばさんのアクセントにも慣れてきて、7割くらいわかるようになりました。

そんな矢先に、次の悩みが発生。喜怒哀楽が激しすぎて、私に怒ってるのか、そうでもないのか、全くわかりません。ミスをしたり、頼まれた作業を忘れてしまったりした際、鬼の形相で注意されます。正直「これくらいのミスでそんな怒る?」というような内容でも、物凄い表情と口調で怒るので、「嫌われてるのかな~」と思っていたのですが、その数分後には、写真を見せながら超にこやかに家族とのおでかけの話をしてくれるので、「どんな感情の変化⁉」とついていけません(笑)。

日本ではよほどのことがなければ、職場で感情的な態度を見せない人が多いですが、オーストラリアでは職場でもオーバーめに話すことが多々あります。その慣習に慣れることができず、「おばさんから本当に嫌われているのか、単にオーバーなのか掴めない」と精神的にかなり疲れてしまいました。もしかしたら慣習というより、単におばさんの性格なのかもしれませんが、英語で流ちょうに言い返すことが私には難しいので、飲み込んで「Sorry」というしかないのが悔しいです。

あと、ローカルのレストランで働いて痛感するのは、英語がうまくできないゆえの孤独です。英語が流ちょうであれば、一仲間としてフランクにかかわることができると思いますが、流ちょうに話せないと仕事だけの付き合いになりがちです。職場に留学生やワーホリの人が多かったり、英語勉強中の方がいたりすれば、プライベートでも付き合える仲間になりやすいと思いますが、他にそのような立場の人がいないと、会話に入り込めないことも多々あり、結構孤独です。

完全な英語環境で働くローカルジョブは、英語力を磨くことができ、多国籍なメンバーと働いて多様な文化を知ることができるので、良い経験になります。しかし一方で、英語がそれなりにできないと、仕事で迷惑をかけてしまうことも多く、仲間にもなりづらい、精神的に辛い状況になりかねません。Twitterなどで「ローカルジョブに就きたい!」というコメントをよく見ますが、ローカルジョブにはこだわりすぎず、自分の英語力やメンタリティに応じて、今の自分が活躍できそうな職場を選んだ方が実りあるワーホリになると思います!





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