子連れ単身赴任→「子置き」海外単身赴任の経験について(3)

はじめに

自己紹介・プロフィールにも書かせて頂きましたが、私は10数年前、育休明けで子連れ単身海外赴任を開始し、結果的に「子を日本に残しての単身海外赴任」となりました。(写真は当時。娘がまだちっちゃくて懐かしい😊)
幼児を残して母親が単身海外赴任をする例は少ないらしく、これまで経験談を話す機会も多く、参考になったと言って頂きました。
私自身、振り返ってもその選択に後悔は無く、その頃の経験は私にとって大きな財産となっていますので、当時の経緯や、思ったことなどをキャリアと育児に関する選択の例の一つとして、共有させて頂きたいと思います!

その(1)では、決断までの思いや家族の反応など、
その(2)では、家族等の支援体制、現地生活基盤づくりを書きました。
その(3)では、想定外だった点や、当初の予定を変更して「子置き」海外単身赴任になった経緯などを書きたいと思います。

想定外(1)保育園が(少なくとも通える範囲に)ない!

娘(1歳)と母(61歳)と私の3人での生活が始まりました!
まずは住むところ。アパートは、ほぼ職場の(大きな交差点を挟み)はす向かい、ドアtoドアで5分ほど。その気になればお昼休み1時間のうちに、一旦帰宅して家族でランチできるほどの立地😊(日本では考えられない!)
次は娘の日中の預け先です。いくら母がとても協力的でも、言葉も通じない(母は日本語のみ!)外国で1歳児と一日中過ごすのは厳しいので、日中の預け先を探しました。一日中預けられる日本の保育園にあたるものは(少なくとも通える範囲には)存在しなく😢、探せる範囲で見つかったのは職場ビルの地下にある民間の施設でした。
早朝から深夜時間帯まで預けることができ、かつ職場の地下にあるので便利ではあるものの、短時間の利用が想定されているようで、例えば日本では行われている日中のお散歩などはありませんでした。年齢が近い他の子どもたちと交流するような機会もなさそう。。
ということで、ここは緊急・短期的な「最後の手段」に取っておくことにして、他を探すことにしました。

想定外(2)幼稚園は午前中で終わってしまう!

短時間でもよいから年齢が近い子たちとの交流、お遊戯、お散歩などをでき(そして母が一息つくことができ)る機会はないかと探しました。
そうしたところ、’少し距離があるけど娘の年齢でも受け入れてくれる幼稚園を見つけました!体験入学もして、楽しく過ごせそうな雰囲気とプログラムだったので預けることにしました。
とても良い幼稚園だったのですが、想定外だったのが午前中かつ早々に終わってしまうことでした。残念!😢
でも、幼稚園バスはアパートの前まで来て娘を乗せてくれるし、短くとも楽しいプログラムで娘も楽しく通えそうだったので、入園しました。

想定外(3)通園バスはあるけれども渋滞とシートベルト問題が・・

幼稚園バスがアパート前まで来てくれて、タイ人スタッフが娘のことを膝にのせて連れて行きます。娘は優しいスタッフさんに可愛がられて、泣かずに連れて行かれます。よしよしいい感じ!😊
ニコニコで帰って来ますし、先生のお話によると幼稚園でも機嫌よく過ごしているそうで一安心しました。しばらくこちらに通いました。
ですが、雨季に入りスコールが頻発し道路も渋滞するようになると、条件が変わってしまいました。。幼稚園に2時間ほど滞在するために、通園バスに計2時間半乗っている状況になり、娘にも疲れが見え始めました。
また、通園バスにはチャイルドシートが装備されていため娘はスタッフさんのお膝に乗せてもらっていたのですが、さらに小さい子が入園したため娘は通常の座席にシートベルトという対応に変更になりました。
まだ2歳なのに一人でシートベルトで片道1時間ほど。。これはさすがに交通安全が心配。かといって、言葉の分からない母がタクシーなどで連れて行くのも現実的ではないし、私も仕事があるので朝の送りはともあれ午前11時くらいのお迎えは難しい・・ということで、泣く泣く幼稚園は退園しました😢

想定外(4)お手伝いさんに来てもらうのが母のストレスに!

母は家事はもちろん、おいしい和食を作ってくれ、一緒に娘と遊んでくれ、とても助けてくれましたが、さすがに英語やタイ語は分かりません。
買い物を含めて出かけるときは私が一緒でないと不安でした。でも私もタイ国内の出張がある身なので、そういう時に助けてもらうよう、当初はお手伝いさんに来てもらう予定でした。
日本語も分かるお手伝いさんは人気で、かつ住み込み形式がほとんです。色々とツテをたどりましたが、私の条件でようやく見つかったのはタイ語と少しの英語が分かる人でした。お試しに来てもらったところ、とてもいい人ではあったのですが、母にとっては言葉の通じない人が家の中にいることがストレスになってしまったようで、疲れ切ってしまったようです。これでは本末転倒、、
ということで、お手伝いさんに来てもらう案もうまくいきませんでした。

想定外(5)ほとんど娘と会う時間がない?!

なかなかに忙しい職場でした😅
朝8時半にはオフィスに居て、夜遅くまで。。となると、1歳の娘は夜は早く眠ってしまうので、せっかくタイに来てもらっているのに私(ママ)が娘に会える時間がほとんどありませんでした。
上記のように、保育園、幼稚園も入れられず、お手伝いさんにも来てもらわず、私がほとんど家に居られないとなると、母が一人で一日中一歳児のお世話をするという想定外の状況になりました😣

このようななかで、さらに私に出張が入ったらどうしよう。。ということで家族会議が開かれ、娘は日本で暮らした方がよいのではないかという結論となりました。全く想定外だった、私の「子置き単身赴任」が始まることになります。

<その(4)へ続く>

このように想定外づくしでしたが、その都度家族みんなで前向きに明るく対応していました。日本でとても良い保育園に入ることができたのも大きかったです。恵まれていたなあと、しみじみ思います。次以降のnoteでは、「子置き」海外単身赴任の様子などを書きたいと思います!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?