Moocowisacat

記録用🐋🐑🐰

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ある在日朝鮮人4世の記録 #3

朝鮮学校は公立学校と違って毎月3万円ほどの月謝を支払わなければならなかった。そのほか部活動で使うお金や遠足費、修学旅行代、もちろん制服代、給食は普段は無くお弁当持参だが、バス電車で通学する子は交通費などととてもお金がかかる。私には妹と弟が居るので3人分毎月の月謝は家計にとってかなりの負担だったに違いない。苦しい家計から両親が捻り出したお金が入った月謝袋を持って学校に支払いに行く時、その紙の封筒に押された領収印を見て数ヶ月前の分の月謝がそこに入っていることに気がついた。学校はこ

    • ある在日朝鮮人4世の記録 #2

      中学は実家から自転車で15分→電車で20分→徒歩で15分という絶妙に近くもなく大して遠くもない場所にある朝鮮学校に通った。そこは幼稚園から中級学校まである、私が6年生まで通っていた学校よりも少し大きな学校だった。 中学になると男子の制服は学ラン、女子はチマチョゴリとブレザーに変わった。なぜ女子は2種類あるのかというと、本来の女子の制服はチマチョゴリだったが私たちが中学に入る10年ほど前に、チマチョゴリを着た朝鮮学校生が通学中の電車内でナイフでそのチマチョゴリを切り付けられる

      • ある在日朝鮮人4世の記録 #1

         去年の9月から生まれて初めて日本の外に出て生きている。 日本の外に出てみて改めて自分のルーツ、アイデンティティについて さらに考えざるを得ない、ある意味で悩まざるを得なくなった。 考えても考えても答えは出なくて、在日1世や2世の方の本をいろいろ読んでみたけどその時代の苦労と今私が生きている時代とは繋がっているけどやはり別物。1人の在日4世として1990年代から今まで経験したこと、そして今日本の外に出て感じていることをざっくりと文章にまとめて残してみたいと思った。 誰が読むん

        • スイッチ

          10代の頃から薄々感じてはいたけれど、 私はやっぱり生きることがどうも上手じゃないようだ。 人付き合いが苦手とか、人前に出るのが苦手とか そんなんじゃなく“生きる“っていうこと自体が苦手 とにかく下手くそ 何もかも という感じ。 最近、息をすること自体がとても難しくて苦しくてたまらないことがある。 身体的に呼吸をしづらいという障害があるのではなくて、 何か嫌なことや悲しいこととんでもなく腹が立つこと 心が折れるような出来事にぶつかったわけでもなくて、 とにかく自分が自分とし

        ある在日朝鮮人4世の記録 #3

          猫がざらざらの舌で私の指を舐めてくる

          日本に生まれて30年間暮らして ニュージーランドへ来てもうすぐ1年が経とうとしている。 私はこれからどうするんだろう。どうしたいんやろう。 今日の夜ごはん何食べよう? スーパーで何買おう? 明日は洗濯できるかな? 掃除機は今日かけておこう 新しい仕事探そうかな? どんな仕事がいいかな? 家から近いほうがいいな 日本人経営のお店はもういいかな… ビザ延びたけどいつまで滞在しようかな 冬が終わったら日本に一時帰国しようかな、いやいっそもう帰ろうかな ニュージー国内旅行したいな 行

          猫がざらざらの舌で私の指を舐めてくる

          ぶらぶら

          遠い所でも近場でも、見たことのない•行ったことのない場所に行くのが好き。 有名な観光地とか景勝地とか世界遺産的なとことかも好きだし、そうじゃなくて何気ない道とか路地とか古い建物とか街並みとかにそこの地の歴史を感じたりそこに住む人たちの息吹を感じる場所にグッとくるのだ。 自分の地元もまだまだ探検し足りない……。 こんな話をしたら「旅好きなんだね」「一人旅とか慣れてそう」という風に言われるんだけど、私は旅が苦手。 ニュージーに来て、日本を旅行したことある人やしたいと思っている人

          ぶらぶら

          自分にかけた“呪い“について

          世に溢れる「自分と向き合う」とか「自分探し」とかって言葉がいつもむずがゆくてどうも自分には合わんな〜と思っていたんやけど、ニュージーランドへ来てから“自分“と向き合わざるを得ないなって感じることが多い。 単純に仕事辞めてワーホリに来て時間に余裕があるっていうのがすごく久しぶりで自分のこと、これからのこと、今までのことを考えることが明らかに日本に居た時よりも増えたからかもしれない。 特に自分の内面については昔から悩んでることが多くて 海外に出て、自分の知らない街で暮らして、

          自分にかけた“呪い“について

          New Zealandに来てみて

          29年間地元から出たことがなかった。 どこへ行っても見慣れた光景、人々、小学生の頃から通い続けた道… 嫌いじゃないけど特に好きでもない。 お金も時間も無い!仕事が忙しい!というのを言い訳にして外へ出る勇気がないことを隠していたような気もする。 そんな私が2022年9月からニュージーランドへワーホリビザで来ました。 ワーホリビザの年齢制限が近づいてきていることと、仕事が一区切りついたタイミングが重なり「今だ!」と勢いに任せてやってきたニュージーランド。 なんでニュージーラン

          New Zealandに来てみて