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自愛のその先

自分のことを愛さないと他人を愛せないという

なぜか

自己の存在否定がこの世に正を受けた悦びなど
肯定出来るはずがない

私は反出生主義ではないが

子供を産みたいと思えない

この哀しみがまた増えるかと思うと

その哀しみ全ての責任を自分が負うには
重すぎる

自分を愛せたその先に

生きとし生けるものの悦びを感じる

またその先には人を愛し

次の世代へとその悦びを継承できるフィールドに立てるのではないか

生き物の本能は子孫を残すことにあるが

人間は思考を有してしまっている、考える葦

この無駄な思考回路が生きる悦びを単純に感ずる事を良しとしないのは何故だろう

ただ生きることが幸せと叫びたい

私がふとそう思えた時に

きっと誰かを愛し、生を全うする天命を

高らかに紡ぐことができるのであろう

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