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デブ少年に栄光を

元始、女性は太陽であった。

一方 元始、少年たちはデブであった。ーーー

僕はグラップラー刃牙を履く (ランジャタイ 伊藤幸司)

昨日掲載された少年時代への自分に思いを馳せたランジャタイ伊藤さんのコラムを読み、hide(X JAPAN/hide with spread beaver)のTELL MEを思い出した。

TELL MEでは暗喩的表現が散りばめられているが、X JAPANとして栄光を掴んだhideから松本秀人少年へのメッセージやhide/松本秀人の二面性で揺れる感情が読み取れる楽曲である。

コンプレックスへの反骨心

彼らの共通項は学生時代には太っちょ少年であったことである

松本秀人少年は元来、目立たずの大人しいぽっちゃり少年だった。そこからKISSに出会いギターを手にし、「ロックをするならスリムに」とダイエットを決意。その後サーベルタイガーを結成。そこから後の伝説のロックスターへの道は説明するまでもない。

松本秀人=hideであるが、彼は生前「松本秀人という存在する人間が1人のアーティスト、hideをプロデュースしている」と言っていた。あくまでもあの頃の大人しくて太った少年ーーロックキッズ・松本少年がカッコいいと思うようなアーティスト像を自身の手で作り上げていたのだった。

伊藤幸司少年もまた、田舎で大人しく、中学高校では常人では耐え難いような経験をしていたが、お笑いをするために上京を決意し、上京するにはまず痩せようと決意する。そして14年経った今彼にはまたとないチャンスの波が押し寄せている。(伊藤ちゃんの学生時代の受難はランジャタイ公式Youtubeチャンネル・ぽんぽこチャンネルの配信の中で何度か語られているのでそちらをぜひ見てください。)

痩せてスリムになった伊藤青年が松本人志を目指し東京NSCに入学をするが、彼の奇行により退学させられてしまったエピソードはもはや鉄板である。

夢の中を生きる伊藤ちゃん

(前略)
今はもうあまりにも眩しすぎてあの頃の記憶は光の中に消えて行ってしまいそうだけど、僕は今も夢の続きを生きている。

ーー僕はグラップラー刃牙を履く (ランジャタイ 伊藤幸司)

hideが松本少年によるプロデュースであることは前述したが、伊藤ちゃんも実は寝て覚めない伊藤少年の夢の中を生きているのかと考えた。

夢であれば、ありえないことも実現可能である

相方の国崎さんから発信される伊藤ちゃんのエピソードにはしばしば現実味がなかったり誇張されたようなエピソードがあるが、それを否定することなく受け入れていく。(実際にあったエピソードの可能性もあるが。)

国ちゃんが喋れば喋るほどそれは現実としての形を帯び、他者は伊藤ちゃんの人格として輪郭を固めていく

また、彼の身の回りに起こる奇想天外なことも「夢の中」であれば発生する可能性は大いにあるため受け入れることが出来ているのだろうか?

(そうなると、この世は伊藤幸司少年の夢の中であり私たちは彼の夢の中で生きているのか……?)

ともあれ、彼にとっての芸人としての「伊藤幸司」を生きている様な気がする

伊藤少年をお笑いの道へと奮い立たせたM-1GPは彼らが脚光を浴びつつあるキッカケにもなり、またM-1で彼らを見た誰かを奮い立たせる側になっている。

芸人としての伊藤幸司は生きているだけで最強だ。立っているだけでも最高だ。

伊藤少年の屍の上に立つ芸人・伊藤幸司、屍すら芸の肥やしである。決して屍を蹴飛ばしているわけではない。彼の持つ才能は存在そのものであり、無敵である。(新藤さんからやや引用)

彼の学生時代を羨むものはいないかもしれないが、現在の彼の立ち位置を羨望の眼差しで見つめるものは沢山いるだろう

不遇な時代は醒め全伊藤時代がやってくる
現世は伊藤ちゃんの好きな異次元に近づいているかもしれない

横須賀のぽっちゃり松本少年が後に音楽界で天下を取った様に、松本人志を夢見た鳥取のぽっちゃり伊藤少年は芸人「ランジャタイ・伊藤」として天下をとって欲しい

おわりに

ここまで似ても似つかないようなhideとランジャタイ・伊藤幸司、2人を取り上げてきた。

似ても似つかないが、この2人に私は今まで背中を押されてきた。hideちゃんには中学高校とすぐにネガティヴになってしまう私の背中を押してくれた。伊藤ちゃんには最近何事も頑張れる、彼の経験から見ると説得力しかない言葉をいただき大変感謝している。まさに私の中の恩人だ。

私の大好きな2人は、過去は変えることができないが、未来は自分の手によっていくらでも変えることができることの体現をしている。


どこかであの日の少年が未だに見守っていて、たまにそちらに目をやり、
「今の自分はどうだ?お前にはどう見えている?」
と、こちらを覗く少年に向かって問いかけるのだろうか。

あの頃の少年たちは今や万人のヒーローとなっている。

身の回りにいる自分にはギラギラ輝いていて、無敵に見える人にも実はそう言った過去の経験があっての強さかもしれない。



ドン底時代に夢見た人物像には近づけているだろうか

あの頃の自分が今の自分を見てどう感じるだろうか、

そこに向かって行動できた人が一番強いのだ。




国ちゃん「あなたたち考察とかお好きでしょう?????」

国ちゃんには考えてることは節穴だよ!
キャハハのハ!

バイバ〜〜〜〜イ!!!!!

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