大地の人
その人はもう
おそらく大地と呼んでよかった
だって広いし
人を呑む青空だって
あんなに高くて気持ちいい
もっと言えば
ここには「委縮」というものが
1ミリだって感ぜられない
はっきり言って泣きそうだ
(だとしたら泣いてもいい)
ずっとずっと
来たかった場所
ここはそういう場所だ
ここに来れば誰だって
のびのび生きれる
たましひを充実させられる
だってそれは
人生の目的じゃなかったかしら?
いいや絶対にそうだ
でも本当は
この世自体がそうあって欲しかった
けど
けしてそうはならないから
僕はきっとまた
「その人」を旅することになる
今すぐ靴を履いて
水もしたたる真っ白い豆腐がひどく焦った様子で煙草屋の角を曲がっていくのが見えた。醤油か猫にでも追いかけられているのだろう。今日はいい日になりそうだ。 ありがとうございます。貴方のサポートでなけなしの脳が新たな世界を紡いでくれることでしょう。恩に着ます。より刺激的な日々を貴方に。