第三戦略:明確な境界線を設定する

ここでいう、「境界線」と言うのは、「ここまでは良いけど、これ以上はだめ」と言う線引きのことです。

これが明確でないと、安全が守れなかったり、秩序が乱されてしまいます。

よくあるのが「校則」です。
「校則」も境界線の一つなのですが、なぜその境界線が必要なのか、それを守ることで何を達成させようとしているのかそれが明確でない上に、それを関係するすべての人が共有できていないことが原因で、必要のない校則であると言う認識が生まれてしまうのです。

境界線を設定するのは、ポジティブなヴィジョンを共有するためです。
関係するみんながいいねというヴィジョンを設定して、それを達成するためのルールを見せることがポジティブなヴィジョンです。

「校則」では時折「なぜこの校則が必要なのか?」と言う境界線が明確でないものがあります。
昔からそうだったからではなく、ちゃんと今ここで関係している人たちが皆、「この校則があるのは、こういうヴィジョンを達成するためだ」と言うことを共有していなければならないのです。
それができていないから、「時代錯誤」なものになったり、「ただ苦痛でしかない」ものになってしまうのです。

明確な境界線を設定することは、その境界線の中では安心して安全で自由にいられる場を作ることにつながります。

逆のことを言えば、明確な境界線がないと、何が間違いで、どこまでが許されることなのかが曖昧になり、その場が不安定なものになると言うことです。

美徳に基づく境界線を設定することで、暴力などで解決せずとも秩序のあるまとまった雰囲気を作ることができます。

境界線を作るには、明確な目的やその境界線を設ける理由が必要です。
そしてそれは美徳に結びついていることが大切です。
これがヴィジョンです。
ヴィジョンとは「あり方」や「得られるもの」のこと。
これをまず明確にしましょう。

そして、境界線を作ります。
これは「何をするか」です。
具体的な行動を示します。

最後に、もしそれができなかった時の償いも示しておくといいですね。
この償いも美徳に基づいて設定していきましょう。

こうすることで、その境界線の中は安全で安心して自由に振る舞うことができるようになるのです。

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