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念願叶って、じっくり堪能

気になっていて、でもなかなかタイミングが合わずに行けなかった場所にやっと行くことができた。

刀剣博物館。

「正宗十哲〜名刀匠正宗とその弟子たち」の展示。

刀剣に興味を持ったのは刀剣乱舞からだし、さらに言うなら歴史を深掘りしたこともなければ、だから刀剣の所持者たちについても歴史で学んだりテレビなどで見るくらいの知識しかない。

しかし、詳しくはなくとも好きなものは好きなのだ。

それがわかるのは、展示室入り口に展示された京極正宗を見た瞬間だ。

心に火が灯ったようにグワっとふわっとなんとも言えない感覚が湧き上がる。
楽しい。
嬉しい。
そんな喜び。

ぱっと見では沸の状態とか波紋とか造りとか刀匠の個性もよくわからん。
でも、個人的にはそれでもいいと思っている。

ただ見る。

と言うより、刀剣の持つその氣を浴びるとでも言うのだろうか。

それぞれに個性がある。人にオーラがあるように、刀剣にもオーラがある。
それを雰囲気というのかもしれない。

京極正宗は短刀であり、小ぶりだが、スッとそこにいる。

刀剣乱舞が8周年を迎えた時に、7周年の大侵攻で「七星剣」が来て、8周年では「八丁念仏」が来たので、9周年では、何が来るのかと話題になったことがある。
その時に「九字兼定」か「九鬼正宗」あたりが来るかと思ったが…正月の連隊戦は「後家兼光」だったし、9周年実装は「火車切」だったので、数字は関係なくなってしまった。
まあ、そんなことしたら10周年で「十握剣」とか神代に手を出すことになるので、それはまだ先か。

ちなみに「後家兼光」は静嘉堂文庫で見ているはず。目録無くしたんだよなぁ……

そんなわけで、そこで気になった九鬼正宗との邂逅だったわけだ。

刀剣に興味を持ったのは、無論、刀剣乱舞からだから、そこに実装されてる刀剣から気になるわけで、今回も、集中して見るぞ!と思ったのは、この京極正宗と稲葉江、江雪左文字、太閤左文字である。

それでも、未実装だろうが、なんだろうが、刀剣たちは素晴らしい波動を持ってそこにいる。

鍛刀するという作業を見ていると、祈りに近いものを感じる。
一振り一振りに魂が宿っていくというのはこういう作業から生まれるのだろう。
武士はそこに魂を見出し、愛刀として佩したのだろう。

武器である、そして今ではそれ以上に美術品である。
武器として扱われることはこの先ないかもしれないが(ない方がいい)が、その波動から受け取る、凛としたりどっしりとした鋭利な気迫は美術品としても迫力があるものだ。
失われずに見られることが嬉しくもある。

様々な美術品を見られる展示も好きだが、こうして一つのものだけを集中して見ることができるのもとても楽しい経験だった。
また行こう。

今回は刀剣博物館所蔵の明石国行は見られなかったので、今度はそれが展示されている時にも行きたいと思う。

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