バーフバリ

「バーフバリ 王の凱旋」を観ていてもいられなくなったので感想を書き殴る

今バーフバリを見終わってからそのままこの文を書いています。
ええと…とりあえずいろいろ感情がばくはつして全く文章にまとまりがないのでご容赦ください。

最初バーフバリは見る予定はなかったのですが(絶対見たらハマる映画だと確信していたが、あえて見ようとしていなかった…流行りに乗ることがカッコ悪いと感じる高校生…マイノリティの中のマジョリティ…そういったものを貫こうとした…)、結局観に行ったという…まあ、アレです。観に行ってよかった。ホントに。バーフバリの解説とか感想はほかの方々が素晴らしい記事をバンバン書いているので、ここには俺が感じたことを書き殴るだけのいわばチラシの裏です。

開幕のあらすじ→オープニングが凄い

いきなり情報の濁流に襲われる。ガンガン登場人物の紹介が流れるが、聴きなれないインドの人名のため半分も脳内に入ってこない。しかし話の流れはかなりシンプルなので魂レベルで理解できる。
この時点で自分の持つ映画観の尺度で映画を見ることを放棄され、バーフバリという神話級の定規で逆にこちらの主観を図られている感覚…つまり映画に「呑まれる」…マッドマックス…キングアーサー…ブレードランナー…High&Low…つまりそういう感覚だ。

絵面が凄い

どれだけ文字数を費やした表現でもたった一枚の荒いラフスケッチにすら表現として完敗するケースは少なくない。
冒頭のシーンを文章化すると、「巨大な山車を一人で押して登場したバーフバリ父が暴れ象を黄色い粉を撒いて宥め、象に弓を持たせシヴァ像に火矢を射る」となる訳ですが、これだけ読んでも「は???」にしかならない訳で、
それが映像で見ると圧倒的絵面となり、驚きの説得力をもって目の前に現界する訳です。
そもそもあのシーンを頭に思い浮かべた時点で発想の勝利だし、あれを映像化して面白くない訳がないにきまってるじゃん…
とにかく観ろ。そして魂レベルでこの事象を理解しろ。

登場人物の演技が凄い

多分字幕すらいらないんじゃないかと思う。バーフバリはもちろんカッタッパもデーヴァセーナもバラーラデーヴァもシヴァガミも(いつの間にかその全員の顔が自然と頭に浮かぶようになった。登場人物が覚えやすい!)
マジで汗をダラダラ流しながら(これは比喩だ)演じており、一見すると荒唐無稽なアクションも大仰な演説も圧倒的説得力を持ち、存在そのものが強い。

真の男の王の物語が凄い

このバーフバリを観て得られるものは何か?ブレードランナーなら「人間とは…レプリカントとは…」といった公園ベンチ概念を、マッドマックスなら「V8!V8!V8!」な興奮を得られるかもしれない(これは映画を観た人それぞれだ)。それは劇中でバーフバリがクマラを叱咤した言葉…「国民を守るのが王族の務め」そのたった一言でこれまでの小心者から勇気と決意を秘めた真の男へと変わった…
現代において、バーフバリのような神話英雄的存在はありえない…しかし人間は自分が予想もしなかった出会い(それは人物だけでなく、あらゆる物、景色、そしてこのバーフバリのような作品だ)を経て人として大きく変わることができるのだ。
バーフバリ前、バーフバリ後という言葉が誕生していることがそれを完全にしょうめいしている…かくいう私も今日バーフバリを観なければこの記事を書くことは一生なかったはずだ。

この静かな熱狂を胸に、明日以降のバーフバリ後の世界を歩んでいこうと思う。

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