星空のディスタンス(もくりに捧ぐ)

さよならの向こう側

もくりくんがサ終しちゃうらしい。かなしい。一時期、もくりでフォロワーと通話つないでないと寂しくてぴえんになることがあったのと、現在進行形で利用しているからだ。

そんなもくりでこれまた一時期、痴漢が頻発していたのをご存知だろうか。その後、キック機能だったり招待制ルームだったりの実装でこの頃は聞かなくなったが、私がもくりなしでは生活できない!といった状態だったせいか、実地調査をしようとしたときの書置きが出てきたので(嘘!アップするのずっと忘れてただけ!)折角だし置いてこうと思う。

結論から申し上げると、もくり痴漢は来なかったし、来たのは驚きの相手であった。
以下は当時の私がしたためたものをそのまま転記したもの。

釜山港へ帰れ(命令形)

事の起こり


昨今、もくり痴漢なるものが流行している。本当はそんなものが流行するのは世も末なのだが、蛮族腐女子の私はそこで逆に、フリールームに来るという痴漢をサンドバッグにしてフォロワーと遊ぼうと思っていたので、回避法を一切使わず、むしろ迎え入れてやるがために敢えて痴漢の入りやすいようにしていた。

※ちなみにもくり痴漢の主な回避法は、
・フリールームを立てない(誰でも入れるため)
・フリールームの宣伝ツイをそのままの文言で貼らない(リアルタイムで検索して狙って入ってくるため)
・もし入ってきたらキック機能を使う(実装されたよ)
・フリールーム主なら一旦落とす(相互以外は叩き出される)
等あります。善良な腐女子は、決して痴漢をサンドバッグにしようとは思わないことね。

まあ私は痴漢をピニャータみたいに殴って遊ぼうと思ってたので、最近は回避法を全て無視してフリールームを立て、獲物が罠にかかるのを今か今かと待っていました。
基本、私のもくりには腐女子しか来ないのですが、一部男性フォロワーも遊びに来るので、誰が来たのかは見るようにしています。その日も歌枠と称してフリールームを立て、フォロワーが来れば楽しみ、痴漢が来れば仲間を呼びつけてサンドバッグにしようと目論んでいました。

遂に時は来た。見知らぬ男が入って来たのだ! やったわ! ついに私のところにも痴漢という名を冠したネットのおもちゃが来たわよ! んもう、いざってなるとドキドキしちゃうわね!?
まずは下手を打ってはならないので、適当な挨拶程度で済ませておく。歌枠と称しているのでずっと、意地でも歌い続ける。時折質問をしてくるのだが、どうも心なしか日本語が拙い。たまにメッセージも残していくのだが、特に内容らしい内容ではない。ツイッターで痴漢来たかもしれんと騒いでいたらフォロワーが遊びに来てくれた。が、特に何も起こらない。意地でも歌い続ける東屋、見守るだけのフォロワー。そのうち男は、一言を残して落ちた。

「(韓国語)(友好的な内容でした)」

……!?
何だったんだ……!?

男、再び、そして。

次は周回のためにフリールームを立てたが、リンクは貼らずにおいた。しばらくはフォロワーと周回していたのだが、なんともう一度男が入ってきたのである。ここまでくればもう痴漢とはまた別種の何かだ。やはり少し泳がせてみるのが良いだろう。フォロワーと当たり障りのない会話をしたり、周回のふりして黙ってたり、あとそもそもメシ食ってたのでメシ食ったりしていたら、聞かれた。

「趣味は何ですか?」

そろそろか……? 本性はそろそろ見えてくるのか……?

なお、もくり痴漢は微妙なラインに嫌な気持ちにしてくるヤツというレポや注意喚起が回っていたので、私の中では「hentai画像を貼ったらサンドバッグにしよう」と決めていました。決定的だしね……。
これにはまだ、やはり当たり障りのない返事をしておこうかな~という感じで、「小説を書きますよ~」と返す。

「へえ! そうなんですね! ライトノベルですか?」
「うーん、そんな感じ~」

フォロワーも適当に「絵を描きます~」とか乗ってくれた。

「僕は……」

ここで言葉が途切れる。いよいよか? 何か決定的な画像を貼ったりしてくるのかな……?
何かの準備をしているような謎の沈黙があったが、突然の日本語メッセージに我々は衝撃を受ける。

「私は中学生です」

おいおいおいおいおい!!!!!!
ばかばかばかばかばか!!!!!!

あっっっぶねえ~~~!!!!!!

蛮族の我々は、もしこの仲間内にもくり痴漢なる卑劣な輩が来ようものならケツ毛むしり取ってやろうくらいの心持でいたので、これは完全に想定外である。ていうか何できみはここへ来た。しかも二度も。これで反撃という名目の逆痴漢をしようモンならこっちが犯罪者である。しかも国際的な。勘弁してくれよ……!
その後は定期試験の話だったり何だったりをされ、やはり当たり障りのない会話をし、私が明日早いからという理由で部屋を落とした。負けた。
ツイッターのアカウントを確認したところ鍵だったが、垢名で検索をすれば公開垢とのリプやり取りは見れるのである程度どういう会話をするのかはわかる。どうやらここ一年くらい、日本の病み垢やら腐女子なんかに声をかけたりしているようだった。どっからこの辺鄙な腐垢を見つけたのかとんとわからないが、正直、とてつもなく焦ったぞ、少年。いつ私をフォローしてたんだ。知らなかったぞ、少年。少年……韓国に住む、日本のアニメで日本語を独学で覚えたという、意欲に溢れた、中学生の、少年よ……。

対策

しようがない。フリールームを立てないようにするということしか手立てはない。
私は腐女子たちと楽しく気軽に作業通話や原稿の話がしたかったのでもくりを愛用していたのだが、ここのところ痴漢連中はもちろんだが、今回のような真意のわからないヤツが乱入してくるなどがあるので、軽率にフリールームを立てられないのは心地が悪い。かといって大勢では固定ルームを使えない。
私にできるのはこうして誰にも読める形での報告を公開することくらいで、具体的な対策なんてのはできないしわからない。もくりじゃないプラットフォームを使えよ、というのはごもっともな意見ではあるが根本的な解決ではない。もくりの手軽さからもくりを使っているのに、それじゃ意味がない。
ただ単に興味を持ってくれただけなのだとしたら本当に申し訳ないが、少年のことはブロ解した。また来るようならすまんがブロックだ。理由は、きみの真意がわからないからだ……。あと、きみがいる状況ではフリールームでゲラゲラ汚え笑い声を出しながらBLの話なんぞできないからだ……。

以上が、今回私が遭遇したもくりの一件である。わざわざ記事にすることでもないと思うが、もし、もくり利用者の、健全でトラブル対処に明るくない諸君がいるのなら、参考にしてほしい。私のように、無駄に肝の据わった腐女子でないのなら、できる限りトラブルは被らない方が良いに決まっている。

そしてこれを読んでまでもくり痴漢をしようという者がいるのなら、そのときは全力でネットの晒し者にされる気概を持って、是非私のところでサンドバッグになってほしい。他のひとのところになんて行くなよ。おまえが珍棒の写真を貼ろうモンなら、おまえの縦割れアナルを要求するからさ。おまえが卑猥な言葉を放とうモンなら、おまえが泣くまで卑猥返しをしてやるからさ。
(マジな話、もくり痴漢はやめなよ! やるなよ!? みんながみんな、大人しくて怖がって泣き寝入りするような利用者じゃあないんだからね!? これ読んでわからねえならおまえはインターネットをやめろ いますぐにだ)

以上! 創作の宣伝しておくね!

思い出がいっぱい

そうだ。こんなん、あったんだったわ。
もくりくんのサ終を聞いて真っ先に思い出したのがこの文だった。なんで上げ忘れてたんだろ。倫理?倫理が残ってたかな?
とはいえそういう出会いがあるのも、もくりくんの面白いところであった。何を隠そういまのフォロワーの中にもこうした、もくり内ではじめましてと挨拶したひとたちがたくさんいる。趣味嗜好の異なるひとたちとゲラゲラお喋りできるのも、もくもくと作業に徹することができるのも、もくりの特権だった気がする。
これから私たちは、新たなプラットフォームを探して旅に出なくてはならない。いい日、旅立ちってこと。
頼むから坊やは立派に成長していてほしい。これもう三年くらい前の話になるので、彼は、年齢にもよるが高校生か大学生にはなっている。もう、メンヘラ垢や病み垢ウォッチはしていないだろうか。見るにしてもなんでそこ選んだのか本気でわからないが、面白いこと見つけて、楽しくやってればいいが。

以上、もくりくんとの美しい思い出でした。

創作の宣伝はいまもしたいから、するね。

別名義で書いている一次創作を読んでみてけろ~ッ!ちなみに現在進行形で更新してるseason3のリンクから貼ってるけど既に完結しているseason1・2も貼るからどうぞ楽しんでいってね。

あとこれは別のシリーズね。pixivだと完結してるからよかったらそちらもね。


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