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次作はあるのか?「弧狼の血LEVEL2」

昨日(2021.8.24)全国唯一の特定危険指定暴力団「工藤会」のトップに死刑判決が下りましたが、その工藤会の本拠地福岡県北九州市からこんにちは。
本日はそんな時分にタイムリーな作品「弧狼の血」を鑑賞してきました。

映画に関して、
原作に沿って制作されたパート1(便宜上)がヒットしたもんで元々原作にはないストーリーをオリジナルで撮ったパート2は得てしてイマイチ
という持論の私だが、既に見たという信頼のおける筋から面白かったという情報も得ていた上、前述の通りこのタイミングということで久々に映画館にへ。ワクチン二回接種から二週間経過したので多少敵からの防御力もアップしているだろうし。
これで何故かマスクをズラしてクシャミをするおっさんとかの恐怖から少しは開放されるハズです。

LEVEL2はヴァイオレンス強め

で、感想としては、面白かったです。
ただパート1に比べるとストーリーよりヴァイオレンスにかなり寄ったなあと。
何の意図でそういう判断になったのか?とよくわからん流れもあったし、やっぱ物語としてはパート1のが断然よくできてたと思う。

前作もエグイ場面かなり多くて、そういうの苦手な私は冒頭からげんなりしたんだが、今回は全編に渡って血生臭さがまんべんなく散りばめられております。
画面を見てられんので、スクリーンの角の上とか見て過ごす時間が思った以上に長かったです。鈴木亮平すごい怖いです。マッドネス。
松阪桃李も前作とは違って最初っから完全に悪徳刑事の面構えになっとるし、二人以外も俳優さんたちの演技は出演時間の長さにかかわらず前作に引き続き見応えあり。

個人的には公安出身で定年間際の刑事・中村梅雀と、管理官の滝藤賢一、セリフほぼなかったけど尾高組組長代理の渋川清彦あたりが印象に残っているし、女性では宮崎美子が料理の味見をしながらニッコリするシーンとかその後の展開見た後で思い出すとゾッとする。
そしてかたせ梨乃は極妻からずっと同じポジションにいる気がするけど、やっぱ唯一無二の存在感で他に適役の役者さんを見つけるのが難しい。
そろそろ小池栄子とかいい感じかもしれんが。

ストーリー以外で印象に残ったシーン

役者の演技とかストーリーとか以外では「絵」というか「画」というか視覚的にカッコいい!と思うシーンが印象に残るのだが、
この映画では鈴木亮平が高層の大規模団地を背に幼少の頃を回想するシーンがあるんだけど、その画がとても日本(広島)っぽくなく、かつての香港映画(インファナル・アフェアとか)みたいでとても圧巻だった。
哀愁とノスタルジーで、人間とは思えん鈴木亮平(っていうか上林)その時だけは悲しくも美しく見えます。その時だけですが。

で、パート3は?

さて、LEVEL2も公開になり、気になるのは次回作があるかどうか。
だいたい三部作ってキリがいいので次もありっちゃありな気がするが、今回も割と人が死んでいる。
次は服役中の江口洋介演じる尾高組長が出てきてからの話とかどうでしょう。個人の願望です。

思えば前作の弧狼の血を見た時は、平成の初めに「トレンディ俳優」と呼ばれ、月9などで恋だの愛だの言ってるドラマで人気を博した江口洋介や竹野内豊が、約30年の時を経た令和の初めに大物ヤクザを演じる様を見てとても感慨深かったものである。
今人気の20代前半くらいのキラキラした人気俳優たちの中からも、30年後は東映映画でヤクザの幹部演じるようになる人が出てくるのだろうか。楽しみだが、自分が生きてる保障はない。
まあでも江口洋介の映画デビューは「湘南爆走族」(未見)だし、今時のキラキラ若手俳優たちも、ヤンキー系映画に出てる人けっこうおるかもしれんね。そういう映画見てないから知らんだけで。

余談

それにしてもこの捨てゼリフですよ。
ガチ「弧狼の血」て言われてるのも納得。
こっちのローカルじゃこれまでの工藤会の歴史的な特集映像も流れてたけど、警察のガサ入れシーンとか「映画かよ!」って突っ込みたくなりました。
そしてそんな映画まがいの時代があったのも事実ですが、現在警察や行政など多くの方々の尽力によりこうしてトップとナンバー2に厳しい判決が下るに至っていることを忘れてはいけないと思います。まあ控訴するやろうしまだこれからやろうけど。

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