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レタープレスで暗記パン

作品事例04: 暗記パン

  • 定形外郵便のポストカード

  • 宛名面…レトロ印刷1C(茶色)

  • デザイン面…レタープレス1c(うす茶色) + 空押し


娘たちのおままごとキッチンのアイテムを小物として。トレーは撮影現場にたまたまあったもの。
photo…安永ケンタウロス / スタイリング…遠藤朝恵

パンのイベントに出品するために制作したポストカード。
ぎりぎり...な感じだけど。笑

1.レトロ印刷のポストカードサイズにパン型の輪郭線をひいて両面印刷して

切手を貼るところに。たぶんもう料金が違うはず。型抜きなので定形外郵便。

2.ハサミでパンの輪郭線を手で切る。
カーブの感じをゆる〜く、自然にカットするのはとっても大変だった。利き手である右手の、親指の付け根がヘンになる。

3.レタープレスで「暗記パン」と「むずかしい数式」を印字。

どら焼きの絵もロゴデザインもお気に入り。

2回に分けて乾燥させないといけないから、結構大変だった。場所も取るし。
今でも、レトロ印刷した状態のが100枚以上あるから、切ろうかな。


自分の名前で「ブース」に立てる人になりたい、と思った


「パンフェスっていうのに出るから、一緒に来る?」

レタープレスでいろいろ作るようになって、いつも版を作ってもらっていた製版会社さんからそう声をかけてもらった。

初めての、大型イベント(しかも超人気らしい)への参加はワクワクしたけど、子供たちが小さかったので、ひとりで終日出かけるということに強い罪悪感があった。

でも、それ以上に「作りたい!」という思いが勝ったから、一緒に参加させてもらうことにした。

ご一緒させていただいたブースは「活版印刷」のブース。
パンにかけて、活パン。

素敵な作品を作っている作家さんたちを沢山知った。
どれもこれも丁寧に作られた、素敵な作品だった。

活版印刷された名刺をもらって、改めて「活字」や「活版」の風合いに魅了され…

同時に、自分が名刺を持っていないことにとても失望した。

せっかく自己紹介をしあうタイミングなのに、渡すものがないって。
恥ずかしいやら…
残念やら…悔しい気持ちも。

ずっと印刷会社や出版社の下請けデザインをやっていたから、正直、名刺って持つ必要がほとんどなかったけど

“名刺を持っていないって、自分の顔がないみたいだ”

そう思った。
それから、少ししてからだと思う

言われ仕事じゃなくて、「遠藤朝恵」として、何かを作ってお金を得たい。

私も、何かを作り彼らのように自分のブースに立ちたい。

そういう気持ちが湧き上がった。


私が名刺制作を大切に考えているのは、この時からかもしれない。

おいしそうな色合いにこだわった。

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