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35歳独身女性がD.カーネギーの「道は開ける」を読んだら、本当に道が開けた話。

どうやったら、一緒に歩んでいけるパートナーに出会えるのか?
どうやったら、結婚できるのか?
当時、35歳になった私は、悩んでいました。

結婚という価値観が、自然に受け入れられなかった。

若い頃から「結婚して、子供を持ち、家庭を築く」という事が、自分の中では、なぜか現実的にしっくり来ませんでした。
一生いっしょに過ごしていく「パートナー」は欲しいと思っていたけど、母親になって家族と幸せに暮らしている自分は、なぜかぼんやり重い何かに邪魔されて、想像できなかったのです。

「まあまだ若いから、それ相応の年齢になったら、自然に家庭を持つはず」
そう思って生きてきましたが、30歳を過ぎてもあまり意識は変わらず、友人が次々と結婚して、子供を持つ事に驚いているうちに、ひとり取り残されてしまいました。

34歳の時、オランダから帰国。

当時、5年近くお付き合いしていたパートナーとも遠距離恋愛になり、別れる事に。
今思い返せば、色々な価値観が違い、結果的に違う人生を歩んで良かったと思っていますが、当時はとても落ち込んでしまい、完全に立ち直るのに約2年かかりました。

その前も、約10年近くお付き合いした方がいたけど、どこか心の奥でしっくり来ず、結局お別れしていたこともあり、「なぜ、私は、他の人のように自然に結婚ができないのか?」とても悩みました。

外国で空っぽになってしまっていた。

オランダから帰国した後、色々な事が重なり、今思えば、私自身「自分を見失っていた」と思います。
元々、空気を読んだり、周囲の人の欲しいものを提供したり、皆が納得するような形で自己主張する事が割と得意だった私は、それまで、器用に、周囲の人に程々に合わせたり、立ち回ったりしながら「人の役に立つ事で、自分の存在価値を確認」していたんだと思います。

どちらかと言うと、自分のやりたいことを皆に反対されてもやり通すようなタイプではなく「周囲の皆が褒めてくれるような形で自分の能力を活かしたいと願ったり」、人に何かをしてもらうより「自分が何かをしてあげて、喜んでもらう事に喜びを感じる」タイプでした。

それが、オランダという外国で、文化も言葉も分からない世界に行って、10歳の子供よりも役に立たなくなってしまった。
もちろん、仕事では一定の成果を出したりしていましたが、プライベートでは子供と同レベル。
もちろん、空気も読めない。
さほど、役にも立たない。
自分では気がつかないうちに、周囲の皆に合わせようとすればする程、努力が報われない虚しさが増大し、疲弊していたんだと思います。

今思えば、自分を知る努力が、今の結婚に繋がっている

34歳の失恋(元彼とのお別れ)から、数ヶ月、ひたすらボーッと横になって海外ドラマを見続け、、、もう、これ以上見れない!と言うくらいダラダラした後、私はムクッと立ち上がって、自分の研究を始めました。

「なぜ、自分の人生は思ったように進んでいないのか?何が悪いのか?」
初めて、真剣に向き合い始めたのです。

具体的には、本を読み漁りました。
元々、小説系が好きだった私は、当時、自己啓発本を心のどこかで馬鹿にしていて、1冊も読んだ事がありませんでた。約10年程前で今ほど一般的ではなかった気がしますし、なんだか「どこか問題がある人や、何かに頼りたい人が読む本」と言うような先入観があって、気恥ずかしくて、敬遠したのです。

その自己啓発本を買いまくって、読み漁りました。

そして、出会ったのが、この本。
D・カーネギーの道は開けるです。


この本の中のある一節が、私の人生を変えました。

刑務所の鉄格子の間から、2人の男が外を見た。
1人は泥を眺め、1人は星を眺めた。

ふと、自分はパートナーが、どれだけ私を幸せにしようとしても、いつも泥を眺めて、不平を言っていたのかもしれない、、、と、思いました。

そして、それは、パートナーシップだけでなく、人生全般に言える事かもしれない。。。と。

そして、さらに、次の言葉に、心臓がバクバクする程、興奮しました。

レモンを手に入れたらレモネードをつくれ!

レモンのような酸っぱいものを手に入れたら、それをレモネードのように、美味しくて、役に立つ何かに変えろ!
困難や災難が来ても、それをチャンスだと捉て、君は、そこから何を学び、生み出すのか?

これだ〜!っと、雷がなったような衝撃があって、カーネギーが、本から出てきて、私に問いかけているように感じました。
(あの頃は、相当、来ていましたね、苦笑)

この本に出会ってから、私は変わったと思います。
当時の自分では想像できなかった情熱と、行動力で、新しい仕事に邁進し、新しい人々に出逢い、学び、それが、今の主人との出逢いにも繋がっていきました。

今思うと、35歳当時の私は、どん底だったけど、同時にターニングポイントだったと確信できます。


あの頃の、心細くて、毎日泣いていた自分に伝えてあげたい。

どうやって生きていくのか、先のことばかり考えて、
不安にがんじがらめになって、毎日泣いていた、、、
あの頃の自分に教えてあげたい。

心配しなくても、大丈夫。あなたには力がある。
「レモンをレモネードに変えよう!」という気持ちさえ失わなければ。
「泥じゃなくて、実は広がっている星空」にさえ、目を向けることを忘れなければ。
大丈夫、自然と道は開けるから。


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