見出し画像

随想起抜(ずいそうきばつ) 同じ征くなら"いいとこ取り"で♬

象徴主義
デカダニズム
ダダイズム
シュルレアリスム

わたしは長く象徴主義とデカダニズムを同義と捉えていた節がある。なぜ不確定な書きようとなるかと云えば、二つの言葉共に学びが浅いからに他ならないわけだ。
 チョロッと眺めただけではその違いはわからない。交差部分は少なくない。がどうやら時代が新しくなるにしたがいチビリチビリと変容する。エゴンシーレの画などは象徴主義としてセグメントをみるが、いやどうなのか。
シーレの創作活動期から眺めるとむしろデカダンスではないのか。
"この辺"を旅することはオモシロイ。
芸術家が自らを「僕は象徴主義の画家ですから」そう口にすることはあるまい。潜伏デカダンス、隠れデカダンスだったかもしれない。
まぁ、むしろ彼にとってはそんなことすらどうでも良かったかもしれぬのだが。

象徴主義、デカダンス、ダダ、シュルレアリスム_______カオスだ。
だからオモシロい。
 不染鉄などはそれぞれのいいとこ取りをしていることがわかる。
寂しい淋しいと云いながら、ちゃっかりいいとこ取りしているのだ。
不染鉄……晩年作の「海」などは正にカオスなのである。
いいとこ取りの集大成。

さて、今日もみんなでいいとこ取りした素敵な一日にしましょう♬

世一


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?