2020年8月の記事一覧
【詩作品】手に持つ武器で空を撃て
胸に集めた光を解き放つ
フィルターなんて必要ない
手に持つ武器で空を撃て
闇の中手招いてる紅く瑞々しい果実
手にしたら心を裂く欲を煽るドラッグ
自分自身を変えてまで欲しいもの?
溢れる光に蓋をしてまで
胸に集めた光を解き放つ
フィルターなんて必要ない
手に持つ武器で空を撃て
輝く弾丸が太陽を撃ち抜いたなら
見上げれば爽快な気分さ
そしてそれは誰かの胸を照らす
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あと
【詩作品】小さな存在
どうにかこうにか前に進んでいる
そんな気がする
心のコップから水が溢れている
限界超過
時に酒の力を借りて
呑みながら書いて
奥底に蓋した
気持ち開放
夏の日に降る太陽
僕はジリジリと焼かれて
晴れ渡る海と空
遥かな青に飲まれた
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あとがき
たまに訪れる恋愛成分ゼロ詩。
雄大な空と海の間では「僕」はとても小さな存在で。
小さな「僕」の小さな悩みなんてどうでも良くなっ
【詩作品】空気を感じた
「君のことが好きです」と伝えたい
なのに声にできなくて
何度でも言えたのに
ひとりきりの部屋では
見えるほど近くにいるのに
触れられないほどに遠い
手のひらに流れた
一筋の汗
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あとがき
手のひらを流れた汗に当たる夏の風。
不安になる。
【詩作品】海、行きたいね。
ふわっと揺れるワンピースの裾が
揺れる波を思わせるよ
砂浜で君とふたりで波と戯れる姿を想像した
白い波に溶けてしまいそうなほどの
白い肌に見惚れている
離れないように小さな手をぎゅっと優しく握るよ
太陽と風が誘う
波が踊る砂浜を想う
心に刻みたいね
ふたりで海、行きたいね。
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あとがき
勝手にインスピレーション詩です。
イラストを見て、海に行きたくなったので書いてみ
【詩作品】いつも君がいた
緑が広がった夏の広場を歩く
ひとつの日傘の下のふたりの物語
照りつける太陽と熱を帯びている真夏の風
だけどそれに負けない熱い愛を信じている
汗ばむ肌が
触れ合うたびに近くなる
ここで駆けていた
20世紀からずっと
ふたりは近くにいた
離れることなく
気づいたときには
始まっていた物語
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あとがき
幼馴染っていいですね。
【詩作品】夢を追うあなたと立ち止まる私
水平線の向こうのあなたのことを考えてる
手は届かない
だけど齧ったリンゴが伝える気持ち
四角い窓からはあなたの名前と言葉
光が温かいものだなんて今まで知らなかった
あなたに触れたくて頬を伝う涙
ハートマークに変えて送る
震える肩を隠すように
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あとがき
涙は伝えられない。
「あなた」は優しいから。
【詩作品】僕らは「僕ら」になったんだ
「好きだよ」とたった一言で僕らは「僕ら」になったんだ
君と歌い続けたいよ
ふたりだけの歌を
太陽が降り注いで水面が煌めくように
「僕ら」の明日だって
煌めくと信じている
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あとがき
キラキラした川の流れにふたりの未来を重ねた。
【詩作品】アーモンドの効果(リライト)
アーモンドを食べながらたわいない話をする
笑顔がキラキラ
真っ白な可愛い頬にほんのりピンクのチーク
ドキドキ
ゆうきを出して約束する
君の頬に似た満開のアーモンドを
君と見たい
小さなゆうきを与えてくれた
いつもならアガって言えないのに
アーモンドの効果
10年後も20年後の春だって
一緒にいたいな
アーモンドの木の下で
君に伝えたい
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あとがき
過去作品のリライト
【詩作品】8月31日の夜に
明日また会える人
明日からは別の道を進む人
勇気を出して声にする「夏が終わるね」
8月31日の夜に
今日までと明日からは違うと思う
夏限定のアルバイトは素敵な思い出
普段通りに生活していたら
出会えなかった仲間に出会えた
明日には記憶に変わる
浜辺に集い打ち上げた花火が
音を立てキレイに開いて
そして消える
明日には記憶に変わる
暑い夏に出会えた仲間の笑い声
いつまでも忘れることはできない