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ノースロップ・グラマン、ULAからの大型契約を受けて固体ロケットモーターの生産を増強へ(spacenews翻訳6/8-2)

年間75基以上のモーターを生産する見込み

ワシントン発】ノースロップ・グラマンは6月8日、ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラス5とバルカン・ケンタウロスのロケット用固体ロケットブースターを生産するために、数年間で20億ドル以上の契約を獲得したことを確認しました。
ノースロップグラマンのCEOは4月の第1四半期決算説明会で、2022年第2四半期に契約締結の見込みと述べていました。
契約内容は、直径63インチのグラファイトエポキシモーター製固体ロケットブースター「GEM 63」と、長さを延長した「GEM 63XL」の生産。ULAは、AmazonのProject Kuiper low Earth orbit constellationやその他の顧客向けの今後の打ち上げをサポートするために、ストラップオン固体ブースターの注文を増やしています。

ノースロップグラマンのスポークスマンはSpaceNewsに、ULAの契約は「この10年の終わりとそれ以降まで作業を拡張する可能性のある複数年のハイレート生産を提供する」と語りました。

ノースロップグラマンはユナイテッド・ロンチ・アライアンスから20億ドル以上の複数年契約を受け、固体ロケットブースターの増産に乗り出しました。

同社は年間75個以上のモーターを生産する見込みで、その大半はGEM 63XLになる、と広報担当者は述べています。

同社はULAとの契約により、2015年にGEMストラップオンブースターの開発を開始しました。
GEM 63固体ロケットブースターは、2020年11月にULAのNROL-101ミッションで初飛行しました。
現在までに13基のGEM 63ブースターは4回のアトラス5の打ち上げをサポートしており、2022年にはさらに9基が3回のアトラス5の打ち上げで飛行する予定です。
各ブースターは、371,500ポンドの追加最大推力をロケットに提供し、最大5基のブースターをアトラス5に括り付けることが可能です。
GEM 63XLは、まだ飛んでいないバルカン・ケンタウロス・ロケット用に設計されたものです。ULAによると、バルカンの初飛行は2022年後半に行われる予定だといいます。
各XLブースターは、ロケットに463,249ポンドの追加推力を提供し、1回の打ち上げで最大6基のブースターを使用して重量物輸送ミッションを行うことができます。
ノースロップグラマン社は、ユタ州の複数の施設でGEM固体ロケットブースターを製造しています。
広報担当者は、増大する需要を満たすためにアップグレードが計画されていると述べました。
「施設計画を確定している最中ですが、拡張は主にユタ州バッカスの施設で行われ、その他クリアフィールドとプロモントリーの施設でも改善が行われる予定です」
#ノースロップ・グラマン
#ULA

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