ビジネスと子育に役立つ 効果的な依頼の方法
今回の記事ではビジネスと子育て、どちらにも共通し役立つ依頼のコツを書きます。
依頼することなんて、ほとんど無いって思った人はちょっと待って。
「明日の天気知ってる?」とか「トイレはどこですか?」と聞いたことはありませんか。他の人に何かを頼むことや助けを求めることも依頼です。
PRのお仕事や、ちいさな子供とのやりとりを通じて得た「お願いの仕方」について実体験を交えてお話していきます。最後の章ではテキストのやり取りのコツや注意事項も書いているのでぜひ参考にしてみてください。
簡単な自己紹介✋
「具体性」が重要
以前、心に重い負担を抱えてたことがありました。
起きていない出来事に怯え、実態が無いものに脅威を感じ、何もしていないのに涙が出る、そんな状態でした。
ある晩、もうだめだと心が塞がって、友人に「何かあったら助けて」とLINEをしました。人に頼ったり弱い自分、本当のプライベートを晒すのが嫌いな私にとっては大きな分厚い壁を必死に打ち砕いて送ったLINEでした。
彼女から返事は「具体的に何をしたらいいか教えて」でした。
あなたはこの返信、どう感じますか?
私はこの1文を読んで、混乱していた感情が一気に「スン」なりました。
人によっては「混乱しているのに「どうしたの?大丈夫?」と寄り添う言葉を返してくれないなんて、ひどい人だ!」と捉える方もいるでしょう。
捉え方は人それぞれなので良し悪し議論はあっちの方に置いておいて、私が「スン」となった理由をお話します。理由は2つあります。
理由その①:「何をしてほしいか具体的に伝えもしないで、ただ『何かあったら助けて』と言っているだけでは、まるで悲劇のヒロインのようだ」という羞恥心。自分でも思わず顔を赤くしてしまいました。
理由その②:否定や肯定をせず、行動に移すために具体的な情報を得ようと向き合ってくれたことに安堵。相手が具体的な情報を求めることで、問題に冷静に対応できるようになりました。
この②の理由から気持ちが「スン」としたのです。
①の方が理由としては大きかったと今となっては思います。
解決しない問題を抱えて悲しみ・怒り・不安、いろんな感情に酔ってて、その陶酔にさえ気が付かず、それでなくても内を見せることに抵抗があるのに、客観性に欠ける状態の「具体性ゼロ・自己陶酔100%LINE」への羞恥心で陶酔が一気に冷めました。
今でも焦っている時とかにはやらかしてしまうので大きな声では言えませんがこの経験から「具体性が超重要」ということを学びました。何をしてもらえば助かるのか、問題がどのように解決するのかを具体的に示すことで、冷静に対応できるようになります。
この具体性の大切さは、ビジネス上での依頼にも通じます。例えば、ビジネスの依頼をする際には、「プロジェクトに参加してくれない?」より「このプロジェクトにおいて、具体的にどの部分をサポートしていただけますか?」といった形で伝えることで、相手も具体的な行動に移しやすくなります。依頼やコミュニケーションの際には、具体性を意識してみてください。具体性がもたらすクリアなコミュニケーションが、より効果的なサポートや解決に繋がります。
子供にお願いをする
ちいさな子供に「片づけて」というと「やだ」という返事が返ってきます。でも、「このボールを黄色い箱にいれて」と伝えると「分かった!」と張り切ってボールを箱にいれてくれます。上手にやったね、素晴らしいねと大人ができたことへの肯定を伝えると、子供は一層やる気を出します。
子供にお願いするとき、あいまいな言葉ではうまく伝わらないことがあります。うまく伝わらないと、もちろん子供は何もしません。それに対し「なんでいうこと聞かないの!」なんて大人は怒ったりします。そして怒ったことに嫌悪感を持ったりもします。子供も怒られてはいい気分はしません。
結果、誰も幸せにはなりません。
そこで重要なのが「具体的な情報を提供すること」です。
子供がお願いされると、その内容が分からないままでは行動に移しにくいのです。先に書いたように「このボールを黄色い箱に入れて」と具体的な情報を提供することで、「自分が何をすればいいのか」明確です。
これはビジネスの場面でも全く同じです。具体的に何をすればいいかわかりきっていない、わかったつもりで進めてしまっては相手の望むものは完成しません。例えば、プロジェクトの進捗状況を確認してほしい場合、「進捗報告をお願いします」というよりも、「週次報告書にプロジェクトの進捗を追加してください」と具体的な指示を出すことで、スムーズに進むことがあります。
「フォトフレームの作成をおねがいします」
依頼した人が想定したサイズの写真を飾ることができるでしょうか。
「L判サイズの木製でシンプルなフォトフレームを作ってください。縦でも横でも飾れるものがいいです」
きっと素敵な写真を飾ることができるでしょう。
依頼書の書き方
依頼主と依頼をされたひとの関係の深さ、近さにもよりますし、前後でどんなやり取りがあったかにもよりますが、依頼をされた人の目線に立った時、どちらの依頼が何をお願いされているかわかりやすいでしょうか?
SampleBの方が、具体的に5W1Hが伝わってきますよね。依頼をするとき5W1Hを意識することはとても大切です。特に「What:何を」「Why:なぜ」「How:どのように」が抜けがちです。
子供からお願いされる
さておまけの章です。
子供にお願いをされるときに、すこし意地悪なのかもしれませんが、私は「言語化」を頼みます。
例えば「まま、これやって」と言われたら、「どれを、何してほしいかおしえて。じゃないとできないんだ。」と伝えています。正確な言葉で意思や情報を表現し、相手に伝えることはコミュニケーションにおいて非常に重要です。言語化によって、考えや感情、意図を相手に明確に伝え、誤解を避けることができます。なので、私も一緒に頑張って「言語化」をするようにしています。
テキストコミュニケーションのコツとまとめ
あなたも同じような経験はありませんか?
具体性を意識してコミュニケーションをとることで、コミュニケーションのストレスや誤解を減らすことができますね。
ここでひとつ注意事項。
テキストコミュニケーションのツールを使用する際、相手に長文を一気に送ると、相手が理解するのに時間がかかるだけでなく、情報の整理が難しくなります。長文や大量の情報を一度に送ると、相手はその内容に追いつくのに苦労し、疲れてしまうことがあります。
特に、LINEやSlackなどのチャットツールは瞬時のコミュニケーションを目的としているため、短くわかりやすいメッセージが効果的です。重要な情報を明確に伝え、必要であれば詳細は追加のメッセージで提供すると、相手がよりスムーズに理解できるでしょう。
メッセージを分割し、段落や箇条書きを活用することで、情報が整理されやすくなります。また、長文を送る前に相手の都合を確認し、適切なタイミングでメッセージを送ることも配慮が必要です。
最後に、依頼やコミュニケーションにおいて具体性がもたらす重要性を再確認しましょう。
具体的な情報を提供することで、相手とのコミュニケーションがより円滑になり、期待する結果に近づくことができます。ビジネスの依頼や日常生活でのお願いごと、どちらにおいても、「何をしてほしいのか」を具体的に伝えることが成功の鍵です。効果的なコミュニケーションを築いていきましょう。何か質問や共有したいエピソードがあれば、気軽にコメントしてくださいね。
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