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【‘‘私の本の選び方’’】

-どの本と向き合うか為の選書方法について-


新刊書店や古本屋、図書館などを利用するにあたり、どのような本を手に取り、自分にとっての価値のある情報を取捨選択して手に入れるということはあまり深掘りされていないのではないかと思うことがありました。
新刊書店では、毎週、毎月には膨大な量の書籍が発売される中、古本屋や図書館においても絶版で、もう手に取ることが出来ない貴重な資料を買ったり、借りたりして何不自由なく読めるということはとても嬉しいことの反面、新刊による今読むべき本や古本、図書館における過去の本を同時並行に読み進めて知識や教養を深く身に付けることは実際問題難しいことであり、情報過多の時代であるからこそ、時間はいくらあっても足らないものであるし、何かを得る為には自ずと何かを捨て去らなければいけない手段を取らなければいけません。
私の場合、本を読むことは選ぶ段階で読書というものは決まっているものだという認識があります。
どういうことかと言いますと、まず私は新刊、古本屋、図書館でも自分の興味分野や趣味娯楽で読むための本と全くの専門外分野の本を読むための本の2パターンに分けてそれぞれ読むことを心掛けています。
例えば、文学・小説、ビジネス書、心理学、クラシック音楽、映画、漫画などのジャンルは興味関心や娯楽として好んでいてよく読んでいます。
それ以外ですと、哲学、数学、生物、地政学、歴史といったジャンルは専門外の分野であり、あまり読まないところがあったりします。
選ぶ上で大切なことは、好きと苦手における割合を7:3で読むという考え方があります。
自分にとって読みやすい分野の本は多めに読み込んで、読みにくい、もしくは苦手意識のあるものは少なめに読み込むことで読書するにしても無理なく読書を継続させられるメリットがあります。
この時に、自分が選ぶ本にもよりますが、好きなジャンルの本から専門外のジャンルの本についての内容を紐づけることによって、読みにくさを緩和させられる働きがあると私は考えています。
例えば、文学・小説を読む時には作品の描かれた時代背景を意識させて歴史にまつわる本を参考資料として横に置きながら、参照しつつ読むことで体系的な読み方へと変わり文学と歴史を因果関係として結び付かせることで理解への深まりへと繋がるものだと思います。
そして、私が新刊書店や古本屋、図書館でも同様に行うことが一つあり、自分にとっての未体験である世界、まだ手に取ったことのない本の棚の前に立って、表紙や背表紙のデザイン、インクの文字や紙の匂い、目次や冒頭の一文を読むことなど、想像出来る範囲で想像してイメージというものも極限まで膨らませるということがとても重要なことだと私は考えています。
興味のない世界も、はじめから興味がないからと自らが拒絶しているだけであり、手に取り、目に触れる回数を増やしてあげることで見えてこなかった世界の素晴らしさを実感することが出来るものだと思います。
どのようなジャンルの本を選ぶにしても、選び方や読み方といったものにきちんとした方法はないものだとという思いが私にはあります。
新刊書店では、ベストセラー本から平積みにされた売れ筋の本までが並んでおり、古本屋では絶版になった時代によって読み継がれてきた本など、図書館であれば十進法に基づいてジャンルごとに整理整頓されており、どのような本を選ぶにしても時間やコストなどを考えるにあたっても様々な特徴や特色があるものだと考えられます。
選ぶ数には必ず限界があり、読める本というものは限りがあるものです。
本の選び方一つだけでも、見える世界が変わってくるものだと感じています。

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