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ずぼらフィールドレコーダーの機材紹介と気をつけていること

アジュール・ハルモニアです。ライフワークの1つとして自然音や環境音を録音してコレクションしています。
現在は主にニコニ・コモンズに少しずつ投稿しています。

noteにも音声を投稿しました。当初そのままページ内に埋め込んで再生できるのかなと思ったのですが、音声投稿で1つの記事になるようです。

今回は、普段野外で使っている機材とどんな感じで録音しているのか紹介します。環境音録音の参考になりましたら嬉しいです。


フィールドレコーディングの機材

ZOOM H2 ハンディレコーダー

ハンディレコーダー

ZOOM H2 どこでも持ち運べるハンディタイプ

シンプルに99%これだけ使っています。
20年程前に発売されたハンディレコーダーです。
(現在は生産終了して、後継機種のZOOM H2nが発売されています。)

フロント(液晶画面・操作ボタン側)とリア(裏の電池カバー側)のマイクで多様な方式の録音が可能。

  • フロント90°(ボーカル・ナレーションや楽器音などピンポイント)

  • リア 120°(バンドライブやフィールドレコーディングなど広範囲)

  • サラウンド2CH(フロント・リア。対談やアコギ・ボーカル同録)

  • サラウンド4CH(フロント・リア。360°立体音響)

入力感度をH(ハイ)・M(ミドル)・L(ロー)をざっくり選択できて、さらに0〜127でレベル調整できます。WAV96kHz/24bit録音可。

電池駆動で手のひらサイズなのでポケットに突っ込んで、持ち運べるのが最大の利点。入力レベルのモニタリングには、こちらも持ち運びやすいイヤフォンを使っています。

野外で自然音を録音する時は、リア120°とサラウンド2CHのどちらかを使っています。
ハンドヘルドノイズ(手で機材を持ったりときにでる、ゴゴゴ、ゴリゴリといった雑音)を減らすために手で持つ時は、タオルやハンカチなど布地のもので持ちます。H2内蔵機能のローカットを使うこともあります。
最近のハンディレコーダーはこの点、ノイズが入らないように改善されているはず。

RODE NTG2 ショットガンマイク

以前は、RODE NT2という細長いショットガンマイクを使うこともありました。よく、テレビのロケ現場で見かける細長いタイプです。
風防(ウィンドジャマー)を被せてモフモフしたキツネの尻尾みたいなやつです。マイクを向けた方角の音をピンポイントで捉えてくれます。

しかし、自分の求めるフィールドレコーディングに向いていない(というか、私が未熟)と判断して、現在は手放しました。モノラルピンポイント集音を求める場合は有用だと思います。声とか物音とか。
いずれ、ショットガンマイクは改めて手に入れたいと思っています。

IPhone

とっさの録音で使います。記録用。
この記事を投稿した2月22日は猫の日みたいですね。
ニャンニャンニャン

以上です。文字数に思い入れの強さが反映されている気がします。
ピンマイクも持っていますが、用途が違うのでこの記事に入れていません。

アクセサリー類と気をつけていること

川でフィールドレコーディング
川のせせらぎを録音 水面ギリギリを攻めるのが好き

自撮り棒にもなる三脚

水音にフェチズム(ASMR)を持っているので水の音ばかり集めています。
水面にマイク近づける時は、ドンキで買った1000円位の自撮り三脚を使う。
脚がゴム製で、グニャと形を変えることもできるので、足場の悪い場所や水中に三脚を立てることもできます。直接レコーダーを持たないので、ノイズも軽減できます。三脚をたためば一脚で片手で握れます。
特に野外でガジェットを使う方は、安いものでいいので1つ持っていると何かと便利だと思います。汚れても水没しても罪悪感が少ないですし。

水面ギリギリの音を録る時は、しゃがんだり不慣れな姿勢で音を出さないようにじっとしていなければいけません。スマホのタイマーや腕時計で5〜20分位時間をチェックします。忍耐力がいります。

ハイキングの途中で自然の音を録音する
山の中に放置する

山の中で、鳥のさえずりや木々のざわめきを録音する時は、他のハイカーの邪魔にならない程度に三脚を設置して、少し離れたところで待機します。
この場合も物音を出さないようになるべく身動きを取らないようにします。

以前、「離れてるから大丈夫かな」と思いリュックからゴソゴソとお菓子や水を取り出して休憩したが、後日録音データをチェックしたら見事にその音が入っていました。
夏場は虫対策、冬は寒さ対策をして、じっと息を潜めます。衣服のシャカシャカした衣擦れ音も気をつけます。

ヘッドランプ

モンベルのヘッドランプ
モンベルのヘッドランプ 光の強さを段階調整できる

夜に録音することもあります。私が住んでいる場所は地方の田舎なので人や自動車は少ないですが、それでも昼間に比べて夜のほうが静かなので、川のせせらぎが良く録れます。季節によっては鈴虫など虫の音も楽しめます。

夜は安全第一です。ヘッドランプを必ず持っていきます。夕暮れでも昼間でも、万が一を考えてバッグに入れておきます。ヘッドバンドを長くして首にぶら下げると、手元がしっかり照らせるので、レコーダーの設定など操作に便利です。

夜の川岸で川の音を録音する
夜のフィールドレコーディングは安全第一

川に転落したり、思わぬ事故になりかねないので。また、野生動物が出てくることもある。草むらからヤマカガシ(毒ヘビ)が出てきてビックリして飛び跳ねたこともある。もちろん私が・・・

伊豆の山の中で夕暮れを迎える
山は日が沈むと急激に暗くなり気温が下がる

山中で辺り一面が暗くなってしまい、ライトを照らしながら帰ろうとしたら、辺り一面に二対の光るものがたくさん。よく見たらシカだらけだったこともありました。それも楽しみのひとつ。

夜に気をつけること。
あとは・・・不審者と間違われないようにする。

トレッキングシューズ

コロンビアのトレッキングシューズ
購入したばかりの時、なぜか花をバックに写真撮った

山間部や水場へ行くときはトレッキングシューズを履きます。
改めて振り返ると、服装や装備品はアウトドアやハイキングと共通すると思います。風景写真家にも似ているのかも。録音とはいえ、広義の意味でフィールドワークといえそうです。

おわりに

改めて振り返ると、私は機材に関しては気軽に持ち歩けることにこだわっていると再認識しました。

以前、カメラマンのYoutube動画を視聴した時、

「カメラという機材が好きなタイプと、撮るという行為が好きなタイプに分かれる」


という内容を話していて(ゼロイチではなく、そのバランスが人それぞれ違うのだと思うが)、私のフィールドレコーディングに当てはめると、
「集音する行為が好きな傾向が強い」のかもと内観しました。

でも、流石に機材はアップデートしたいとも思っています。
この記事を書いている時点で、ZOOM essentialシリーズという最新ハンディレコーダーが今後発売予定のようで非常に気になっています。
自然音は微細な音に注意を向けるので、入力レベル調整が難しいのですが、32ビットフロートだと、レベルにこだわりすぎず、とりあえず録ってしまって、編集ソフトで後処理で微細な音もクリアに音量を上げるということができそうです。突然の爆音による音割れ防止もできそうです。


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