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福岡でつよくてニューゲーム中

福岡に住み始めました。つまり移住です。なんでって聞かれるけど自分でもよくわからない。住んでみたかった街ではある。住んでみたかったが9割。あと東京に少し飽きたり疲れたり満足したりしていたのかも。東京初出店が並んでもコピペに見える商業ビルに買いたいものはなく、欲しいものが欲しいという悩みすら抱いてしまう。家の更新で引越し先を探すものの、高額な家賃を払ってまで諦めるポイントを探し、狭い家に妥協して住むのも魅力的に感じない。こんなにモノが溢れる東京で渇望感を感じるくらいなら、いっそ一度出てみようと思った。いや、そこまでの重たい覚悟もなく、サラッと引っ越してしまったな。

もともと宮古島と二拠点生活をしていたこともあり、居住地に関するこだわりが薄れていたのかもしれない。どこでも生きていけるし、培った人間関係はどこにいても失われない。

東京にはいつでも戻れるとも思った。故郷でもなく、縁もゆかりもないと思っていたが、15年も過ごすと、縁とゆかりが最もある土地になっていた。物心ついてからと考えると人生のほとんどが東京だ。人にあまり頼らない私でも頼れる友は増え、思い出の場所も事あげるときりが無い。戻れる場所があれば人はどこにでも行けるのか。家がなくても東京という心の拠点がある。だから東京からちょっと長期の旅行に行くくらいの気持ちで気づけば引っ越していた。

驚かれたし、反対もされた。東京にいたほうがいいやんと。東京にいた方が明らかにいい仕事を生業としている。もちろんそこに不安がないわけではないのだが、新しい生活への期待の方が大きかった。これで途切れてしまう人間関係ならば、遅かれ早かれ失われるのだろうし、失うことを許容しよう。足るを知るために足りすぎている都会を離れるのだ。

妙に感傷的な入りをしてしまったため、そのまま書き連ねているのだが、移住生活はシンプルに最高だ。福岡ばりいい。まじ最高で引っ越してきて良かった。良かったすぎ。今のところ良かったの極み。

月並み過ぎて月に申し訳ないけど、申し上げると、まあ美味しいし安いし、十分に都会ながらコンパクトシティ。もはや慣用句すぎてそんなの聞き飽きてるよね。なのに文字数を使って書いてゴメンな。ほんまにいいんよね。

ないのにあるって不思議な感覚。東京にあったものがないのに、失われた感覚はなく、ただただ増えた。車でロードサイドの地方み溢れるチェーンを見ながら走るのも楽しいし、見知らぬ街で少しずつ友人と馴染みの店が増えるのも楽しい。これは東京より福岡がいいとかそういう二元論ではなく、東京で少しは溜まった経験値が、新規の土地で、つよくてニューゲームになってるからなのだろうな。

ひとつ申し訳ないことでいうと、東京から引っ越してきたけど、関西人だし、でも宮古島にも家あるし、転勤じゃなくてフラッと移住だし、広報とかライターとか、これまたハテナが多い仕事してるし、職場はなくてフルリモートだし、自己紹介したときの情報量の多さでお会いする人の混乱が伝わって本当にすみません。それでもよろしくね。ひとつのとこにとどまれない人生なのかなぁ。全部見たくて全部体感したいからしょうがないよね。これからも増やしていくんだ。

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