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イスラエルから2回目の退避作戦、次はレバノンか

※カバー画像はC-2
今月2日に空自のKC-767がイスラエルでの2回目の退避作戦を行った。
退避には邦人20人、外国籍家族(国籍は不明)2人、韓国人15人、ベトナム人4人、
台湾人1人、それらの家族4人が本邦に移動された。

池内恵氏の話によればエル・アル航空が全面運休、ターキッシュエアラインや
エミレーツ航空も全面運休したのでこの措置になったようだ。
イスラエルとハマースは度々軍事衝突を起こしていたが
今回は30万人動員でもわかるようにイスラエルは総力戦を以て
ハマースを壊滅させるようである。また30万人動員により
空軍出身者の多いエル・アル航空もパイロットやクルー不足から
運休したという事情もあるのだろう。

その一方でもう一つ注視すべき動きも見えてきている。レバノンである。
レバノン南部ではイランに軍事支援されているシーア派武装組織・ヒズボッラーが
ハマースの強襲テロに呼応してイスラエル北部への砲撃を開始し、
イスラエル軍(IDF)と交戦状態に突入している。イスラエルのネタニヤフ首相は
ヒズボッラーが本格的に参戦するのなら壊滅的打撃を与えると警告している。
IDFが参戦したらイランのヒズボッラー支援ルートへの攻撃もあるので
そうなればレバノン全土に戦火が飛び火する可能性もある。
2006年のイスラエルのレバノン侵攻ではラフィク・ハリーリー国際空港が
IDFの空爆で破壊されている。現状でも外務省の海外安全情報では
レバノンの危険情報はイスラエルと同様の状態な上にエル・アル航空とは違い
レバノンのミドル・イースト航空は機数や保有機体を見てもとても
大量移送は不可能である。さらに海外安全情報ではイスラエルと同じように
海外エアラインの運休も発生している。

この教訓から先月には防衛省がレバノンの邦人移送のための調査チームを
レバノンに派遣している。レバノンのラフィク・ハリーリー国際空港の
ワイドボディ機で民間機改造の空中給油機(もっとも多くの空中給油機は
民間機改造である)KC-767ではなく空爆による破壊に備えて
不整地離着陸に可能なC-2をヨルダンに待機させるのは当然の判断であろう。

■ソース
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2023T084.html#ad-image-0

https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/12751cd2623e76984106f8102450cfda9f1633d5

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%89%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E8%88%AA%E7%A9%BA?wprov=sfla1

https://www.cnn.co.jp/world/35210583.html

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231027/k10014238671000.html

https://twitter.com/chutoislam/status/1719407617250918567?t=WyMWGB6A4ooqZZrf7gtdxw&s=19

https://twitter.com/MofaJapan_jp/status/1720111246199140792?t=m3lAX06YRmd87YftPmvFPg&s=19

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