徒然日記~文体の話

展覧会用の原稿をやっていて、何となく文の調子が悪いような気がしていた。
書写で同じものをやっていると、どうも書き写しているものの影響が強く出やすい。特に最近は20枚シナリオの課題クリアに向け、シナリオの書き写しを多くやっていたのも原因だろうか?
そう思い、川端康成の『千羽鶴』の書写を始めた。
この人の文の書き出しの呼吸は、大体共通している。少し長めの文と、それより少し短い文、二つを組み合わせて冒頭に置く。
そして、スケッチ風の文章を改行しながら連ねていくことが多いのではないか。

私自身は、文体というものをあまり強くは意識していないが、周囲からは「癖がある」とよく言われる。
あとは、「ですます」調よりも「である」調の方が合っている、と。
これについては、まあ、後者の方が書きやすい、という自覚はある。
この「である」調を使って、紙の本を、自分の名前で出すチャンスを掴む。
それがかなえたい目標、と言えるだろうか。

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